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『老いて男はアジアをめざす』レビュー(2) ~年の差婚の光と影~


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結婚相談所の面接風景(国際結婚KJM https://kjmate.com/より)


 

 

 

夫婦で余生を海外で過ごす絵に描いたようなロングステイヤー像とはちょっと違う男性単身のロングステイヤー

バンコクパタヤなど遊び場所がたくさんある地域に住む人たちは相手をとっかえひっかえして再びの青春を謳歌している人も多いようです。しかし、地方に住むロングステイヤーは現地の女性と結婚しているパターンが多いといいます。

代表的な場所がチェンマイです。企業勤めの人が多いバンコクと違って、特に産業といえば観光ぐらいしかないこの土地は気候が涼しいことなどもあって、ロングステイヤーには人気の場所だそうです。そこへ、日本で結婚に失敗したり婚期を逃した人たちがパートナーを探しにやって来るのだとか。

「伝統的な家族制度」が崩壊してから、結婚は親などが決めることではなく個人が決める事柄になりました。以前は多少ボーっとしていてもたいがいの人は周囲が世話を焼いて結婚させてくれたものですが、最近ではそうは行きません。〝婚活〟という試練を乗り越えられないものは永劫に結婚することのできない社会になってしまいました。19年現在で男性の生涯未婚率は23.4%まで上がっています。

他人事みたいに言ってますが、僕とて他人事ではありません。ボーっとしてましたよ、ええw

 

 

そんな人たちやこれまでの人生をリセットしたい人たち、しかも高齢者であっても少々のお金さえあれば若い奥さんをもらうことができてしまうのがタイです。20、30の歳の差は当たり前、中には半世紀以上も歳の差があるカップルさえ本書には登場します。

しかし、みなさんご存じの通り、必ずしもみなさん幸せになっているとは限らないのが現実のようです。

車やバイク、宝飾品、新居などさんざん貢いだあげく、粗大ごみのように棄てられる日本人高齢者があとを断ちません。若い人たちと比べて奥さんとのコミュニケーションが上手くできなかったというケースも多いようですが、自身ではまったく悪いところが思い当たらないのにそんな憂き目に合うケースも珍しくありません。

 

日本人高齢者と若いタイ人女性の夫婦生活がうまくいかない理由を著者は3つ挙げていました。

①最初は確かに愛情があったが、やがて夫婦間に亀裂が生じるケース。つまり日本人同士の夫婦と同じ。

②たいして愛情もなく、その代わりとくに悪意もなかった女性が高額な家や家財が手に入ると知って欲に目がくらんでしまうケース。

③最初から日本人高齢者から金品を巻き上げる目的で近づいてくるケース。もはや犯罪です。

問題なのはタイで土地などの財産を日本人が所有できないという点です。すべての財産を奥さん名義にせざるを得ないため、愛がなくなってしまえばすべて持って行かれてしまう、という構図です。会社なども外国人は株式を半分以下しか所有できないから、よく乗っ取られますよね。

馴染みやすそうなタイですがしょせん外国人に対してはアウェーなのです。

 

 

そんな中でも〝良い結婚〟をして幸せに暮らしている例も本書では何人も紹介されています。とくに印象的だったのは数学教師だった村山さん(仮名・64歳)のケース。

有名私立高の教師として独身で仕事一筋に生きて来た村山さん。50歳の頃に日本で出会ったタイ人からすすめられてチェンライの町を訪れたことで人生が変わります。

知り合いの親戚だという少数民族の少女(13)と出会い、学費の援助を頼まれたのが縁で休みのたびにチェンライを訪れるようになります。少女の成長を見るのが楽しみだったようです。やがて少女のほうから積極的に村山さんを誘っていろいろな場所に出かけるようになります。当初、村山さんには戸惑いもあったとのことですが、両親や周りの大人も何となく意図的に二人をくっつけようとしている気配さえ感じます。

そうしていつしか二人は男と女の関係となり、少女が妊娠したことを機に結婚したのです。村山さん52歳、少女17歳のときのことだったそうです。

 

この話も聞く人が聞けば眉を顰めるような気がしますが、僕なんかはちょっとロマンを感じてしまいました。うらやましい。

本書によると結婚に失敗するケースは、見た目と若さだけで結婚相手を選ぶこと。コミュニケーションがラクだからといって日本語ペラペラの水商売の女を選ぶこと、だそうです。

だったら僕なんて100%ダメじゃんorz