次の日はまだ朝のうちからアンからのLINEが来ます。
早朝からワインの仕入れ作業で忙しいようです。
こんな写真を送ってきました。
木桐ワイナリーは世界の一級ワイナリーです。ラフィーワイナリー、侯伯王ワイナリーなどと同じです。カベルネ・ソーヴィニヨンのワインを使っている。これも私たちの主要な推し金です。一般的には木桐ワイナリーのサブブランドを購入することをお勧めします。
「木桐ワイン」なんて言われても聞いたこともありません。ググってみても出てこないのです。そんなに一般的ではない呼び名なのでしょうか。
わからない、と送ると彼女はワインの写真を寄こしました。映っていたラベルを読むと「プチ・ムートン・ド・ムートン・ロートシルト」と読めます。これも名前を聞いたことだけはあります。「美味しんぼ」で読んだのかな。ググってみると、やはり3万~5万ほどするワインです。
彼女は自分の仕事場の写真も送ってくれました。
社長か!と突っ込みたくなります。めちゃめちゃゴージャスじゃないすか。
こりゃあ、かなりお金持ちなんだなあと、驚くばかりです。
帰宅してからもLINEは続いています。
この日は寒かったので、彼女は厚手のパジャマに着替えたようです。
写真を送ってきました。
これは寝室っぽいですね。
さすがに顔は伏せますが、あらためて見るとけっこうな美人です。小池栄子をさらにシュッとさせてモデルっぽくした感じです。
その夜も楽しくLINEのやりとりをしていたのですが、不意に彼女が中座すると言い出しました。
申し訳ないのですがアナリストから取引に行くように通知されました。だからまた後で返事をしますよ。
僕はてっきり彼女はどこかへ出かけて行ったのかと思ったのですが、夜中にそんなわけはないですね。おそらくPCのある場所へ行って取引をしていたのでしょう。
15分ほどで彼女は戻ってきました。
この日の取引で日本円に換算して28万9千円儲かったそうです。
頼んだわけでもないのに彼女は証拠を送り付けてきました。
アンが言うには、彼女には優秀なアナリストチームがついているので、順調に利益を上げているのだそうです。現在では本業よりも稼いでいるのだそうです。そういえば以前、コロナでの損失も投資で補填したって言っていましたね。
僕は以前、リーマンショックの時期に株でけっこう痛い目を見ているので、もっと先が読みづらいFXはやらないと決めていること、現在、投資はお遊び程度の金額しか動かしていないことなどを話すとアンは、「あなたの考えは素晴らしいと思います」と賛同してくれました。
この夜はこれで終わったので、僕はとくに何とも思っていませんでした。
(続く)
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