本日もDVD見てます。暇だからな。
『恋の渦』。乱交パーティを描いて話題になった14年の作品です。
公開当時のキャッチコピーが「服を着ている時間が18分30秒」。
その売り文句通り、全編みなさんほぼ裸という異色の作品となっています。
内容はこんな感じです。
料金は男性2万円、女性1000円。「セックスをしたい」という目的のためだけに豪華マンションの一室に集まった複数の男女が、滑稽なまでに性欲をむき出しにし、交わる一夜のさまを描いた本作。三浦監督が主宰する演劇ユニット「ポツドール」の公演で上演され「第50回岸田國士戯曲賞」に輝いた戯曲を、三浦監督自らの手で映画化したのだが、舞台と大きく異なる点がひとつ。舞台ではハッキリと見せなかった“プレイルーム”におけるセックスシーンを、映画では過激に映し出している。
男性キャストが妙に豪華です。
主人公・池松壮亮の他にパーティ参加者として滝藤賢一、新井浩文、柄本時生。パーティスタッフに田中哲司、窪塚洋介と名だたるバイプレイヤーが名前を連ねてます。
対して女性キャストの名前はちょっと地味です。作品の性質上仕方ないんでしょうね。
でも、皆さん味が出ていて存在感あります。とくにヒロインの門脇麦はこれが出世作になりましたね。今や大河のヒロインです。
以前にも書いたことがあるかも知れませんが、
僕は元〝パリピ〟で20代から40代くらいまでよく参加してました。
マンション系、ホテル系合わせて30件ぐらい行ってると思います。
基本的には〝パーティあるある〟はそこここにちりばめられており、雰囲気が出ていました。
パーティ序盤の異様に張り詰めた感じ。やる気満々なのをちょっと隠して、ぎこちなくお互いの距離感(同性とも異性とも)を探り合う感じ。わかりますw
普通はあんなに堅いと雰囲気悪いんでもっと主催者や経験者が気を遣いますけどね。
でも、あの緊迫感は良かったです。参加者の微妙な表情の動きに見入ってしまいました。
夜通しのパーティで男性参加費2万円という設定はリアリティに欠けると思います。
営利目的だったら成り立たない時間と料金設定です。だったら終電前の時間で2時間制とかにしたほうが、客も女性も集まるし儲けも出ます。
趣味でやっているならともかく、ましてや借金に追われている主催者だったらそうするべき。
まあ、そういうふうにしないと面白くない、物語が転がらないという都合によるものなのでしょう。
しかし、主人公とヒロインの関係─出会ってエッチして、なんか通じちゃった気がして恋に落ちたと思ったらすれ違ってた─〝日常と非日常のすれ違い〟みたいな部分はすごく腑に落ちました。幾度そんな恋(=勘違い)に落ちたことかwww
絡みのシーン自体はそんなにエロくないです。エロくないところがリアル。
監督も「エロくならないように撮った」と言っているみたいです。
やはり裸よりも何時間かのうちに繰り広げられる人間模様が見どころです。褒め合っていたかと思いきや一瞬で険悪になるエゴのぶつかり合い。面白かったです。
人間、しょせん好き嫌いはあってできれば嫌いな人とはいたしたくないわけで、その好き嫌いが偏るとエゴのぶつかり合いになってしまう。
デブは嫌とかヤリマンは嫌とか。
パーティに参加するからには誰とでもする心構えが最低限のマナー。
まあ、頭でわかっていても体が言うこと聞かない場合もありますからねえ。
久しぶりにパーティに行きたくなりましたが。
数年前に一時期激しい取り締まりがあって、だいたいなくなっちゃったんですよね。
最近だとハプバーに行くしかないのかな。
どなたかご存じの方がいたら教えてくださいな。