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『ゴーゴーバーの経営人類学』を読む (47) ~終わりに~


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『Butterflies』(HPより) 1月5日まで休業のお知らせ

 

 

『ゴーゴーバーの経営人類学』第5章まで読み終えました。

この先に第6章もあるのですが、かなり学術的な話になるのでここでは割愛します。

実は第1章も学術上での本書の立ち位置的な話なので飛ばしております。興味のある方はぜひ直接本書を読んでみてください。

 

1冊のブックレビューに半年近くの年月がかかってしまいました。

そもそもは著者のフィールドワークの成果である00年頃のスクンビットのゴーゴーバーに関する調査資料のみ取り上げるつもりでありました。

この本、実は入手したのは数年以上前になります。ページを開いて第1章で読むのを断念した記憶があります。あまり勉強して来なかった僕にとって、こういった学術論文の文章は難解なことこの上ありません。どうしてこんなにわかりづらい文章を書くのか。腹立たしい。

そんなわけで、かなり長い期間放置していた本書ですが、あるときまたふとページを開いてみて、そのフィールドワークの、変態と言っても良いレベルの高さに驚嘆し、これは紹介しなければ、と再読を思い立ちました。

それでも当初は前述のとおり、資料部分のみ紹介するつもりだったので、5~6回で終わる予定でした。しかし、4章以降に書かれている「ケーススタディ」の部分もぜひ紹介したく、本書の大部分を読む羽目になりました。

 

 

もう少し、いろいろ簡潔にまとめることもできたと思います。しかし、僕自身毎日数ページ読み進めてはブログで解説を書く、というスタイルだったので、結果的に長くなってしまいました。

内容も僕なりにかみ砕いて書いたつもりですが、まだまだ分かりにくかったかな、と反省しております。回を進めるごとに反響がなくなっていったので、ねえw

このシリーズのおすすめ部分はやっぱり資料パートに尽きると思います。パートでいうと(2)から(11)あたりですね。ゴーゴー入門書としてもまずまずの出来ではないでしょうか。

 

本書の内容に関しては、なるほどと共感できる部分も、えっ?と思うような部分もありました。そもそも本書ではゴーゴーにおける取引を通常の経済学で言う取引の概念ではかることはできないもの、として法則性をはなから否定しています。

さまざまな事象の中から法則性を見出してそれをああだこうだというのが社会学一般であれば、その責務を半分ぐらい放棄していると言ってもいいかも知れません。

 

しかし、そんな著者の論説を裏付けているのが、2年間毎日数軒のゴーゴーに通い続けたという著者のフィールドワークで、だからこそ説得力のある部分も少なくないのでしょう。

でも、やっぱりゴゴ嬢と客の関係は〝人間関係〟に尽きると思います。それは取引関係ではありますが、結局は人と人、ケースバイケースですよね。

そこに多少の法則性はあるんでしょうけど、やっぱりそんなものに縛られないところが人間の面白いところでしょう。

 

ともあれ、著者が紹介したゴゴ嬢や客の行動パターンなどのいくつかのチャートはなかなか面白く拝見しました。

ゴーゴーを訪れる前に、頭に入れておくとよりゴゴ嬢たちとのコミュニケーションが楽しくなるような気がします。

まあ、今はコロナでほとんど閉まっているんでしょうけど……ね。