相変わらずDVD見てます。
ホントは今一番ハマっているのは『鬼滅の刃』だったりしますが(今さらですけど)、それを書いても面白くないので『恋の渦』を。
先日に引き続き劇団ポツドール作品です。
ただし今作は原作のみで監督は大根仁となっています。
『まほろ駅前番外地』の人です。僕は同作は見てないのでよくわかりません。
ただ、周りの評判を聞くと好評価です。
ストーリーはこんな感じ。
とある“部屋コン”に集合した男女9人。やって来た1人の女の子のビジュアルに男たちは全員がっかりする。何とか場を盛り上げようと頑張るも全くうまくいかず、微妙な空気を引きずったままコンパは終了した。しかしその夜から、恋心と下心、本音とうそが入り乱れる恋愛模様が展開していき……。(シネマトゥデイ)
そもそもワークショップの企画として作られた作品だそうで、演者は受講生を集めて4日間ですべて撮影したそうです。公開したところ大評判で異例の全国ロードショーという展開になったのだとか。まったく知りませんでしたw
ストーリーだけ聞いてもあんまり観る気にならない感じですよね。
演者も見たことも聞いたこともない人たちばかりだし。
正直、最初は若者が部屋でダベッているだけでちょっとうんざりしそうな雰囲気です。
しかし、見だすと一気に惹き込まれます。なんでだろう。
場面はすべて男性メンバー5人の部屋で展開されます。
うち2人は同居してるので4つの部屋ですね。
みんないつかどこかで見た感のあるアパートの一室。
すべての話がそこで進行するんだけど、飽きません。テンポがいいんでしょうね。
話の内容も、いつかどこかで見聞きした感が満載です。
あ、いい意味でw
自己正当化と価値観の押し付けと肥大化したプライドと性欲。
DQNと呼ばう人もいますが、若者って多かれ少なかれそんな感じじゃないでしょうか。
まあ、オトナになったからって治っているとは限りませんけどw
「オレ、昔こんなこと言ってたわ~」みたいな場面が多々あり。
思えばずいぶん周囲にいろいろな気持ちをまき散らして歩いていたもんです。
それが、まあ懐かしく、また「イタイ」と思える今の自分に〝オトナ〟をちょっぴり感じました。
でも、世代的にこの映画に出てくる人たちって僕とは一世代近いジェネレーションギャップがあるはずなんだけど、やってることってあんまり変わらないんだなあと思いました。
なんとなくオチが読めそうな部分もあるけど、さほど大きく裏切らないところが良いです。
最初のほうでたまったフラストレーションも最後にはちゃんと回収してくれます。