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『ゴーゴーバーの経営人類学』を読む (43) ~ホスピタリティ産業としてのゴーゴーバー~


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『Butterflies』メリークリスマスってことで (Instagramより)

 

 

本日より5章最後のパートに入ります。たぶん、これまでのまとめに該当するパートではないかと思います。

…思います、というのは、かなり学術的な説明が多くケーススタディもないパートなのでとにかく読みづらいです。全部読めていません。当初はすっ飛ばそうかとも思ったのですが、まとめ的な内容が入っていそうなので、読んでみます。

僕の力量では読み切れないかも知れませんが、ご容赦のほどを。

 

 

旅行(観光)関連業、外食産業、レジャー産業といった業種をホスピタリティ産業と称することがあります。

これはサービス産業と言われる業種のなかでも、とくに受け手と与え手との〝関係〟によってより多くより質の高い付加価値を提供することができる、という意味合いが込められています。そして、ゴーゴーバーを一つの産業として見た場合はまさにこれに該当するのだそうです。

バーガールたちの仕事はホスピタリティ産業の中でもとくに人と人との関係に焦点が当てられる仕事だと言えるでしょう。それは、ときにはサービスの提供者と被提供者の間の感情によっては、ビジネスとしてはありえない行動をとらせてしまうことすらあるほどです。

バーガールという仕事は客との関係において、カネへの執着と情とのせめぎ合いとそれゆえに生じる論理的な矛盾がよく見られるという特色があります。

このようなバーガールという職業特有の概念を著者は〝オクシモロニック・ワーク〟という独自の言葉で命名しています。これは「意味が矛盾する二つの語句を並べて言い回しに効果を与える表現法」という意味だそうです。「無慈悲な親切」とか「ゆっくり急げ」とか。わかるようなわからんような。

 

MPのようにそれが性的なサービスであれ、男性客に一定のサービスを提供している業種はサービス事業であり、その点ではゴーゴーもそうであるといえます。

しかし、ゴーゴーの場合はバーガールと男性客の関係はセックスワーカーとその顧客、という単純な関係では割り切れない場合が多々あります。

それはむしろ客が潜在的に求めている様々な物事へのアクセスを手助けする役割を果たしているといってもいいかも知れません。

客はバーガールと親密になることを通して、珍しい観光スポットやフツーではアクセスできない旅行体験ができます。そして、それだけでなく、色恋にまつわるちょっとした〝冒険〟にまで触れることが可能になるのです。

バーガールは客との親密な関係形成によって満足感へのパスを提供しているといってもいいかも知れません。

つまり、バーガールたちは単純なセックスとカネのやりとりを売っているのではありません。

彼女らはしばしばトゥルーラブっぽい演出をかましますが、客はその演出込みで一連の経験を堪能し、サイフの口を緩めるのです。つまり、客が対価としてカネを支払っているのはマニュアル化されたサービスではなく、自分用にカスタマイズされた〝バーガールとの関係〟だといえるでしょう。

より手軽でコスパの良いMPやエロマではなく、ゴーゴーへ来る男たちはマニュアル化されたそれではなく、バーガールとのコミュニケーションの果てにある〝関係〟を求めてやってくるのです。

そんなサービスの提供者として受け手の潜在的なニーズを掘り起こすために、ビジネスとしての親密さを演出している──。その点では、バーガールたちは現代の先進的な企業が行う「関係性マーケティングにおける顧客管理」と同等のスキルを持っていると言えます……が、現実はそんなにカッコいいものではないようです。

 

 

それは、結果的にバーガールたちが男性客に提供している〝親密さ〟は、それが真に私的なものであり計算や演出上のそれではない場合のほうが、多くの経済的な効果をもたらす場合が多いからなのだそうです。

本来であれば男性客と疑似的に親密になることは、より多くのカネを引き出す手段としてのステップに過ぎません。

必要以上に私的に親密になることはプラスにはならないはずなんですけど、実際はそうでもないケースのほうが多い、と著者は言っています。 

本来はビジネスライクな間柄であるはずの売り手ー買い手間の関係に感情的なものがさしはさまってくることはよくあります。それは対面でコミュニケーションしている以上は避けられない現象です。

中でも接触の度合いが深く、厳しく管理されていない環境下での取引であれば、それはより顕著に現れます。とくに商業的性交渉というきわめてプライベートに属する領域では、相手に対して、より〝情がわく〟事態となってしまっても不自然ではないのです。

 

 

僕はいわゆる〝ちょんの間〟soi6的なものにはあまり興味がありません。入れて出すだけではなくて、やはりそこ前と後ろにストーリーがあるシチュエーションに憧れます。

だから、〝踊る置屋〟と称されるようなレインボー系の営業スタイルを批判する向きにはとても共感できます。それでもレインボー系、好きですけどね。

だからと言って恋人を作りにゴーゴーに通っているかといえば、それも違うわけで。

じゃあ、何を求めてゴーゴーに行くのかといえば、〝入れて出す〟以外の何かとしか言いようがないです。あ、〝入れて出す〟のも込みですね。

その点ではゴーゴーにおけるホスピタリティはなるほどと思えます。ただ、ゴゴ嬢が演出する親密性ってのはどうなんだろう。

やり方が下手、と言う点ではビジネス的には逸脱しているなあ、と思うことも多々あるのですが、マジモードのほうが経済的効果が大きい、ってのはどうなんでしょう。よくわかりません。

飲んでばっかりで経験値はわりと低いからなあ。