本日より『老いて男はアジアをめざす』を読んでいきます。
サブタイトルに「熟年日本人男性タイ・カンボジア移住事情」となっており、まさにタイトルどおりの内容です。
実際に両国に移住した人たちを取材し、体験談を聞いていくルポルタージュで著者の目線からさまざまな物語が紡がれていきます。
著者の瀬川仁氏はもともとは映像ジャーナリストだということで、ジャーナリストらしく、広い範囲でかなりガツガツと話を集めており、読み応えがあります。取材量もけっこうな量だと思われます。
僕だったらこういうのってインタビューメインの構成にしちゃうと思うんですよね。そのほうが話を聞く人数も少なくて済むし…なんて考えてしまいます。まあ、そんなありきたりの構成では面白くないですけどw
発行がまたけっこう古くて08年です。ですので、事実認識として書かれていることの中には現在とは状況が変わっている部分も多少あると思われます。
著者は仕事でアジアなどを徘徊するうちに、高齢の日本人男性を見かける頻度が高くなったことに疑問を感じ、老後にアジアでロングステイをする日本人男性の取材を思い立ったそうです。
この本が発行された08年は団塊世代がちょうど60歳にさしかかっていた頃なので、まさに早期退職した人たちが目立つようになったタイミングだと思われます。
著者は「高齢者問題」という言葉を高齢者自身の問題ではなく、「高齢者の存在を問題視する日本と言う社会が存在する問題」だと言っています。つまり、かつての村社会では長老としてあがめられていた存在だった高齢者が現代社会ではよるべき場所がないと言っているのです。
そんな中で第二の人生を新天地で、と考える人もふえているのだそうです。その中でも近年人気となっているのがアジア、とくにタイなのだといいます。
多くの人がタイでの第2の人生を思い描く理由は
①物価が安く、年金だけでも暮らせる
②気候が温暖である程度のインフラが整っており、都会的な生活も可能
③現地の人の人柄が良くホスピタリティにあふれている、宗教的にも仏教で日本と近い
などがあげられるようです。
そして忘れてはならないのが、
④女性との出会い
なのだそうです。実際に当時都内で開催されたタイへのロングステイについての説明会では参加者250名中8割が男性の高齢者だったといいます。
高齢者に生きる活力を生み出すには異性の存在はきわめて重要なようです。高齢者が恋愛感情を持つことは現在でもタブー視されがちですが、昔から見て見ぬふりをされている〝問題〟でした。
実際、ある程度のカネを持っていれば年齢は関係なくモテるのがタイです。しかも10代、20代の若いコにすら。そりゃあやめられないですよね。
こんなことを言うととある方面の人たちからはお叱りを受けかねないのですが、そのあたり、まったく悪びれていないところは本書の良いところです。
また、出会える相手は女性に限りません。男性にも出会えると思います。まあ、こちらはニーズが少なそうではありますが、私見ではそう思います。
本書では、この後簡単にタイの夜の街に関するレクチャーがあり、水先案内人として何人かのスパンヤオ老人が登場します。その中でインパクトがあったのが、倉本さん(仮名)66歳。
「あんた、ケツの穴でセックスしたことある?」
著者と会って開口一番にそんなことを聞いて来たそうです。せめて〝アナル〟と言って欲しいw
倉本氏いわく、さもないとここいらの商売女に舐められるからだそうです。
あ、なめられるっていうのはオーラルではないです。念のため。
そもそも「セックスに淡泊な女が多い」(倉本氏談) 日本人、とくに弾数の少ない高齢者はねちっこいSEXに走り勝ちですが、セックスワーカー女子はそういうのは嫌がって手早く済ませようとするやつ、多いです。マグロなやつも多い。
そこで、そんなマグロ状態の女のケツの穴にいきなりぶち込んでやるんだそうです。ひどいですねえw
しかし、倉本氏によれば、そうすることで女性を服従させ、たっぷりと時間をかけてSEXして相手もエクスタシーに開眼するのだとか。
すると、それまで倉本氏を毛嫌いしていた女性たちが自らSEXをせがみ、家にまで押し掛けるようになったのだとか。本当かなあ。
著者が他に話を聞いた高齢者の中には「あなたは女性を殴れますか」と聞いて来た人もいたのだとか。あのぐらいの年齢の人のSEXってみんなそんなのなんでしょうか。
このエピソード、本書のテーマからはちょっとはずれているのですが、強烈だったので取り上げてみました。世代っぽいなあと感じると同時に、僕にはできないなあ、と。
やっぱりフツーに性的暴行案件ですよ、これ。
今日はグダグダでしたけど明日から本題に。