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NOと言える勇気(続・そうきんは続くよ)


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僕は決心しました。

やはり、本心を言うべきだ──と。

中途半端に〝良い人〟を演じてもしょうがないのです。

ホントの自分は、〝いい人〟でも何でもなくて、

女のコの前で多少いい恰好をしてみたいだけの下心アリアリの醜いおっさんに過ぎません。

 

下心の一つや二つ、見透かされても当然です。

だから、前回振り込んだお金が手元に届いたという報告さえないままに、

嘘かホントかわからない誕生日に「お金がない」といきなり要求されても何も言えないですし、

ほんの10日前に振り込んだお金はどうしたのか、聞くことさえゆるされないの

です。

 

その問答無用の請求に、唯々諾々と答え続けなければならないのでしょうか。

そりゃあ、確かに大した額を送っているわけではありません。

しかし、1回ペイバーしたぐらいの間柄なんで、それほど送ってやる義理もないと思い

ます。

そんな考え方をしてしまう僕は、スモールアスな男なのでしょうか。

 

そんなわけで、今回の送金要求に関しては、バシッと断ってやろうと思います。

彼女はどんな反応をするでしょうか。

 

間違っても、しおらしく頭を下げてくるとは思えないんですよね。

どう考えても逆切れされる気がします。

 

まあ、怒ったら怒ったで仕方ないですよね。

嫌がらせ、するにしても遠くてたいしたことはできないでしょうから、

ここは一言、思い知らせてやるべきでしょう。

いや、でも逆切れされたら、思い知らせるのは無理ですよねえ。

それって何か意味はあるのだろうか。

 

……何だか、ちょっと決心がぐらついてきました……。

どうしたらいいんだろう?

 

まずは、きちんと順序立てて説明しないといけないですよね。

説得力がなくなっちゃうから。

 

「前回送ったお金はどうしましたか? 私はあなたの口から聞いたことがありません」

まあ、こんな感じでしょうか。

「前回のお礼の一言もなく、またお金を送れと言うのはあまりに人を馬鹿にしていませんか?……」と。

これできっと彼女はぐうの音もでないでしょう。

よし、これでいこう。

大丈夫だよね? これで怒って二度と口をきいてくれ亡くなったり……しないよねえ。

うん、バーンと行くよ、バーンと。

僕はNOと言える日本人なのだ。

 

 ↓この続編は「僕とPin-up嬢の日々」へ

www.sergeant-gogo.com