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『ゴーゴーバーの経営人類学』を読む (32) ~バーガールと客の関係チャート~ 


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『Straps』ここもLB専門店(Bangkok Bar Newsより)

 

 

ゴゴ嬢が客との関係を長期化させていく傾向が強いのは、経済的な理由にとどまらず、相手への感情面でのプラスアルファがあるからだ、という話を以前にしました。

本書にちょいちょい登場するコーエンさんも、バンコクの女性セックスワーカーが男性客との関係を続けていくにあたっては、リスク回避や利得の増大の他に、男性客に対する心理的な愛着の強弱が関係を決定づける、と発表しているそうです。

コーエンさんは一方の極に感情的な関係(つまり恋愛関係ってことですな)、もう一方の極にカネだけの関係があると想定すると、この二つの極の間のどこかに現実のセックスワーカーと顧客の関係が位置していると考えました。

しかし、このような図式だけでは不十分だと著者は言っています。ゴーゴーバーで現在働く女性たちの関心は恋愛とカネ以外にも多様な範囲に及ぶ関心の広さはそれではとらえられないというのです。

前章ではバーガールのカネへの執着をもとにした戦略判断をチャートで説明しました。

↓詳しくはこちら

www.sergeant-gogo.com

本章ではさらにバーガールの客への感情的愛着その他の関心を軸にして、バーガールと客の関係を読み解きます。ここではバーガール側の経済的関心と経済外への関心の強弱で関係が根本的に規定されるという考え方になっています。

実際の両者の関係においては男性客側の意思も大きな要素になりますし、何より財布の紐を握っているのは男側です。しかし男性客側は個々のバーガールとの関係のあり方よりも、複数のバーガールとの関係性から選択する権利を持っていると考えることにします。で、ここではバーガールのほうが両者の関係性を決めるうえでは主導権を持つという考え方で簡略化してチャートを作っています。ざっくりとバーガール&客の関係のパターンを説明したいとのこと。

 

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『バーガールー男性顧客関係の4つの理念型』(本書より転載)

もちろん、個々のバーガールと客の関係はこのようなカタにきれいに当てはまるものではないでしょう。また、当事者たちの関心も常に同じではなく、周囲の状況によって刻々と変化していくため、関係のあり方もチャート上の一点に固定されるのものではありません。 

次回から個々のパターンについてケーススタディとともに解説します。