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ナンのはなし。 (14)


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ラスト森下。

 

 

今回の訪タイも最終夜になりました。

この日の早い時間は職場の後輩がバンコクへ来たので、ソンブーンの蟹カレーを食べに行ってました。そこからパッポンへ繰り出したところ、どの店もぼったくりモード全開だったのでナナへ河岸を替え。結局いつものとおりレインボー巡りです。

最後のR3ではごくごく自然な流れでナンをペイバーしていました。

最近ではまるでそうするのが当たり前みたいになってます。

後輩たちとはここで別れてナンとホテルへ。最後の夜ってことで、彼女とのひとときを堪能しました。

 

早朝、ナンに起こされて目が覚めました。

時計を見ると朝の5時半。6時にはチェックアウトしてホテルを出なければなりません。もっと早めに起きるつもりだったのですが、すっかり寝入ってしまったようです。

テレビのチャンネルはタイの番組が流れたままになっていました。

事が終わったあと、ナンがテレビをつけて見ていたのを思い出しました。そのままずっとテレビを見ていたようです。

前回もそうでしたが、今回も僕を起こすためにずっと起きてくれていたらしい。

 

ふだんはあまりしゃべらず、自己主張も少なめなナン。一緒にいても、あれが欲しいとかこれが欲しいというようなこともあまり言いません。「お腹がすいた」ぐらいです。

あと、「踊りたくない」と言ってペイバーを催促することはあるけど。

一見クールな印象の彼女ですが、一緒にいるとときおり情の深さみたいなところを垣間見せることがあります。早起きしなければいけないときに、ずっと起きていてくれるのもそうだし、ペイバーしてホテルで過ごしたときは必ず朝までいるし。

決して「愛してる」とか、そういう甘い言葉は口にしませんが、〝愛〟みたいなものを感じるときはあります。それが何に対しての愛かまではわかりませんけど。恋人への愛ではなくてもっと大きなやつかも知れません。

 

起こしてくれたのはいいけど、もっと早く自力で起きるつもりでいたもので荷物の片づけなど、全然やっていませんでした。

大急ぎで部屋中に散らかっているものをトランクに押し込んでチェックアウトしたのは6時ちょっと過ぎ。いかん、予定時間過ぎてる。

ホテルを出て、ホテルの前でナンとお別れです。

「じゃあ……また。元気でね」

手を振って行こうとすると、ナンは両手をグッと前に出して言いました。

「私にチップはないの?」

……忘れていました。そういえば前回も渡しそびれたまま帰っちゃったんだっけ。

慌ててサイフを開いてみましたが昨夜思いのほか散財したようで、少額紙幣しか入っていません。

「ゴメン、これしかないや」僕はナンの目の前で財布に入っている紙幣をあらいざらい出して見せて彼女に渡しました。でも、たぶん500バーツもありません。

ナンは無表情に受け取ります。たぶん怒ってますね。

何とか取り繕うと彼女のメアドを聞いてみましたが、黙ってかぶりをふるだけで教えてくれませんでした。そしてそのまま別れました。

 

ナンにまつわる話はこれで終わりです。

この4ヵ月後に僕はまたタイに来ますが、そのときにナンをペイバーすることはありませんでした。そして、その次にタイに来たときには彼女はもうR3にはいませんでした。

彼女がどうしたのか聞いてもノイもミス・レジスターも教えてくれません。しかしジーンがうっかりこぼしたところでは、彼氏に辞めさせられたとかどうとか。

一緒に住んでいた彼氏が嫉妬深く、かなり束縛のきつい男だったそうで、おそらく僕らと遊んでいるときにかけてきた電話の主もその彼氏だったみたいです。ロングで泊った翌日に仕事を休んでいたのも、彼氏に言われてだったらしい。

 

彼女もきっとそういう男が好きなんでしょうね。もっと彼女だけを見てあげていれば、話は変わってきたかも知れません。でも僕はお酒に溺れて遊び呆けるほうを選んでしまいました。とりわけナンはぞんざいに扱いすぎました。ペイバーはするけどホテルまで連れて帰らなかったり、連れて帰ってもチップを渡し忘れたり。

彼女が離れていってしまったのは、その代償ってことなのかも知れません。

 

あれから10年以上が経ちました。のべ何百軒とゴーゴーバーに行ってますが、彼女ほどタイプのゴゴ嬢には未だに出会えていません。

 

 

 

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