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『ゴーゴーバーの経営人類学』を読む (38) ~〝親密さと距離感〟〝信頼と疑惑〟〝愛と金銭〟のジレンマ~


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『Cockkatoo』LB専科です。(facebookより)

 

 

インターネットの登場は海外風俗へのアクセスを容易にしただけでなく、バーガールと客との関係のあり方も変えてしまいました。

電子メールが登場する以前は、しこしこと国際郵便でやりとりをしていたわけで、それを考えると奇跡的にコミュニケーションが楽になり、関係を続けていくことがよりカンタンになったのです。

この本が書かれた00年ごろでも、ゴゴ嬢らはhotmailのアカウントを持ち、ナナやパッポンのそこここにあった安いネットカフェでインターネットにアクセスしていました。

もちろん、この頃から携帯電話も徐々に安くなり、だれもが携帯からネットにつながることのできる時代はそこまで来ていたのです。

文通の時代には〝代書屋〟なんて職業の人もいたようですが、まだこの時代には健在だったようです。PCの使い方などを指南してくれたりしたみたいですが、スマホが普及した今ではもういないんでしょうね。僕は昔も見たことはありませんけど。

また、携帯電話の普及は電話での連絡もシンプルなものにしました。かつてはゴゴ嬢の住むアパートの電話はオペレーターを介した交換方式のところが多く、タイ語ができない人にとってはまず電話をつないでもらうのが大変だったようです。また、首尾よくつないでもらえても、言葉が通じない同居人が出てしまって話が通じないというケースもあったようです。

また、ゴゴ嬢たちは頻繁に住居を移りますが、そんな場合でも携帯だったら問題ありません。ただし、料金を払わないと番号が使えなくなってしまうため、やたらと番号が変わるやつもよくいましたが。

 

 

ウォーカーさん(誰?)とエーリッヒさん(これも誰?)はパッポンのバーガールと白人男性がやりとりした手紙とインタビューを1冊の本にまとめています。

また、おなじみコーエンさんも、白人男性とタイ人女性のやりとりの内容を分析しています。そこには〝親密さと距離感〟〝信頼と疑惑〟〝愛と金銭〟等々のジレンマに悩む姿があったといいます。

手紙を読めても会いに行くことはできず、他に男を作っているのではないかという疑惑を抑えられず、やっぱり金目当てなんだろうと煩悶する。相手から金銭援助の手紙が届くごとに、その堂々巡りは続くのです。どこかで聞いた気もしますよね。

 

 

【ケース20】

「僕のプーへ。僕が今きみにメールしているのは、今きみのことを考えていて、そしてきみがいなくて寂しく思っているからだ。きみは僕のことをとても幸せな男にしてくれた。僕はお母さんに会いに1度帰らなければいけないけどその間もきみのことをずっと想っている。身体に気をつけて」(アメリカ人男性)

 

「きみとプーケットに行ったときはとても楽しかった。またお正月にタイに行きます。それまで待っていて下さい。他の男と付き合わないように」(バーガールに月々の送金をしている日本人男性)

 

「君が日本に遊びにくることができるように準備しています。日本に来たら一緒にディズニーランドへ行こう」(日本人男性)

 

「元気ですか、ちゃんと毎日お店で働いていますか?きみはすぐに仕事を休んでしまうから心配です。あまりお酒を飲み過ぎないように気をつけて」(イギリス人男性)

 

タイ語を勉強しています。きみが好きです。タイに行きたいです。きみに会いたいです」(日本人男性によるタイ語の手紙)

 

 

男性客がタイ人のバーガールにこのような強い愛着を持つ背景には、彼らの多くが自国では女に縁がないからだという指摘があります(By コーエン)

彼らはしばしば母国においては経済的に社会の下層に位置し、またジジイだったりブサイクであったりという〝性的弱者〟であることも少なくないというのです。

だから、ゴーゴーなどを訪れてストレートな愛情表現などに触れてそれがカネのためだとわかっていても「もしかすると」と思ってしまう。そんなプロセスを経ているからこそ、強い愛着と疑心暗鬼が錯綜することになるのだそうです。大きなお世話だ。

 

もちろんゴーゴーフリークのみんなすべてがそんなふうに心に傷を負っているわけではありません。パッポンやナナはどんな男性でも、おカネさえ持っていれば分け隔てなくウェルカムなのですから。

そして、彼らは常識としてゴゴ嬢たちの媚態が、基本カネのため、仕事のためのものだということは知っています。しかし、その一方で1人の男として彼女の微笑みがガチのもので会ってほしいという願望も持っています。ゆえにコーエンさんの言うジレンマはすべての男性の裡にあると言っても良いでしょう。別にコンプレックスに苛まれていなくたって女性の癒しは男みんなに等しく必要なのです。

 

 

いや、確かにね。僕もおっさんですから。日本で若い女のコにはモテませんよ、そりゃあ。でも、だからといってゴーゴーにハマっているのではないと断言できます。

だって20代から通っているし。まあその頃から女性に縁がないといえばないけどw

でも、僕がゴーゴーにもとめているものって、そういうステディなあれではないんだよなあ。もっとこう、人類愛に近いようなラヴアンドピース的な……と言いつつ、結果的に毎月送金してますがwww