(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});

『ゴーゴーバーの経営人類学』を読む Reboot(8) ~ゴーゴーバーのシステム~


スポンサードリンク

f:id:tbrazil:20200830145326p:plain

『Obsession』(世界のタズヤン/TAZUYAN TV より https://www.youtube.com/channel/UCeu4WvLuhjJ3fcwGbDDZCSQ

 

第三章「ゴーゴーバー素描」、本日はゴーゴーバーの営業形態について書かれた部分を読んでいきます。本書は学術書なので、ゴーゴーバーなぞ行ったことがない、という研究者向けにゴーゴーについて一から解説しております。

一度でもゴーゴーバーに足を踏み入れたことがある方であれば、本項は少々退屈かも知れません。また、初心者の入門編としては最適だと思います。

とりあえず、おつきあいいただければ。

 

 

 

1.ゴーゴーバーの店内

ゴーゴーバーのコンセプトは、そもそもアメリカンスタイルの酒やドリンクを提供するストリップティーズ・バーにあります。

店の中央部にステージがあり、暗い照明の中でミラーボールや原色の投光が揺れる中で、水着やランジェリー姿、もしくは裸のダンサーが体をくねらせています。

ステージの高さは1mほどで、ところどころにステンレスのポールが天井までのびています。ステージの周りにはカウンターテーブルが配されてダンサーを手をのばせば触れられる距離で下から見上げるかたちで飲めるつくりとなっています。

その周囲にはさらにテーブル席やソファ席が配されており、くつろぎながらステージを眺められます。

 

2.営業時間 

バンコクのゴーゴーバーの営業時間は午後7時から午前2時というのが一般的です。しかし、ゴーゴー嬢の出勤はだいたい午後9時までということになっているので、開店直後に勇んで入店しても、閑散としていることがほとんど。

店内が活気づくのは午後9時過ぎです。この時間は年々遅くなっているように感じるのは気のせいでしょうか。最近は8時に行ってもステージがスカスカなことが多いように思います。

客の側もそのことは承知なので、ゆっくり食事などをしてから遅い時間に繰り出すパターンが多いようです。一人旅だとこの時間つぶしに結構苦労します。それゆえに、客もダンサーもそろって店が盛り上がるのは真夜中前後です。

見てくれの良いゴゴ嬢は早々に連れ出されてしまうので、遅い時間帯はお茶を引いた嬢と今宵の相手をきめかねている男性客とのせめぎあいの場となります。また、いっぺんペイバーされたゴゴ嬢がやることをやって戻って来るパターンもあります。

閉店時間までに良い相手に巡り合えなかった男性客は、午前2時には店を後にしますが、店外(路上やクラブ、テーメーなど)で客にあぶれたり2回戦希望のゴゴ嬢たちとの敗者復活戦がワンチャンあります。

イカなどでは午前2時以降も灯りを消して営業している店もありますが、違法なので必ずしもやっているとは限りません。

 

スカイマイルならマイルの有効期限なし!【デルタ スカイマイルJCBカード】

 

3.スタッフの職種 

ゴーゴーバーの規模は数人のダンサーを抱えるだけのスナックのような店から、常時30~40人が踊っているところまで幅広いです。

ダンサーのステージはは2~4交代制となっており、それ以外の時間は休憩したり、店内をラウンドして客を物色したり、指名されていれば接客をしたりなどしています。

従業員の大半はダンサーですが、ウェイトレス、客引き、DJ、バーテン、キャッシャーなどさまざまな職種の従業員がいます。これらは単純に職能で分けているだけで、職種間のヒエラルキーはありません。生理中のダンサーがウェイトレスや呼び込みに回ることもあるそうです。

ダンサー以外にもウェイトレス、呼び込みはペイバー可です。従って本書ではペイバー可能な女性を総称してバーガールと呼んでいます。

これらの従業員は1人もしくは数人のマネージャーの下に統率されています。

また、店によってはショータイムがあり、定期的に10~30分ほどのショーが行われていることがあります。このショーメンバーはダンサー有志が務めており、1回あたり数十バーツの手当てがつくようです。

本書が書かれたころにはまだコヨーテはいなかったようで、コヨーテに関する記述は見当たりません。ちなみに『コヨーテアグリー』は00年の公開でした。

 

4.ゴーゴーバーの料金(ドリンク)

ゴーゴーバーは入場料はとらず、客への課金は基本的にドリンク代とペイバー代のみになります。これは各店の間で激しい競争が展開された結果として、席料なしという料金体系に落ち着いたそうです。

ドリンクの料金は通常80~120バーツ(当時)の範囲で注文するごとに卓上の伝票に記載されるため、後払いの明朗会計という〝体〟になっています。(何度も当ブログで書いていますが、あまりに調子よく奢っていると謎の伝票をつけられることが多々あります)

経営者にとって、いかに客に多くのドリンクを注文させるかがカギとなっています。そのうえで誕生したのがレディースドリンクのシステムで、客がダンサーやウェイトレスに奢るドリンク代は1杯につき20~40(当時)バーツのキックバックが設定されています。

閉店時に支払われるこの収入は彼女らにとっては貴重な現金収入となるため、あの手この手で奢らせようと近寄ってくるのです。また、一部の店ではコヨーテなどに高額のドリンク料を設定している店もあり、〝ぼったくり〟の悪評が絶えないので注意が必要です。

 

 

5.ゴーゴーバーの料金(ペイバー)

バーの経営者にとって、もう一つの重要な収入源となるのがペイバー(連れ出し)料金です。前述のとおりゴーゴーの客はダンサーはもちろん、気に入った女性スタッフを店外に連れ出すことができます(バーテン、キャッシャー、DJなどはあまり聞かないのでたぶん不可)。その際に営業補償として支払うのがペイバー料金であり、スクンビット地区では400~600バーツに設定されています(当時。現在は500~1000ぐらい?最近連れ出してないからわからないや)。

一部の店ではダンサー以外のスタッフのペイバー料をダンサーよりも高額に設定していることもあります。まあ、ダンサーを連れ出したほうが歓迎されるってことのようです。

店としてはより多くのダンサーをペイバーしてほしいので、ママなどが営業をかけてくることも多いですが、建前上はバーガール当人と客との話し合いで決めることになっています。従ってバーガールは嫌な客との連れ出しを断ることができます。

バーガールが店外で何をするかは、店は関知しないことになっています。えっちをするかどうか、チップはいくらかなども当人同士の話し合いによります。

ただし、店によっては事前にペイバー代に連れ出し後のチップを載せて支払うシステムの店もあります。

そして、店からの強制や斡旋がない以上、バーガールをオフする必要はありません。実際、ゴーゴーを訪れても、単に飲むだけで店を出るケースの方が多いです。

ゴーゴーが好きな人は1回に数店はラウンドして、好みの女のコを探すパターンがおおいようです。僕なんかいつだって探しっぱなしですorz