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よるのたび 海南ナイト(2)海口の夜


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海口騎老街(tripadviser.jpより)



 

白昼にホテルの部屋で寝ていた僕に突然の来客。ドアを開けると立っていたのは僕をこのホテルに案内してきたお姉さんでした。

「な、何?」

すると、お姉さんの陰からひょいっと白ワイシャツに七・三分けのおじさんが顔を出しました。おじさんはずいっと半身をドアの内側に突っ込んで笑顔でこう言いました。

「実は非常にいいお話をお持ちしました」

もみ手でニコニコするおじさんの後ろでお姉さんも微笑んでいました。

 

ホテルの部屋には応接セットがなかったので1階のロビーまで移動して話を聞くことにしました。お姉さんだけならともかく、おじさんもいるし。

おじさんが提案したのは2泊3日で島の最南端・三亜市まで行って戻って来る海南島一周の現地発ツアーでした。

ガイドがついて島内の名所を巡り、海ではオプションでダイビングなどもできるようです。おじさんが持っていたパンフには少数民族の村やテーマパークらしき施設、円卓に載った数々の料理、夜のスペシャルショーの様子を撮った写真がこれでもかと並べられており、なかなか魅力的です。

何よりも魅力的なのが料金でした。2泊3日、宿泊、交通費、食費、施設の入場料すべて込みで数千円。今泊っているホテルも1泊2~3千円はするので、かなりお得です。

一人旅をしていて、名所旧蹟を観光しているとガイド付きのツアー一行がうらやましく見えることがあります。ああいうところの説明書きって、良くても英語なので何が書いてあるのか意味が半分ぐらいしか伝わらないんですよね。

これに参加すればそんなお悩みは解消されます。しかも、この交通網のなさそうな島だと自力であちこち回るのはかなり大変そう。とくに都市部から離れた場所はタクシーをチャーターしないと行けないでしょう。その点でも現地ツアーは願ったりかなったりなのです。

 

でも、せっかくだから三亜では夜は自由行動したいなあ。

2日目の昼に僕だけ現地解散という条件で3割ほどディスカウントしてもらい、交渉成立です。おじさんとお姉さんは目論見通りに商品が売れたせいかほくほく顔で帰っていきました。

 

また一寝入りして、夕方から散歩がてら海口の街を歩きます。

広州もそうでしたが、街自体がリニューアルの真っ最中なのか、新しい街並みと古い町並みとがくっきりと分かれています。

新しい街並みはわりと中国どこでもありがちな雰囲気ですが、昔ながらの街並みが残っている場所はなかなか風情がありました。

タイのヤワラーあたりと似た雰囲気があります。

肉屋みたいな店の裏手に皮を剥がれた丸裸の大きな犬がぶら下がっていたりします。このあたりは犬をよく食べるのか「狗肉」の看板をいくつか見ました。

Kホテルというところに外国人御用達の女性たちがたむろしていると聞いていたので行ってみましたが、誰もおらず。フツーの寂れたホテルのロビーでした。

仕方がないのでレストランに入って夕飯を食べます。

うっかり入ってしまったのが、ちょっといいレストランだったようで、頼んだ一品料理がみんな3人前ぐらいあって、巨大な空心菜炒めなどをヒーヒーいいながら、何とか完食しました。中国あるあるです。

ホテルに帰ってネットでいろいろ調べてみると、最近海南では大きな手入れがあったそうで夜の女性たちは姿を消した、という情報が。

翌朝からの現地ツアーに備え、買って来たビールで一人晩酌して早々に寝ました。

(続く)

 

 

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