他のネットニュース媒体の記事を紹介している(他人の褌で相撲を取っている)ネットニュース「goo いまトピランキング」。本日もその悪意に満ちた釣り過ぎタイトルを紹介していきます。
昨日紹介した例は２つのワードを組み合わせたシンプルなものでしたが、今日ご紹介するのは、「肝心な部分を省略して記事とはまったく違う内容を連想させる例」です。
これは、タイトルに使用している文はおおむね元記事から抜き出したものなのですが、肝心な部分を省略してまったく違う記事内容を連想させて釣る、というものです。
さらに元記事から適当な単語を抜き出して都合よく組み合わせるケースもあります。
江口のりこの...3股報道「ガッカリ」辛辣な声
10月14日スタートの江口のりこ主演ドラマ「SUPER RICH」。主題歌を、男性シンガソングライター・優里が務めると発表された。
『大好きな江口さん主演のドラマにこの人の歌が流れてくるのか』
『3股歌手を使うなんてガッカリ』
と辛辣意見が殺到することになっている、とアサジョが報じた。
正しい日本語を理解する人ほど、タイトルだけ見ると江口のりこが３股をしたという意味に取れます。実際ドラマでは江口と赤楚衛二と町田啓太が一時期三角関係になっていましたしね。しかし、３股していたのはドラマの主題歌を担当していた優里でした。
主語がいつの間にかすり替えられとる。
おそらく「…」の部分に「主演ドラマ『SUPER RICH』の主題歌を担当したシンガーソングライター・優里の」が入るという言い分なんでしょうが。
ちなみにアサジョのほうの元記事タイトルは「江口のりこ主演「SUPER RICH」、主題歌に3股歌手を起用でネット猛反発！」でした。
次からは本文が長いのでタイトルと種明かしのみにて。
米津玄師の...「華々しい引退」活動終了へ
「米津といえば18年～20年ごろにはめちゃめちゃ活躍していましたが、最近はあまり音沙汰がないように感じます。そうかあ、引退するんだ。あれだけ稼いだらアーリーリタイアもアリなんだろうな」…なんて思ったらあなたは「いまトピ」の術中にハマっています。普通はそう思いますけど。
まいじつの元記事のタイトルは「『パプリカ』のFoorin活動終了！『たくさんの思い出をありがとう』」。『パプリカ』で紅白にまで出たキッズユニット・Foorinの引退記事だったんですね。これも「…」部分にいろいろ省略されているパターンですね。
北村匠海の...オワコンか「不倫発覚、降板？」
これもどう読んでもオワコンなのは北村匠。しかも不倫が発覚して降板までしとるｗ
本当にこの内容の記事だったら、大スクープか大嘘かです。
まいじつの元記事のタイトルは「『東京リベンジャーズ』ブーム終息!? 実写映画大ヒットの裏でオワコン説浮上」で北村の〝き〟の字も入っていません。
しかも不倫が発覚したのは同作品で声優をつとめていた鈴木達央のこと。「…」で大事な部分を省略したばかりか、ほぼ関係ない単語を拾ってきて面白くなるようにくっつけてみたというなかなかのウルトラCです。
しかし、元記事の内容を説明しなくてもタイトルだけでおおよそ内容が伝わっちゃうあたり、本来タイトルとはどうあるべきなのかということがよくわかりますね。
星野源「厳しいんですよ」結婚後、時を戻したいほど後悔...新垣結衣も同様
今年結婚した星野源、新垣結衣夫婦が上手くいっていないぞ、ということを匂わせまくっているタイトルです。これもアサジョの元記事のタイトルだけでだいたいの内容がわかります。
「星野源、本名での活動を後悔！入籍後は新垣源、星野結衣どっちになってる？」
星野源がラジオで「本名で活動するとプライベートでも本人とバレやすいので後悔している」とこぼしたことからネタになってしまったネットニュースです。
結婚後、二人の本名がどうなっているかは明らかにされていないため、「新垣源」にしていたとしたら、本人同様にガッキーも嬉しいでしょうね、という元記事の妄想がかった部分をさらに都合よく調理しやがった感じです。「結婚後」の場所もおかしいし、もはや「…」の部分に何を入れれば元の意味になるのか、想像すらつきません。
「いまトピ」の悪質な釣りタイトルのごく一部を紹介してきました。
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