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『ゴーゴーバーの経営人類学』を読む (37) ~男がゴゴ嬢を好きになってしまう理由とは~


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『The Dollhouse 』(Instagramより)

 

 

ゴゴ嬢と客との関係は前回までに解説したチャート上の4つのパターンでいうと〝商取引き〟の関係から始まるパターンがほとんどです。つまり、ゴゴ嬢はカネへの執着から客と接しており、それ以外の関心は低い状態から始まるということです。

したがってその関係は、本来であれば1度きりで終わってしまう性格のものです。しかし、ゴゴ嬢か客のいずれかもしくは双方が相手に対して興味を持つことがあり、それゆえに関係が続いていくのです。

相手に対して興味を抱く要因は、これまでにも書いてきたとおり、ゴゴ嬢側の営業戦略上の判断──「まあ、そんなに悪い客ではなかったから次回もアリか」的な意味合い──での理由からというのがほとんどです。しかし、そこには相手への感情的な愛着も少なからずあるのだ、と著者は指摘しています。

ゴゴ嬢と客の出会いは、男性客は旅行で数日間だけバンコクを訪れた、というパターンが多くを占めます。にもかかわらず、ゴゴ嬢と客が相手に対して好感を持つという事態は多いです。最初は外面だけだった親密さが、会う回数と時間が増すにつれて深いものとなって、付き合いが数か月、数年にまでおよぶことも少なくありません。その原動力となるのは、やはりカネがらみの話だけではなく、相手に対する感情的な愛着が大きな役割を果たしていることは間違いないでしょう。

 

 

なぜ、他のジャンルのフーゾクよりも、ゴーゴーバーで出会った男女間には〝好意〟が生まれるのか。著者が考察したその理由としては、一つはそもそもゴゴ嬢×客という取り合わせのカップルの数があまりに多いからということです。

ゴゴ嬢も客も、それぞれの思惑としてはよりイケてる(カネを持っている)異性をよりたくさんゲットしようと目論んでいます。その結果、毎夜成立するカップルの数は莫大な数になるといえます。その中で偶然気の合う相手と出会った同士が深く長く続くカップルになるのだというのです。

あくまでそれは〝例外〟であって、出会うカップルの母数の多さゆえに、互いに好意を抱くパターンも多くなっているのだというのです。著者いわく、ゴーゴーバーで成立するカップルのうち、実際お互いに感情的な愛着を抱く例は半数もいないのではないか、。そう言われてしまうとミもフタもない感じがするんですけどw

しかし、例外的ではあるけれども、やはりゴゴ嬢と客の関係を語るうえで〝感情的愛着〟という要素は無視できないのだと著者は言っています。そしてそれはゴーゴーバーという場こそがそういった男女関係を深めていく要因を持っているからなのだそうです。

 

(30)で書いたようにゴーゴーバーの客の多くはSEXだけでなく、ゴゴ嬢との間に楽しいコミュニケーションやときには恋愛に近い関係を期待して訪れます。そしてゴゴ嬢は客のそういった期待に応えることが収入アップにつながることを体で覚えています。そのため、接客では相手を拒絶せずに場を盛り上げることを心がけるのです。時にはおっぱいやお尻を触られてもOKです。つまり、最初の出会いにおいてはゴゴ嬢のノリの良さやさも自分を受け容れてくれているような親愛の表現はすべて演出だということです。

しかし、ゴゴ嬢も客も本当に相手が嫌なタイプだったら、やんわりと拒否することはマナーには反しないという暗黙のルールなので、ファーストコンタクトが成立するということは、少なくとも表面上では友好的な関係であることを双方が認めているとも言えます。

また、初対面のゴゴ嬢と客との会話は、言葉の制約があって自己紹介以上の深い内容の話はできない場合が多いです。しかし、会話が十分ではなくてもゴゴ嬢は積極的に場を盛り上げようとサービス精神を発揮することが多々あります。何をするかと言うと、〝言語以外のコミュニケーション〟として、ボディタッチなどでコミュニケーションを深めるなどで、享楽的な空気を演出します。そしてその場に醸し出される非日常的な親密さに、客は骨抜きにされてしまうという寸法です。

そんなゴーゴー独特の雰囲気に呑まれない場合でも、客はサイフの紐というプチ権力をかさに着てゴゴ嬢を厳しく評価して自分の理想に近い相手を指名する傾向にあります。

そもそも最初からそれだけ好みのタイプを選べるので、数日一緒にいただけでもガチで惚れてしまうことが多いのです。ゴゴ嬢からしてみれば、それだけ自分に好意を持ってくれている相手であれば、それだけサイフの紐も緩い上客なので、それなりに気合を入れて相手をしてくれるというわけです。

結果として、客的にはそれほど本気ラブではない場合でも、次回来たときにリピートしてもいいかなぐらいの気持ちで連絡先を交換し、メールや電話のやりとりをすることになります。ゴゴ嬢としても、それぐらいの営業努力は労力というほどの労力でもないし、それほど積極的に行かなくても次回会うチャンスがあるのならば、有効なアピールができるため喜んでやりとりを続けるのです。そして、続けるうちに嬢のほうも客に対して憎からず想う感情がはぐくまれていくのです。

 

 

なるほど。でもやっぱりお互い相手に対してある程度の熱量がないと、やりとりは続かないですね。いちおう連絡先を交換して1、2度メールを交換しただけで終わってしまうパターンが僕は多いような気がします。

日本だとキャバのコなんか、させてくれる気配もまったくないくせに営業電話やら同伴のお願いやらがバンバン来るけど、そういうのに比べたらゴゴ嬢たちのほうが営業色薄い感じです。まあ、ほとんどカネが絡んでないですからねえ。

ちなみに送金が絡んだ元Pin-up嬢からはとってもマメに連絡が来ますwww