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『ゴーゴーバーの経営人類学』を読む (33) ~バーガールと客の関係①商取引~ 


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『Twister』。〝Bankok Bunnies〟って書いてありますが;; (facebookより)


 

 

前回チャート化したバーガールと客の関係について、4つのパターンを一つずつケーススタディとともに見ていきましょう。

一つめはカネに執着はあるけどそれ以外への関心は薄い、という例。本書では「商取引」の関係と呼んでいます。

 

↓前回の復習はこちら

www.sergeant-gogo.com

 

【ケース16】

マイは20歳。北タイの出身でナナプラザで働いている。いわゆる〝北部美人〟で、色が白く中国人や日本人にも見える容貌だ。彼女には週に2~3回通ってきてオフをしてくれる常連客がいる。横田という26歳の日本人でバンコク日系企業現地採用で働いている。

マイにとって横田はいい客であるが、彼女はどうも彼をあまり好きにはなれないようだ。マイによると服装もふるまいも田舎臭くてイケてないのだという。何より顔が好きではないらしい。

横田が店を訪れると、もちろん彼女は笑顔で出迎えて席につきドリンクを飲む。しかし、二人のやりとりを見ていると、どうも横田に対して冷たい印象だ。しかし、幸か不幸か女慣れしていない横田はそのことには気づかないようだ。

通常マイは早々にオフをねだって二人で店を後にする。そして一切寄り道をせずに彼の部屋に直行し、やることをやって1500バーツを手にする。

マイは横田が自分にキスをしようとするのが嫌でたまらないという。

「あいつは自分とキスしたがる女のコなんかいないことに早く気がつくべきだ」などと陰で言っている。横田はマイにロングで一緒にいて欲しいようだが、マイが応じたことはない。横田と一晩いっしょに過ごすくらいなら、1500バーツだけもらってとっとと帰ったほうがましだと思っているのだ。横田がロングを切り出すたびに、彼女はいろいろと言い訳をでっちあげて断っている。

そんな横田への仕打ちを、マイは悪いことだとは思っていない。マイが著者に語ったところによれば、もし横田が短期の旅行者だったら、やることやらずにカネだけ騙し取って逃げているとさえ言う。

著者が横田にマイのどこがいいのかを訪ねると、たしかにサービスがいいとは言えないがマイの容姿はそれを補ってあまりあるのだという。

 

 

商取引的な関係では、バーガールと男性客の〝えっち〟は、カネの代価としてのみ行われます。双方がお金と引き換えだということを暗黙に了解しており、1回ごとに現金で清算されるビジネスライクな関係です。まさにそれは買売春そのものであり、経済行為以外の何物でもありません。

いちおう〝相場〟的なものは存在しますが、それに見合ったサービスを提供する義務はバーガールにはなく、人によってはサービスする気など皆無という輩もいます。気に入らない客は平気で騙すことも厭いません。

その一方で男性客側は、払ったお金以上のサービスを期待しているため、しばしば両者の間でトラブルとなります。客が支払いを渋ったり、女が盗みを働くなどという事態が起こってしまうこともあるのです。

 

 

このときの男性側の関心は、その場限りの関係を求めている場合と必ずしもそうでない場合があります。ケース16のように男性側は女のコに関心があっても、女のコが嫌っているため、〝商取引〟関係になってしまっていると言えます。このとき女のコはその気になれば、男からさらに金品を引き出すことが可能なのに、嫌いだからといってそのチャンスを放棄してしまっているのです。

男性側がそれでもよければ、この関係はこの関係で良好だといえます。なんてったって気楽だし、顔なじみですからリスク回避にもなるのです。

 

 

横田クンのケースを読んでいて、うっすらとこういうこともあったよなあ、なんて思い当たるふしが多々あって少し悲しくなってます。20~30代の頃はオフした女のコとは必ずラブラブなムードで楽しく過ごせたのに、30代後半になるとドライな感じのコに当たることが多くなってきたような気がします。これって……やっぱりそういうことなんでしょうねえ(悲)