(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});

『ゴーゴーバーの経営人類学』を読む (26) ~ゴーゴーにおけるサービスの特性とゴゴ嬢の行動原理~


スポンサードリンク

f:id:tbrazil:20201026222955j:plain

『King's Castle 1 Patpong』(Twitterより)

 

 

本日は第4章の最終パートです。しかしこのパートは、全編例によってバザール理論とか小難しい理屈が多いうえにケーススタディがまったくなくてとても難解です。読んでいる最中に2回ほど眠りに落ちました。

割愛しちゃおうかとも思ったんですよね。まとめ的な内容なので、端折っちゃってもそんなに不自然ではありません。

でも、いちおうチャレンジしてみます。これまでの進め方だと4~5回ぶんぐらいのボリュームがあるんですが、さくさくっと行っちゃいます。

 

 

スカイマイルならマイルの有効期限なし!【デルタ スカイマイルJCBカード】

 

 1.情報が少ないゴーゴーバーのサービス

バーガールと取引する際の〝商品〟とは、そのサービス(えっち含む)ということになります。しかし、男性客は事前にその詳しい内容を知ることはなかなか難しいです。

商品を適正価格で買うためには、その商品に関する正確な情報が必要です。また、売り手の側としては、正確な情報を知られずにいたほうがより高値でつかませることが可能です。

従って取引には激しい攻防が展開しますが、実際のゴーゴーにおいては必ずしもそんな殺伐とした空気ばかりではありません。

相手に損をさせられるということは、自分が損をする可能性も高いということです。できれば信頼できる相手と確実に得をする取引をしたい、という気持ちも芽生えます。そんなときは同一の相手と取引実績を積む、といったような友好的な雰囲気を大事にしてリスク回避的な行動をとることもあるのです。

 

 

 2.商品の品質の二面性とは

品質に関する情報が重要なのは、個別の商品ごとの品質の落差が非常に大きいからです。ゴーゴーバーのサービスなんてまさにそうですよね。

この場合、品質に関しては二つの考え方があります。

一つは商品を一見すれば明らかな〝探索的品質〟。もう一つは実際に使ってみなければわからない〝経験的品質〟です。この場合買い手は目の前に商品を並べられても、その良し悪しは見抜けません。

〝経験的品質〟を持つ商品の市場では、買い手は粗悪品をつかまされる危険性が多々あります。そうならないためには、商品に関する情報を仕入れなければならないのですが、バザールの場合だとこういう取引の過程では、ねばり強い敵対的な交渉になるのが必然です。

 

 

3.ゴーゴーでの取引がシビアにならない理由

しかし、ゴーゴーの場合はこのような展開にはならない、と著者は主張します。

バーガールたちの間では安価に性的サービスを提供することを恥とする意識があることは前に述べましたが、彼女らは性交渉などに関して経済的な文脈で語ることに大なり小なりの抵抗があるようです。

このことから、バーガールと男性客とのやりとりはシビアな経済取引とはならず、経済の文脈から逸脱した、和気あいあいの盛り上がりになる傾向があるのだ、と著者は言うのです。

その傾向は、そうしたバーガールの客あしらいそのものが、サービスの一部であり、対話を盛り上げる接客をすることが、商品のアピールに有効であることをバーガールもお客も認識しているゆえなのです。 

もう一点、著者が力説するのは、バーガールが提供するサービスの〝変動性〟です。

これは、買い手側の行動によってサービスの品質がしばしば変わってくるということで、例えばお客がきわめて紳士的な言動をしていたり、相手に対して誉め言葉を連発したりすれば、バーガールの態度やサービスも良くなる可能性が多々ある、ということです。そりゃあそうですよね。

本書でこれまでに述べてきたように、バーガールたちは職業倫理のような規制や雇用主からの厳格な管理もないので、個人的な好き嫌いで男性客への対応が大幅に変わってくるのです。そこにはシビアな価格交渉は介在しません。

 

 

4.ゴーゴーでのサービスの二面性とお客のニーズ

また、ゴーゴーバーにおけるサービスという商品は二面性を持っているのだ、とも著者は言っています。もしもお客が純粋にサービスの質のみに関心を持っているのであれば、どのバーガールと交渉をしてもいいわけです。しかしそうならないのはお客の関心がバーガールの容貌にもあるからです。

ゴーゴーで男性がバーガールに求めているのは、〝経験的品質〟である目では見えない接客の質や性サービスの内容だけではなく〝探索的品質〟である容姿やスタイルなども含まれているのです。

この二面性を持つ商品が取引の対象となっている点でゴーゴーの取引はバザール市場論と異なる様相を呈してくるといいます。

 

 

5.結局は運頼み?

競争市場としてのゴーゴーバーは〝多数乱戦型〟の市場です。どんなに人気があるバーガールでも、一度に数十人のお客を相手にすることはできません。ゆえに寡占や独占は起こりにくいと言えます。また、参入障壁が低いので常に客の数よりも多い一定数のゴゴ嬢が控えている状況です。

このような多数乱戦の市場では参加者には常にチャンスがあるといっても過言ではありません。どのバーガールにも、気前のいいパトロンをつかまえて一生を安泰に暮らせる可能性があります。それはたぶん宝くじに当たるよりは大きな確率でしょう。

そのチャンスを手にするためには、ただ漫然と待っているだけではダメです。絶えず新規の客を開拓すること、過去の経験から学んでより有効な戦術を採用すること、ちょっとした工夫をすることなど精力的な活動が求められます。

しかし、その一方で〝運〟が左右する要素も大きいのがゴーゴーです。容姿性格ともに冴えないバーガールが莫大な資金援助をゲトしてしまうことも珍しくはありません。この場合は運が良かったとしか説明がつきません。

バーガールたちも運不運は意識しているので、そのような不確定的な要素が大きい中での彼女たちの戦略判断は必ずしも合理的なものにはならないのです。

 

不確実性が支配するゴーゴーという市場で、バーガールがとるべき基本戦略は男性客との関係の長期化および複雑化です。しかし、一方でリスクを避けるよりもよりビッグマネーを掴む方向へ走ってしまいがちな衝動も秘めています。

このような二面性ゆえに彼女たちは矛盾と葛藤の中で日々翻弄され、ときには不可解な行動に走ってしまうこともあるのです。

 

かなり雑にまとめました。

自分で読み返していま一つ意味がわかりません。

通常は2~3ページで1日ぶんなんですが、今日は18ページいったど。

したがって本書の意図とは多々ズレがあるかも知れません。

そのあたりは温かい目でお願いします。