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『バンコク恋愛事情 愛タイ!』レビュー(5) ~ナナプラザ編~


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ナナプラザ、行きたい…(20年3月)

 

 

『愛タイ!』です。本書で最後に紹介するスポットはナナプラザです。

先ずは情景描写から見てみましょう。

 

入口付近には、露出度の高いセクシーな恰好をしたストリートガールや、マッサージパーラーのポン引き、相手によってはスリに商売替えして荒稼ぎする花売りの少年らが、手ぐすね引いて待ち構えている。

そんな連中をかき分けながら敷地内へ入る。ゴーゴーバーから流れてくる大音響のロック、赤やピンクのネオンに照らされた妖しい厚化粧のオカマたち……。なんだか、映画『ブレードランナー』のワンシーンを彷彿とさせるような、退廃的な眺めである。

 

やや情緒的すぎな感がなくもないですが、景気づけってことにしときましょう。

ナナプラザ歴史うんちくもきっちり語られます。90年代半ばまでは中庭は駐車場でもっと薄暗くて閑散とした雰囲気だったとか、当時は外国人が遊ぶ場所はパッポンが主流でナナプラザは不良外国人の定住者や駐在員の穴場的な遊び場だったとか。(確かに『タイ買春読本』に掲載の地図でも中庭は駐車場でした)

 

ではこの章のゲストである日本人の紹介です。

⑨鈴木君……24歳。プノンペンで飲食店を経営していたが、爆弾を投げ込まれて廃業、借金を返すためにバンコクでゲンサイのサラリーマンをしている。普段は温厚で大人しいが、キレたら見境がなくなるタイプ。とくにファランに対してキレやすい。以前、ファラン御用達のナナ2階の小さなゴーゴーでファランに対抗心を燃やしてダンサー全員をペイバーし、一晩に8万バーツ散財した伝説を持つ。
 
⑩野田君……32歳。地方で働く公務員。高校時代から片思いしていた女のコが結婚してしまったのがきっかけで、それまで彼女との結婚のためにしていた貯金を切り崩して旅に出る。風俗だけでなく、東南アジアのサブカルにも詳しい。金銭感覚がややぶっ飛んでおり、カネにものを言わせる傾向がある。

 

 

著者と鈴木君は野田君がレインボー1にいることを知って店を尋ねます。するとドリンク伝票の束の横で一人飲んでいる野田君を発見。野田君はお気にのコが来るのを3時間近く待っているとのこと。その間にウェイトレスらが入れ替わり立ち替わりドリンクをたかっていたようです。

野田君が待ち続けていたのは前回、ペイバーして4日間一緒に過ごしたという彼女。「4日間で2万バーツなんだから良心的でしょ」との野田君の言葉に、著者と鈴木君は開いた口がふさがりません。しかも、4日間の間は彼女の友達3~4人を連れてディスコで豪遊したり、パタヤのレストランで巨大なロブスターを注文して2万バーツ使ったりなどしていたらしいのです。

一向に来る様子のない彼女、それでもひたすら待ち続ける野田君と積み重なって行く伝票に恐れをなした二人は彼一人残して店を出るのでした。

 

翌日も3人はレインボー1へ。すると、ようやく野田君の彼女に会うことができました。今回は彼女の電話番号をゲトしようと(前回はタイの携帯を持っていないのが恥ずかしくて番号を聞けなかった)、野田君は3万5千バーツはたいて購入した携帯を持ってきています。しかし、喜びもつかの間店に来た駐在員風の20代の日本人のもとへ彼女は行ってしまい、そのままペイバーされてしまいました。

激しく落ち込む野田君。著者らはいたたまれなくなって、皆でレインボー2へ。

そこで野田君のカネにモノを言わせた八つ当たり的な復讐が炸裂します。

たまたまいた日本人をネットの掲示板でからんで来たヤツと決めつけ、ネットの敵がお気にだと公言していた女のコをペイバーしてしまうのでした。

鈴木君は鈴木君でファランが女のコを二人侍らせているのを見て対抗心が燃え上がり、女のコ3人を侍らせて飲みだしています。そんな二人に愛想をつかして一人店を出る著者でした。

 

 

本章のテーマは〝金にモノをいわせる日本人〟みたいなところでしょうか。

日本人がゴーゴーに出入りするようになって、「ペイバーいくら・ショートいくら」と書いた紙を提示されることが多く見られるようになったと本書では指摘しています。システムにしちゃったほうが日本人は安心することが多いのでしょうが、そもそもペイバーしたあとのことに店が介入するのは本来のゴーゴーではありません。

また、日本人の場合決められた額にさらにプラスしてチップをあげる傾向があり、いつの間にか日本人だけサービス価格の相場がつりあがっていると、著者は指摘しています。

お金で愛を買うのはたしかに楽だけど、大枚をはたかなくても買える愛もあるんじゃないかと著者は言っております。疑似恋愛にもコスパはあるのです。つまらないプライドから値段を釣り上げたところで、得られる愛が変わるとは言えないのです。

 

 

この章で著者はレインボーの営業スタイルをかなり辛辣に書いています。確かに僕もずっとそれと戦い続けて来ましたから、気持ちはわかります。あの系列はボスからママクラスへの営業面での圧がスゴイんで、お店一丸となって営業に邁進しちゃっているところがあるんですよね。で、あれだけお客の出入りが激しいと、サービスのクオリティがどうこう言うよりも、ひたすら売りつけていったほうが儲かるんでしょう。最近の傾向としてはパタヤにだいぶお客を持って行かれちゃっているので、これまでの営業スタイルも変えざるをえないのではないかと僕は密かに踏んでおりますけれども。そんなことないなw

次回、まとめです。