ゴーゴー文庫(ブックレビュー)
市野澤潤平氏著『ゴーゴーバーの経営人類学』の内容をときどき感想などもはさみつつ紹介しています。 市野澤先生がフィールドワークをした2000年のナナプラザの続き、今回は2階と3階編です。 2階 2階です。 R3はまだありません。『Titty Twister』が変な…
「ゴーゴーバーの経営人類学」より 以下省略 市野澤潤平氏著『ゴーゴーバーの経営人類学』の内容をときどき感想などもはさみつつ紹介しています。 第3章ではバンコクのゴーゴーバーに関する基本について勉強しています。 本日からはスクンビットのゴーゴー…
『Angelwitch』(14年のfacebookより) 市野澤潤平氏著『ゴーゴーバーの経営人類学』の内容をときどき感想などもはさみつつ紹介しています。 ゴーゴーバーの客層 市野澤先生がこのフィールドワークをしていた02年当時はゴーゴーバーでタイ人男性客の姿を見る…
バンコク中心部('16年のG-Diaryより)スティサンは切れてます。BTSサパンクワイなので戦勝記念塔から2駅 市野澤潤平氏著『ゴーゴーバーの経営人類学』の内容をときどき感想などもはさみつつ紹介しています。 第3章「ゴーゴーバー素描」です。 この章は、…
最近このコめっちゃ推されてるんですけどどうなん?『Lolipop』(facebookより) 市野澤潤平氏著『ゴーゴーバーの経営人類学』の内容をときどき感想などもはさみつつ紹介しています。 なぜタイでは夜遊びのお店がさかんになったのか。 それについては以下の…
’70年代のNANA交差点。交番は今もあるやつだそうです。 市野澤潤平氏著『ゴーゴーバーの経営人類学』の内容をときどき感想などもはさみつつ紹介しています。 美しい海だったり、手軽に食べられる美味しい料理だったり観光大国・タイの魅力は夜遊びだけではあ…
『Black Pagoda』(facebookより) 市野澤潤平氏著『ゴーゴーバーの経営人類学』の内容をときどき感想などもはさみつつ紹介しています。 風俗業の客単価は客層によってピンキリです。 地方の置屋など低所得層のタイ人男性がメインの客層となる業種では、1回…
『Suzie Wong』(facebookより) 市野澤潤平氏著『ゴーゴーバーの経営人類学』の内容をときどき感想などもはさみつつ紹介しています。 前回も触れましたけど、タイの性産業の特徴はその大きさだけでなく、業態の多さもあります。 まあ、日本もいろいろ取り揃え…
『Pin-Up』(facebookより) 教科書みたいなタイトルですけどもとの本が大学の教科書みたいな本ですので;; さて、みなさんご存じのとおり、タイのセックス市場は大きいです。 そして、ジャンルも多いです。日本もフーゾクのジャンルはたくさんありますので…
20年に47回にわたってアップしてた「『ゴーゴーバーの経営人類学』を読む」のリライトです。 本書は現在、宮城女子学院教授である市野沢潤平氏が04年に書いた学術書です。 この市野澤先生このときはゴーゴーバーを研究の題材にしていますが、その後は堅い内…
ブックレビューです。 ひさしぶりに引き込まれて一気に読んでしまいました。 JKビジネスの歴史とその裏話を綴った『欲望のかたち』(桑田著・清談社)です。 本書はJKを愛するあまりJKビジネスに客として関わるうちにいつの間にか経営者になってしまっ…
帯です。 今回のブックレビューは坂爪真吾氏の『パパ活の社会学』です。 サブタイトルは「援助交際、愛人契約と何が違う?」となっています。 パパ活関係の本としては以前に中村淳彦氏の『パパ活女子』を取りあげていますが、同書が21年の刊であるのに対して…
P活疑惑をかけられた人もいました(週刊女性PRIMEより) 本当は前回で終わったつもりだったのですが、書きそびれたこともあったりしたので続けますね(笑) 本書ではここ何年かでパパ活女子が増えた背景について男女間の収入格差と世代間の収入格差がある、と…
(「パパ活で下心を隠しきれぬヒロシとはじめてのパパ活でハズレを引いてしまいどう逃げるか考える笹山さん」byさくらももお@MOMOO_SAKURA) 「パパ活女子」を読んでいます。 昨日はパパ活におけるP側のニーズについて読み解いてきました。 ではPJ側のニー…
『パパ活女子』を読む、続きです。 16年ぐらいから急速に広まったパパ活の場は現在かなり荒れた状態になってきているようです。 それは、①急速に一般化されたため、パパ活の定義があいまいなうえ、当初の定義からかなり範囲の広いものになってきたこと。②男(…
