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よるのたび プノンペンナイト(2)スワイパー


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スワイパーの看板(『ジェイの素人タイブログ』よりhttps://ameblo.jp/jay1177/entry-12686639969.html)

 

※ 以前アップした記事とかぶる部分があります(当該記事は現在非公開)

バイクタクシーに連れられてイミグレーションを回り、カンボジア側のイミグレーションを出たところで待ち構えていたワンボックスカーに詰め込まれます。

2時間ほど車に揺られるとプノンペンでした。

カンボジアには数回来ていますが、とくに行きつけのホテルはありません。タイだったら、プールはマストだとか繁華街から近いほうがいいとかうるさいこともいいますが、ここはそんな選択の余地はありません。もしかしたら、この頃には選択の余地もあったのかも知れませんが、ないものと決めつけていました。

以前から一度泊まろうと思っていたバックパッカー御用達のキャピトルホテルに泊まります。個室でトイレ、シャワー共同の部屋で1泊数ドルだったでしょうか。部屋には簡素な机とベッドはありますが、テレビも何もありません。ベッドもマットレスのみで上に寝袋を敷いて使用する仕様です。

部屋は4階でしたが、エレベーターはなく、いちおうビルのていではあるものの、鉄筋造りというより木と泥で作った蟻塚みたいな建物でした。震度5ぐらいで一発だと思います。

別棟の1階がカフェになっており、安い値段で軽食がとれるようになっていました。朝食など2~3ドルでトースト、コーヒー、卵ぐらいのしろものは食べられるので重宝しました。こういうところでみなさん〝沈没〟するんでしょうね。

 

しばらくぶりのプノンペンの街はけっこう変わっていました。

かつてはフランス植民地時代の街並みが内戦時代の埃にまみれて廃墟のような世紀末感満点の街並みでした。街まるごとがポルポト時代の虐殺の爪痕、トゥールスレン博物館みたいな感じだったのですが、あちこちに中国資本と思われる小ぎれいな新しいビルが建ち始めています。

中でも中心部にはオープンしたばかりのようなデパートっぽいショッピングビルも建っていて買い物を楽しむ老若男女で賑わっていました。

とはいえ、表の道は相変わらず泥だらけなのでせっかくの真新しい店内も泥の足跡だらけに汚されてしまっていたのが、少し悲しい光景でした。

 

とりあえず、スワイパーに行ってみることにしました。

スワイパーまでは市内からバイタクに揺られて30分ほどの道のりです。

馴染みのバイタクを呼び出して、連れていってもらいます。ブンくんという僕とそんなに年齢は変わらない男ですが、過去2~3回世話になっています。

彼はエロい場所以外にも僕が面白いと思いそうな場所を自分で提案していろいろ連れて行ってくれるので、重宝していました。

 

何年ぶりかのスワイパー。入口にある有名な「コンドームを使いましょう」の5か国語看板は健在でした。でも、中は何だか寂しくなっている気がする。

バイタクが村の中へ入って行くと、子供たちが追いかけて来ます。

いつもなら、突き当りにある茶店にひとまず腰を下ろしてコーラでもやるところですが、1人の小学校低学年ぐらいの少年が熱心に僕のTシャツの裾を引っ張るので、誘われるままについて行きました。

 

昔置屋だったであろう建物はほとんど扉を閉ざしていました。最近では商売はやっていないのか、表向き閉めているだけなのか。

 

少年は1軒の家へと僕を連れ込みます。家の中へ入った途端、扉が閉められて真っ暗になりました。ちょっとびびりましたが、ブンくんも外にいるから大丈夫でしょう。

少年が大声で何か叫びながらパンパンと手を叩くと、部屋の奥の方からわらわらと複数の人影が駆け出して来ます。

少年が命令するように怒鳴ると、蜘蛛の子みたいに散らばっていた影たちは一列横隊でぴしっと整列しました。

(何これ?  子ども会か何かのイベント?)

おそらく置屋の〝顔見世〟なんだということはわかります。以前にもやったことありますし。しかし、目の前に並ばされた絵面はどう見ても子ども会とか通学班なんです。

最年長の女のコで10歳ぐらいでしょうか。日本だったら小学校高学年ならずいぶん大人びた体つきになってしまっているコも珍しくありませんが、年長のコでさえそんな片鱗もないガチの子どもです。幼い子は幼稚園児ぐらいの〝幼児〟です。しかも、男の子も女の子もごちゃまぜという……選べるわけがありません。

 

「このコはSEXオーケー。このコは口ならオーケー」少年は並んでいる子ども一人一人に自慢そうに解説を加えていきます。彼自身もたいがい幼いのですが、表情だけがやけに大人びていて気味の悪さを感じてしまいました。

「どのコにする?」

「………いや、(せめてもっと年上がいいんだけど)……」

「えッ、」少年は僕のリアクションに信じられない、という表情に。しかし、次に彼が発したセリフはそれ以上に信じられないものでした。

「もっと若いのがいいのか?」

 

ちょっと待ってろ、すぐに連れてくるから、と言って出て行こうとする少年を必死で押し留めて、何とか置屋をあとにしました。赤ん坊でも連れて来られたらたまったものではありません。

そういえば、昔ここで顔見世をさせられたときも、なかなか選べなかったんですよね。

それでも当時は年長のコは20歳ぐらい、若いコで15~16ぐらいだったのではないでしょうか。それでも幼く見えて選びづらかったんですけど。

 

あれからさらに若年化してしまったようです。

最近ではプノンペン市内でも遊ぶ場所が増えたのかも知れません。

昔からマニアに優しい場所でしたが、それでさらにマニア向けになってしまったのか。

いつもの茶店の軒先でブンくんとコーラを飲んで帰りました。

 

 

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