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『ゴーゴーバーの経営人類学』を読む (39) ~ゴゴ嬢の仕事としてのそれではない好意~


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『Spanky's』(facebookより)

 

 

多くの男性客にとって、ゴゴ嬢が自分に対して示す好意が営業のそれではなく、本物の好意であると感じられると嬉しいものです。ゴゴ嬢とプライベートで仲良くなれるということは、自身が十分な性的な能力&魅力を備えているということへの自信になる、と著者も言っています。

さらにゴゴ嬢といたす際に、①自分が主導権を握ること、②相手に満足感を与えること、それに加えて③短期間に多数の女性といたしてしまうことは、性的な自信の回復・強化に大きな役割を果たすんだそうです。

これは著者がゴーゴーを訪れる男性たちから話を聞いたうえでの所感で、「本来はビジネスとして接するはずのゴゴ嬢が自分に対してだけは本気(マジ)だった」と語った人はみなさん大いに自分のセクシュアリティに対しても自信を深めていたというのです。

この手の自信は自国のフーゾクではなかなか得ることができないだろうと著者は予想しています。そして、ゴーゴーバーにおいてはそれが比較的容易に得られると思っているからこそ、みんなゴーゴーバーに魅力を感じるのだと主張しております。

そして、著者が指摘するのは、このような感覚が往々にして人種的その他の偏見に支えられた優越感から来るものだということです。そして、そのことを自覚している男性は少ないのだとも言っています。

男性たちはゴゴ嬢と高い可能性で商売抜きの関係になれるだろうという希望的観測を持ってゴーゴーバーに通います。それは自身の男らしさや性的魅力を再発見するチャンスを求めてのことなのだとか。

そうでしょうか。個人的にはあまり同意できませんけど。

 

 

【ケース21】

オサムは27歳の日本人男性。一年のうち半年をタイ、半年を日本で過ごす。日本にいる間は期間工として働き、ひたすら金を貯めている。そして貯めた金を持ってバンコクへ行き、しばらくの間は気楽に過ごすのだ。

オサムがそうした生活を初めて4年になる。バンコクでの生活は日本での稼ぎを切り崩しているので、さほど羽振りが良いわけではない。月に4万バーツほどだ。

彼がバンコクにやってくる理由は女だ。彼は自分がタイ人女性(ほとんどがセックスワーカーだが)には人気があると思っている。日本よりも少ない努力と費用で仲良くできることを実感するという。

オサムはタイにいる間は毎晩でもいたしたいと思っているのだが、彼の懐具合ではそれは叶わない。そこで彼はいくつかの努力をしているのだが、その一つは知り合った女性を教師に見立ててタイ語を勉強することだ。彼のタイ語は今やけっこうなレベルに達していて、ゴゴ嬢らを口説きまくっている。

彼は日本ではモテるタイプではなかったが、バンコクでは可愛いといわれることが多い。彼はナナプラザやソイカを地道に回って、地方からやってきてバーガールになりたての10代女性を探している。彼曰く、そうした相手が一番与しやすいのだそうだ。著者はそんな彼の努力を目の当たりにして、複雑な思いになったという。

オサムの口説き方は相手を徹底してほめることだ。ロックオンしたらすかさず自分のアパートに連れ込んで言葉の限りほめるのだという。すでに何年も同じことを繰り返しているので、一部のバーガールの間では〝口が上手い男〟として要注意人物扱いだ。

オサムは女性をほめるが、サイフの口はとても堅い。ゆえにたいていのバーガールとは長続きしない。しかし、オサムにとってそれは好都合なのだ。トラブルなく次の女に乗り換えられるからである。

オサムによれば、バーガールに多少のカネをやったところで、他の客と寝るのを止めることはできないから、徹底してカネは払わないのだという。そして他の男性からはカネを取る女が自分だけを特別に扱ってくれるのなら、それはとても気分がいいと言う。だから、オサムは自分のお気にのコが他の男にオフされていくところを見ると、かえって誇らしくなるとさえ言うのだった。

 

実際には、一瞬は損得抜きでつき合っているように感じても、経済的なくびきからはなかなか逃れることはできません。しかし、男性客が〝特別感〟を感じることのできるハードルはもっと低いところにあるようです。上記のケースでもゴゴ嬢側の真意はわかりませんが、とりあえず男性側は満足しているようです。

 

 

個人的な感想としては、性的魅力や能力への劣等感を埋めるためうんぬんという文脈がどうも気に入りません。たしかに、いろんな女性といたすことが出来るという自由なスケール感はゴーゴーの魅力ですが、そこで別に自身の性的なナニを再確認することはありませんよ、別に。まあ最近はめっきり確認できていないので、しなきゃいけないかなってのはあります。ハイ。メンエス行きたいw