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BAINBOW3ものがたり(3)バースデーの宴


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R3のキャッシャーとバーカウンター(13年)。
この話の当時は改装前でこの形ではありませんでした。



 

 

 

プーケットに2泊行って、再びバンコクへ戻って来ました。

初プーケットでしたが、なかなかさんざんでした。

バンコクに帰って来た日の夜は『TEMPTAION』にうっかり入ってしまい、LBたちの猛攻で毒気にあてられて早々にホテルに帰ってしまいました。

 

なのでR3を再び訪れたのは次の夜です。それほど「また行かなくちゃ」って感じではなかったんですね。確かに前回訪れたときは楽しかったけど、可愛い女のコと知り合いになったわけではないので、そのぐらいのテンションです。

 

店内に入ると、前回とは打って変わってざわざわしています。

お客の入りも8分ぐらいではないでしょうか。相変わらずほとんどファランですけど。

ざわざわしているように感じた原因はお客さんが入っている以外にもありました。何となく従業員、ゴゴ嬢やウェイトレスたちが騒がしいのです。

 

不思議に思いながら入口入ってすぐ左手のキャッシャー横の席に陣取ります。

ヤムが僕の姿を見つけて駆け寄って来ました。

「ハロー、ゴーゴー! 元気?」

「まあまあだよ。この前は飲み過ぎたよ」

「何言ってるんだ、今日はもっと飲むぞ! 今日はゴイちゃんの誕生パーティでドリンクフリーなんだ」

 

ちなみにヤムは英語も日本語もダメなので、こんな流暢なやりとりではありません。

でも、内容的にはこんな感じです。

ちなみにフリードリンクなのは従業員だけみたいです。たしかに店の入り口の脇には小さなテーブルが置かれてその上にLEOビールの大びんやタイウイスキーのボトル、各種ソフトドリンクのペットボトルが氷と一緒に置かれていました。

どうやら店内が騒がしく感じたのは従業員が飲んで酔っ払っていたからのようです。

たしかにあらためて店内を観察すると、明らかに挙動がおかしいのが2~3人います。

こんなんで営業、大丈夫なのかな?

 

「お客さんにも後でテキーラのサービスがあるよ」

何も頼んでいないのにいつの間にかヤムがハイネケンとグラスに入ったビールを持って来ました。グラスのビールは自分用に先ほどのフリードリンクコーナーから持ってきたみたいです。

 

「チョークディーカップ!」

乾杯してハイネケンを呷ります。冷えたハイネケンが喉を伝って体内に落ちていく感触は至福です。ステージでは相変わらずパッとしないダンサーが5~6人、ゆらゆら揺れていてつまみにはちょっと物足りませんが、それでも。

 

「サバイマイ~?」上機嫌な僕とヤムに割って入って来たのは30代ぐらいのウェイトレスでした。ショートの髪を茶色に染め、美人ではありませんがちょっと色気のあるタイプです。

「ゴイちゃんだよ。ミス・ハイネケン」ヤムが紹介してくれます。

「ハッピーバースデー! 」僕はハイネケンの小瓶を彼女のグラスに合わせました。

「じゃあ、ミス・ハイネケンのバースデーにハイネケンを」

「サンキュー」ゴイちゃんはすまして会釈してみせます。彼女は酔っ払うとまあまあ性質が悪いことはこの時点ではもちろん夢にも思いません。

 

ゴイちゃんも加わって3人で飲みます。ゴイちゃんはファランの彼氏がいるそうで、英語が通じました。

「私のダーリンも来ているのよ」と彼女が指さすほうを見ると、カウンター近くでファラン同士立って談笑する老人がいました。ファランの年齢はよく分かりませんが、70~80歳ぐらいはいっていそうです。

 

「ママ!」ヤムが近くのテーブルにいた女性に叫ぶと、女性はふりむいてこっちのテーブルへとやってきました。背はそれほど高くはありませんが、小さな山のような恰幅の良さです。顔つきも目がギョロっとしていて唇が厚く、黒人のソウル・シンガーのような風貌です。どっちかというと悪い人の顔ですけど。

 

「この店のママだよ」僕は密かに彼女をビッグ・ファット・ママと呼ぶことにしました。もちろんママが顔を出したからには奢らないわけにはいきません。

ドリンクを注文しようとするとヤムが「こっちのママにも。いつも世話になっているから」と、僕の席の隣、仕切りを挟んだ場所にあるキャッシャーでずっと電卓をたたき続けている女性を指さします。彼女はチーママのようです。

人数ぶんのドリンクを注文して(乾杯なのでヤムのぶんも注文しました)本格的に宴がはじまりました。

(続く)

 

 

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