『感染列島』はこちらで配信中
本日はレビューの日です。誰が決めたわけじゃないですけど。
僕は自宅徒歩13分の場所にあるGEOにてDVDを調達してます。
TSUTAYAも品ぞろえは悪くないのですが、GEOはコミックも置いてあるんです。
で、その近所のGEOでこの2か月間ほど、ずーっと狙っていたのに常に貸し出し中で借りられなかった作品。それがこの『感染列島』でした。
古い作品なんで貸出期間が長い、という点もずっと貸し出し中となっていた原因の一つかもしれません。
でも、ネットでこの作品のレビューを覗いてみると、ここ最近のレビューがものすごく多いことに気づきます。
やっぱりみんな注目してるのは間違いないようで。
2008年の作品です。
社会的背景としては、03年にSARSのパンデミックがあって、鶏インフルエンザ騒動などが問題になっていた頃です。
この物語も発端は鶏インフルエンザのシーンから始まります(しかし結局原因は鶏インフルとは関係なかったんですが)。
ストーリーはこんな感じ。
救命救急医の松岡剛(妻夫木聡)のもとに1人の急患が運び込まれた。患者は、高熱、けいれん、吐血、全身感染を併発する多臓器不全を起こしており、これは人類が初めて遭遇する感染症状であった。戦場と化した病院にWHOからメディカル・オフィサーの小林栄子(檀れい)が派遣され、わずか半年で感染者が数千万にものぼる恐るべき事態を予測する。
現実がドラマになるうえでは、いろいろドラマのお約束によって変換されるいろいろがあるために大なり小なりツッコミどころが生まれます。
医療ドラマはその最たるもので、鑑賞するうえでわれわれはいろいろなところに目を薄くして見てあげなければ話が展開しないのですが、これはねえ。
接触とか感染とかにセンシティブな日常を生きている現在の僕たちから見ると、あまりに世界観がぬる過ぎます。
「マスクしようよ!」とツッコミたくなるシーン多々。
病気で死にそうな人にも抱きついて涙を流したりするし。
志村けんのお兄さんが最後のお別れを出来ない無念さを独白していたニュース映像のほうがまるでフィクションのようです。
飛沫感染を示唆するシーンも妙にリアルに感じてしまってグロいです。
気分を悪くする人、けっこういるんじゃないでしょうか。
かと思えば、銀座と思しき繁華街が〝北斗の拳ワールド〟ばりの廃墟になっていたり。
死者1千万人出たってあそこまで東京がロストワールドにはならんでしょ。
原因が鶏インフルではなくて南国由来の謎のウイルスだったというのもいかがなものか。
しかもそこから日本に持ち込んだ医師の行動も謎。
また、ビジュアル上派手にしなければならないんだろうけど、やたら血を出して死ぬのなあ。
まあ、そんなツッコミができるのも、
なんだかんだ言ってそこまで悲惨なことになってないからなんでしょうけど。
話のタネには観てみるのもいいかも知れません。
暇だからな。