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『ゴーゴーバーの経営人類学』を読む Reboot(10) ~バーガールの給与システム~


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午前2時に消灯したナナプラザ('20年3月)

 

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ゴーゴーのバーガールが他の風俗と異なる点は、ゴーゴーにおいてバーガールはあくまでダンサーであり、ウェイトレスもしくは呼び込みとして雇われており、店との契約にお客との性交渉は含まれていないということです。

従って、SEXは彼女らの業務ではなく、それぞれ職種に応じた賃金が支払われています。たとえばダンサーの場合は月に5000~8000バーツ(当時)の固定給が支払われ、これに毎日のドリンクバックが0~300バーツ(当時)程度が加わります。これには店へのチップが分配されることもあります。固定給はステージ上でトップレスになるかなどの条件によっても異なります。

ウェイトレスの場合は固定給はいくらか少なくなるものの、基本的なシステムはダンサーと同じです。

固定給は月に4日程度の休みを除いてフル出勤した場合の額で、欠勤したり、遅刻するとペナルティが課せられます。

自己都合での欠勤は1日200バーツ(当時)の減給で、金・土曜だとこれが500バーツ(当時)に跳ね上がります。もし1カ月間まったく出勤しなければ、固定給はゼロになります。

さらに多くの店ではダンサーに月ごとのオフ回数のノルマを課しています。ノルマが達成でみないと、回数に応じて減給されます。

このように店がダンサーに支払う給与は時間給(もしくは日給月給)と成果主義によって調整されるシステムとなっているのです。

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本書より転載

バーガールの生活はバーの従業員としての収入だけでもやっていくことは何とか可能です。そのうえで金銭と引き換えに性交渉などによる収入を選ぶかどうかは、バーガール本人の判断にかかっています。

しかし、実際にはダンサーのほとんどは男性客から直接に金銭を引き出す機会を求めており、個人差はありますが、こちらの収入が生計に大きな比重を占めている場合が多いようです。

バーガールの能力給であるドリンクバックと客から直接受け取るお金は店のコントロールの及ばない自由な競争状態において限られたパイ(客)を奪い合う形となるため、バーガールの魅力、接客能力、努力(あるいは運)によって大きな個人差が生じます。

また、オフ回数のノルマによって減給されることで、収入差はさらにひろがります。

これらの点から、「バーガールはゴーゴーという場を間借りして営業している個人事業主としての性格を強く持つ」(本書)と言えるのです。

そして、バーガールとして働くかどうかは本人に委ねられているので、多くのダンサーは居心地の良い店、より稼げる店をもとめて転々とする傾向にあります。

また、店側の新規雇用にたいする姿勢もスクンビット地区の場合、経歴によほど問題がない限りはす、来るものは拒まず、というものです。

店側としてはダンサーが増えるほど集客が期待できること、昨日書いたような給与システムによってダンサーが多いことで店側が損をすることは少ないのでウェルカムなのです。

 

タロット占い

 

前項でも書きましたが、ペイバー料金を払って店を出たあとに何をするかは、基本的にはバーガールと客の話合いによります。

多くの場合はホテルへ行くことになりますが、食事をしたり、ディスコへ繰り出したりとオプションは無限にあります。

また、ペイバー料を払っても女のコを連れ出さない客もいます。ペイバー料を払えば女のコは建前的には自由になるので「疲れた」「踊りたくない」と言ってペイバーをせがむのは良くある手口です。

 

ダンサーにはオフ回数のノルマがあるので、「席に着いて楽しく飲んだけど今日は店外まで連れ出す気にはならないなあ」なんて人はチップ代わりにペイバーしてあげるのも手です。

まあチップだったら100~200バーツぐらいでも充分ではあるし、現金のほうが喜ぶ場合も多いですけどね。