アメリカ編最後、というかこの項最後の舞台はラスベガスです。
ラスベガスに行ったのは00年前後、すでにタイにハマったあとのお話になります。
すでにゴーゴーには行き倒していたので、ストリップクラブ自体にはそれほど思い入れはないんですが、おまけのエピソードのインパクトがまあまあだったので、書いておきます。おつきあい下さいませ。
00年ごろにちょっと大きな出張案件があり、僕らは4名のチームでアメリカ西海岸に出張しました。期間は1週間ほどだったのですが、なかなかハードな仕事だったうえにホテルマニア&マイレージマニアの先輩につき合わされて毎日ホテルを替えるという謎の強行軍があり、僕たちは非常に疲弊しました。
そこで、帰りがけにみんなでラスベガスに1泊して行こう、という話になったのです。
最後に仕事をしていた場所はシアトルだったので、大概な寄り道ではありますw
いやあ、ラスベガス、楽しいですねえ。町全体がテーマパークみたいになっていて、僕みたいにギャンブルがどうでもいい人間でもそれなりに上がります。
みんなで飯を食って、カジノを少し冷やかした後は自由行動ということになりました。
そのままカジノに居続ける者もいれば、部屋に帰って休む者もいました。
僕ですか? 当然夜遊びです。誰も一緒に行ってくれないので例によって1人です。
相変わらず情報も何もないのでホテルの前からタクシーに乗って「ストリップクラブに行きたい」というと、数分ほど走った場所にある建物に連れて行かれました。いかつい警備員がいるエントランスを抜けると、薄暗い中にすっぽんぽんの女性が踊るステージがいくつか青白く浮かんでいるのが見えました。
ステージの周りには客席がありましたが、たいていのお客は立って話しています。
お客はほぼ白人で、女性連れがけっこう目立ちます。
女性もいっぱいいるせいか、ステージで踊っているダンサーもなんだか上品な雰囲気なんだよな。あくまでパフォーマンスを見せているのよ的な。
日本のストリップやタイのゴーゴーのような下品さがありません。ステージの感じは『trap』に近いものがあるけど、あそこはステージ外が下品の極みだったので。
僕はすぐに飽きて店を出ました。
タクシーを拾ってホテルに帰ろうとすると、タクシーの運転手が、
「セックスできる店があるんだけどいかないか」などと言い出します。
「怪しい」などと疑うこともなく二つ返事で応じる僕です。
連れて行かれたのはさらに郊外に車を走らせた先の、やはりお屋敷のようなデカい一軒家でした。
これまたいかつい用心棒がいる入口を抜け、料金¥300ドルを払うとシャワールームに案内されます。仕切りも何もない、アウシュビッツのガス室みたいなシャワールームで裸のおっさんたちと一緒にシャワーを浴びて出ると、個室へと案内されました。
バスローブを羽織って個室で待っていると、現れたのはボディコンみたいな赤いタイトなワンピースを着た白人のおねえさんでした。ソバージュにした黒髪がエロいです。年のころは20歳前後でしょうか。
おねえさんは床に座り込んだかと思うと、自身の膝を指さして僕に横になるように言いました。僕は言われるままにおねえさんに膝枕される状態になります。
それからおねえさんはマッサージをしてくれたのですが、これが微妙で。
まったく気持ちよくありません。でもエッチなサービスをするところのマッサージってこんなもんですよね。
しかし、その下手なマッサージはえんえんと続き、60分ほど経っておねえさんから「フィニッシュ」と終わりを告げられてしまいました。
(え、これで終わり? 延長しないといいコトがないシステムなのか?)
僕は勝手にそう思い、お姉さんに延長を告げます。しかし、延長しても、さらにもう1回延長しても、例のやわやわとした下手くそなマッサージが続くだけ。すでに延長料金300ドル×2回をカードで払っています。
ついに業を煮やした僕は、膝枕の体勢からおねえさんの太腿をさわさわっとタッチ、するとなぜか途端にお姉さんは血相を変えて立ち上がり、何かをまくし立てます。
「◎✖▽❑、○○☆▼□×✖○☆◇!!!」
そして「FUCK YOU!」と中指を立ててペッと唾を吐くとずんずんと隣の部屋へ行ってしまいました。うわあ、初めて外人にファックユーって言われたよw
入れ替わりに現れたボブ・サップのようないかつい黒人のセキュリティにていちょうにつまみ出された僕はタクシーを拾ってしょんぼりとホテルへ帰ったのでした。
しかし、不思議です。タクシーの運転手が「セックスできる」と言ったのは嘘だったのか、それともおねえさんがサービスを怠ったのか。
(一体何だったんだろう。悪い夢でもみたのかな)
しかし、それが夢ではなかった証拠に後日カード会社から十数万円きっちり請求が来たのでした。
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