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よるのたび コルカタナイト(2)インドが嫌い(早くも)。


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イメージ画像(https://traveldiary.tokyo/india/post-23046より)

 

 

タクシードライバーたちとの壮絶な闘いを経て、ようやくコルカタの有名な安宿街、サダルストリートへ到着しました。

沢木耕太郎の『深夜特急』にも登場するようなゲストハウスやカフェが軒を連ねる通りです。カオサンほど誰にでもメジャーな感じではありませんが、バックパッカーとしては、ここまでくるとちょっと本格的な感じです。 僕、バックパッカーじゃないですけどねw

 

でも、本当にここがそうなのでしょうか。たしかに活気はすごいです。

あちこちにトラックが場所を争うように停められ、積み荷を下ろしたり積んだりという作業がひっきりなしに行われているようです。

路上は車と積み荷で足の踏み場もなく、積み荷なんてそこらへんにおっぽっておかれているのか、ちゃんと下ろしてあるのかよく分からない状態で、マジで大丈夫?みたいなことになっています。

安宿街で有名とは言え、写真でチラ見したサダルストリートは、カオサンみたいにはいかなくともファランどもが好みそうな、ボロイ中にもオシャレで華やいだ雰囲気だったはず。ここ何だか問屋街みたいだし、界隈の人間はそのへんで小便をたれるのがデフォルトらしく、アンモニア臭もします。おまけに子供もうろうろしています。

(何か違うんだよなあ。これ、問屋街か何かだろ。あの運転手適当なところで僕を降ろして逃げやがったな)

 

しかし、ここが一体どこなのか、サダルストリートにはどう行けばいいのか、皆目見当がつきません。

とりあえず「INN」の看板が一軒のビルの入り口に出ていたので入って見ることにします。

ビルは2階の一室がフロントになっており、中に入っていくと室内は人でいっぱいでした。ちょうどチェックインタイムみたいです。フロントの向かいにある長いベンチにはぎっしりと人が腰掛けていて受け付けの順番を待っているようでした。

「部屋、空いている?」

フロントの男ちらっとこちらを見ましたが、すぐに無視して知らん顔で再び自分の仕事に戻ります。

傷つくわ~、こういうの。

(どうすりゃいいんだ?)

途方に暮れていると、ベンチに座っていた白い詰襟のようなインド服を着た男が重々しく口を開きました。

「そこで待っているといい。たぶん泊まれるだろう」

何かのお告げでもしているかのような重厚な語りです。僕はとりあえず男に頭を下げてその場で突っ立って待っていました。

するとフロントの男がちょいちょいと手招きをするのでフロントへ行くと、そこでチェックインの手続きをしてくれました。前もって調べておいたゲストハウスほど安くはありませんが悪くはない値段でした。

 

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ホントのサダルストリートはこんな感じです(4travel.jpより)

 

びっくりしたのは、この部屋でたむろしている人たちのほとんどはチェックインを待っているわけではなさそうなのです。何をしているんだろう?

「ここは値段のわりにはいいホテルだ。ゆっくり旅の疲れを癒すといい」

白い詰襟の男に礼を言うと、うんうんとうなずきながら、再び重々しい口調でそんなことを言うのでした。……何目線?

 

 

鍵をもらって部屋に入ると、トイレ・シャワー付きのまあまあキレイな部屋でした。

さて、ここがどこなのか周囲を歩いて確かめようか。

サダルストリートに来たつもりですが、本当にそうなのかどうか、まだ確かめられていません。

窓から外を眺めると、先ほどの喧騒はどうやら収束に向かっている雰囲気は感じられます。しかし、停めてある車と道を埋め尽くした積み荷が片付いてきているわけではなく、その隙間を忙しく行き交っていた人たちがどこかへ帰っていったり、そのままそのへんで寝支度を始めているだけなのでした。

(だめだ、こりゃ。外へ出てまた戦う気はしないわ……)

何がしかの食べ物と水は荷物の中にあるはずです。僕はもうこの日は出かけないで部屋に引きこもることに決めました。

 

暗くなってから再び窓の外を見ると、トラックの荷台や道端のあちこちで寝ている人たちの姿が見えました。

俺インド………嫌かも。

しかし、旅はまだ始まったばかりです。

(続く)

 

 

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