本日は『セブン』(1995年)です。
近所のゲオでレンタル落ちDVDのワゴンセールをやっており、200円で購入しました。
本当は『新聞記者』も観たんですけど、こっちかなあ、と。
公開当時に映画館でも見ています。
いまだにおぼろげに印象が残っているほど強烈な内容です。
ストーリーはこんな感じ。
退職を間近に控えたベテラン刑事サマセットと若手刑事ミルズは猟奇連続殺人事件の捜査にあたる。犯人はキリスト教における7つの大罪に基づいて殺人を繰り返していることが明らかに。やがてサマセットとミルズは容疑者を割り出すが、その人物に逃げられ、さらにミルズの素性が知られていたことも発覚する。そしてさらなる殺人事件が続いた後、驚愕の事態が……。独特のビジュアルセンスとダークな物語が話題を呼んだ戦慄のサスペンス・スリラー。(映画・comより)
冒頭からスパゲティを食わされ過ぎて死んだ男の殺害現場という衝撃の幕開け。
翌日には『ベニスの商人』になぞらえて腹の肉を1ポンド切り取られた弁護士の死体が。
「大食」「強欲」「怠惰」「肉欲」「高慢」「嫉妬」「憤怒」のキリスト教の「七つの大罪」になぞらえた連続殺人を追った7日間の物語。
終始振り続ける雨、虫が這いまわる廃墟。
陰鬱なトーンの画面が本編のほとんどの部分を占めています。
当時ニューヨークでバイトをしながら鬱々と脚本を書いていたアンドリュー・ケビン・ウォーカーと『エイリアン3』がコケて映画に嫌気がさしていた鬼才デビッド・フィンチャーというネガティブな二人が組んだだけあって、厭世観に満ちています。鬱の人が見たらヤバそう。
事件を追う退職間近の老刑事サマセット(モーガン・フリーマン)もだいぶ世の中が嫌になってる口で、バディの新米刑事ミルズ(ブラッド・ピット)だけが明るいです。
この一人だけ明るいところがポイントなんだな、きっと。
やがて捜査線上に浮かんだ一人の男。一度は取り逃がしたものの、5件目の事件が発覚した時点でなぜか犯人は自首するのだ。
そしてサマセット、ミルズの二人を残る事件の現場へ案内するという。
案内された場所で待っているラストとは?
──って感じで物語はクライマックスを迎えるんですが。
ラストの後味の悪さがスゴイです。
映画史上まれに見るバッドエンドではないでしょうか。
6日間降り続いた雨が、ラストだけ晴れているのも、印象的。
当初は違ったラストも検討されていたそうですが、
フィンチャー監督が強硬にこの案を推したんだそうです。
このラストでなければ評価はかなり違っていたでしょう。
20年以上経っても色褪せない佳作です。
ネット上にはラストを考察した動画や記事もけっこうあるようです。
本編を見てからチェックしてみるのもいいかも。
個人的にはこの作品の一番の見どころはブラピの若さだと思います。
ひげ面だけどお肌がすべすべですw
そういう趣味はないんだがww