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ナンのはなし。 (9)


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イメージ画像。

 

 

朝──。目を覚ますと隣でナンが布団をかぶって寝ていました。

時計を見ると8時です。

(あれ、昨夜もペイバーしたんだっけか)

4夜連続でナンをペイバーしたことになります。ずぶずぶですね。

でも、昨夜のこともあまり記憶にありません。

 

そういえば、昨夜はゴーゴーを3軒はしごして最後にR3に行ったんだっけ。

久しぶりにノイが店にいてじゃんけんおばちゃんとダブルで攻撃されてあっという間に撃沈したんだと思います。

1時間ぐらいしかいなかったと思うんだけど、伝票の束がえらいことになっていた記憶があります。

そのうえでナンをペイバーして、お持ち帰りしちゃっているんだから、昨夜はどんだけ散財したんだろう。財布をチェックすると見事にすっからかんでした。

 

それにしても、なんか昨夜のR3の連中はあたりが強かったような気がします。

ふだん、僕はどんなにゴゴ嬢をすすめられても「あとで」と突っぱねて、アフターで遊びに行くとき以外は決してペイバーすることはありませんでした。

そんな僕が4日連続でナンをペイバーしてお持ち帰りしちゃっていることを責めているのでしょうか。いや、向こうも商売なんだから責める筋合いのものではないんだけど。

でも、やはり責められていた気がします。性別年齢関係なしにつきあっていた友人に、ある日いきなりでかいちんこが生えていたことに気付いたような感じ?上手く言えてないですけど。

 

もぞもぞと隣の布団が蠢いています。めくると寝起きのナンが恥ずかしそうに微笑んでいました。

「おはよう」

いいなあ。久しぶりだな、こういうの。

 

起きだしたナンはおもむろに服を着始めています。

「帰るから」

何やら急いでいる様子です。あれ?怒ってるのかな。昨夜も僕は酔いつぶれて寝ちゃったみたいだし。

 

あっという間に身支度を整えて出て行くナン。僕は慌ててサイフを手に取りましたが、空っぽだったのを思い出して貴重品ボックスから1000バーツ札を何枚か取り出して、ナンに握らせます。

 

お金を受け取って軽く両手を合わせるとナンはスカートの裾を翻して部屋を出て行きました。

もやもやした僕は二度寝してしまい、目が覚めたときにはお昼すぎでした。

 

その夜、またR3に行きましたが、ナンはお休みでした。

また次の夜も。この夜は今回タイで最後の夜でした。

最後にナンに会えなくてもやもやしたまま、僕はまたジャンケンに興じてわけがわからなくなっていました。

 

(続く)

 

 

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