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『タイ買春読本』研究(その9)チャイナタウン(ヤワラー)編


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wikipedia』より

 

 

『タイ買春読本』研究。日ごとにテーマの闇が深くなってきております。 

 

本日のテーマは「ヤワラー」。いわゆるチャイナタウンと言われているエリアです。

バンコク中央駅であるファランポーンから西にかけての場所でバンコクの中でも古い街並みが残っている場所です。

 

チャイナタウンぽく、看板の文字が漢字だらけなので通りがかればそれと分かります。

フツーに立ち入る機会はなかなかないんじゃないでしょうか。

僕は中華料理を食べに行ったことがあります。美味しかったですw

 

このヤワラーというエリアは僕なんかよりもはるか上の世代の旅行者にとっては馴染みの深い場所のようです。

僕がアジアをうろつき出したのは90年代半ばなので、不良旅行者がバンコクで売春びたりドラッグびたりの日々を送っていたという話は噂でしか聞いたことがありません。

 

かつてはバックパッカー向けの本にはカオサンと並んでヤワラーの安宿が紹介されていたようです。

このあたりにはかつて、谷恒夫の小説『バンコク楽宮ホテル』の舞台となった楽宮大旅社や、台北旅社、沈没者たちの巣窟として悪名高いジュライホテルなど伝説のホテルが存在していました。

下川裕二さんの本や小林紀晴さんの本にも登場するみたいです。

小林紀晴さんは同世代なんですけどね。活動時期が全然違うようで。

 

 

「ヤワラーには、いくつかの華僑が経営する『冷気茶室』がある。ほとんどの店は、1階がレストランになっていて、脇にある階段を上った2階が簡易売春宿となっている。

 客は地元のタイ人労働者が多く、それこそ新聞を買うような気軽さで女の子たちと遊ぶという。料金は最低ランクで50バーツから。」

 

「〝女の値段〟はだいたいその国で買うスーツの値段ぐらいが世界共通の相場だ」というのは『深夜特急』か何かで読んだ記憶がありますが、のっけから価格破壊です。

 

ドレイは人的コストがゼロだから、どんな値段をつけても雇用主は損をしないという〝ドレイの方程式〟です。

もはや人身売買のニオイしかしません。

 

売買の手順も独特です。看板や値札が出ているわけではなく、暗黙のシステムを理解している者のみが買えるというスタイル。

 

「私がその女の子を見つけたのは、歩道に面した場所で調理をしている食堂のそばだった。食堂というよりは、路上で開店している屋台といった風情で、建物の壁に沿ってテーブルと椅子が並んでいる。歩いている最中に、その建物の入り口でそれらしい女の子が目に止まったので、食堂のテーブルに陣取った。」

 

これが筆者の勘違いでフツーに食堂の女の子だったらどうなるのだろうと心配になってしまうのですが、筆者の勘は確かなのだ。筆者いわく「何かしら意味ありげな視線を送ってくる」と言うのだが…。自分の場合は勘違いして変質者扱いされそう。

 

で、筆者は料理と飲み物を注文してテーブルの近くにいた女の子に筆談で商談を持ちかけます。

 

「『タオライ?(いくら?)』

 すると彼女は指を2本出してみせた。200バーツ(約900円)という意味だろう。言い値で決めてもいい安さだったが、試しに値引きを交渉してみた。(略)

続いて彼女は『サムスィップ(30)』と発音したが、その数字がどういう意味かわからない」

 

交渉は180バーツでまとまったようです(安っ)。

 

建物の奥にある階段を上がると受け付けがあり、部屋に案内されます。

部屋の広さは6畳ほど。ベッドがあり、部屋の隅にベニヤで仕切られた簡易シャワーがありました。よくある「ちょんの間」の部屋です。

30バーツと引き換えにコンドームを手渡され、いざ本番という状況になって、筆者はその気をなくしてしまいます。

 

「今日まで私がバンコクで出会った女の子たちは、自分の意思で仕事場を変えることができた。だが、彼女の場合は、もしかして、借金のカタに売られたのではないかという疑問が消えなかった。だとすれば、彼女は借金がなくなる日まで、ここに縛られていることになる。1回200バーツでは、開放される日は遠いだろう。」

 

200バーツを値切っておいて何をかいわんやですが、気持ちは分かります。

「どれだけ安く女を抱けるか」というテーマはひとつのチャレンジではあります。

ルポを志した以上、避けては通れない場所であることもわかりますが。

あまり誉められたものではないでしょう。

いろんな方面に対して失礼な気がします。

 

やはり「オレはこんなに大枚をはたいた」といった自慢をしてみたいものです。

それも馬鹿ですねw

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ジュライホテル』95年に廃業。