仕事場で恥ずかしかったので超適当に撮りました;; 中村淳彦さんの『パパ活女子』を読みました。 貧困、風俗、高齢化社会などをテーマに書いているノンフィクションライターです。企画物AV女優へのインタビューを集めた「名前のない女たち」は好きな作品で…
ブックレビューです。タイトルは『タイ・アンダーストリート』。 タイ国内の旅行記です。ちょっとものものしいタイトルですが、内容はわりと健全です。売ったり買ったりの話が苦手なフツーに旅が好きな方も嫌悪感を抱かずに読めると思います。 まあ、そうい…
ブックレビューです。 今回は「『女性向け風俗』の現場」を読みました。 著者の柾木寛氏は40代、キャリア6年のセラピストです。本業のサラリーマンの傍ら、セラピストをしています。何人か人を雇ってやっていた時期もあったようですが、現在は個人店のよう…
定番。 『老いて男はアジアをめざす』最終回です。 ロングステイヤーの中には少ない貯金でかつかつで暮らしている人たちも少なくありません。そんな人たちにとって、年々物価が上昇しているタイは必ずしも住みよい場所ではなくなっているようです。 また、一…
ゴーゴーにもなかなか行けないんでしょうねえ(『Butterflies』Insatagramより) 『老いて男はアジアをめざす』を読んでいます。タイで暮らすことをまだあきらめていない僕にとっては大いに参考になります。まあ、嫌な話も多いですけど。 王道のロングステイ…
結婚相談所の面接風景(国際結婚KJM https://kjmate.com/より) 夫婦で余生を海外で過ごす絵に描いたようなロングステイヤー像とはちょっと違う男性単身のロングステイヤー。 バンコクやパタヤなど遊び場所がたくさんある地域に住む人たちは相手をとっかえひ…
本日より『老いて男はアジアをめざす』を読んでいきます。 サブタイトルに「熟年日本人男性タイ・カンボジア移住事情」となっており、まさにタイトルどおりの内容です。 実際に両国に移住した人たちを取材し、体験談を聞いていくルポルタージュで著者の目線…
帰りの空港ではいつもブルーです。(20年3月) 『愛タイ!』最終章です。バンコク滞在を終えて空港へ向かう著者。遠足の帰りはやはりブルーになるもので。 バンコクから帰国する日はいつも憂鬱な気分になる。便が早朝発のアメリカ系航空会社だったりすると、…
ナナプラザ、行きたい…(20年3月) 『愛タイ!』です。本書で最後に紹介するスポットはナナプラザです。 先ずは情景描写から見てみましょう。 入口付近には、露出度の高いセクシーな恰好をしたストリートガールや、マッサージパーラーのポン引き、相手によっ…
ソイカの呼び込み嬢(deep-asia-trip.comより) 『愛タイ!』レビュー、本日はソイ・カウボーイ編です。この章には「田舎娘と女子大生の登竜門」というタイトルがついています。どういうことでしょうか。 タイの事情通の間では、風俗嬢の仕事に慣れていない…
『さくらドロップス』(HPより https://bkk-sakuradrops.com/) 『愛タイ!』第2章はタニヤ編です。 まずは著者によるタニヤの解説から。 1970年代以降、近隣に日本企業が多く移転してきたのをきっかけに、日本人駐在員相手の飲食店やカラオケ店が増え、いつ…
こんな感じですよね。( دیدئو 2019 Bangkok nightlife thermaecafe より) 『愛タイ!』最初の章はテーメー編です。本書のスタイルはルポルタージュ形式で著者が訪ねた先々で出会う日本人男性たちとのやりとりを中心に構成されています。 夜のスクンビット…
双葉社 ¥1500+税 『ゴーゴーバーの経営人類学』が4章まで終わったところでキリがいいので、違う本のレビューをやろうかと思います。 今回取り上げるのは『バンコク恋愛事情 愛タイ!』07年発行の本です。 著者は青山誠氏。ライターというよりは作家ですね…
楽宮旅社(左)と『バンコク楽宮ホテル』 『バンコク楽宮ホテル』は1980年代、戦火の影響も甚だしいヤワラーの安宿街で、 娼婦たちと共生する貧乏旅行者たちの青春を描いた名作です。 すでに世に出ていた『深夜特急』とはまったく真逆のベクトルで、いたいけ…
これも違います。 昨日の続きです。 前回の記事↓ www.sergeant-gogo.com ◎買う側の論理 「体がいいし優しいし、タイの男は世界一」 固さがいいのだ、という。太さや長さではなく固さだと。 45歳の日本人ツアーガイド、英子には現在十人以上の恋人がいる。 み…