07年夏。夏休みなのでしぶしぶタイに来ました。
どうもこのところ惰性でタイに来てます。
昔はゴーゴー他の夜遊びも楽しかったし、休みなのに家にいると電話がかかって来て仕事に駆り出されたりするので、タイに逃げていたという事情もありました。
しかし、最近はあまりそういうこともないし、ゴーゴーは嫌いじゃないけど夜遊びできていないんですよねえ。たしかここのところ3連続ぐらいでいかがわしいことはしていません。
お気にもシャーデー以来いないので、もう5年ぐらいいないことになります。
バーツも今年は高いし。一昨年2.7円だったのが現在は3.4円です。
でも、やっぱり来ちゃうんですよねえ。何でだろう。
やっぱり日本にずっといると、閉塞感みたいなものを感じるからなのかなあ。
ありがたいことに仕事もあって食べて行くには不自由していませんが、この先いったい何があるのか、考え始めると泥沼です。
タイに通っていると何かいいことがあるかも知れないって思えるんですよね。たぶん単なる現実逃避だと思います。
今回は珍しく午前中発の便が取れました。これは余裕だ、と思ったら午後3時スワンナプーム着なのにイミグレが大行列していたり、リムジンバスが大渋滞にハマったりでスクンビットに着いたのはなんと午後7時。新幹線だととっくに大阪に着いています。
それでも初日からゆっくり飲めるというのはなかなかないことなので、しぶしぶ来たわりにはうきうきしちゃってます。来てみれば楽しいんです。
今回はR3のみんなにお土産を持ってきていました。
ビッグファットママには成田のお土産ショップで買った扇子(けっこう高いやつ)。
ミスレジスターは富士レストランの海藻サラダがいいと言っていたのですが、デパ地下の珍味売り場を探しても見つからなかったので乾燥ワカメを(いいやつなのでまあまあ高い)。
その他大勢のみんなには何を買っていくか悩みました。
みんなでつまめるようなお菓子がいいかなと思い、新宿伊勢丹の地下で探したのですが小洒落たスイーツってせいぜい20個ぐらいまでしか入っていないんですよね。
奴ら、おそらく何を持って行っても1人で3~4個はいくと思うので、40個ぐらい入ったやつじゃないと瞬殺される可能性があります。とはいえそれなりにお高いものを買っていきたい。
悩んだ末に勝ったのは巨大な高級おかき詰め合わせでした。10種類ぐらいのおかきが数個ずつセットになったもので1万円近くしました。
そんなお土産を持ってR3へ意気揚々と帰還します。
最初にビッグファットママに扇子を渡すと「あ?」てな感じで眉間にしわを寄せられてしまいました。
「ママにはお酒がいいわよ」それを見ていたゴイちゃんに耳打ちされます。
乾燥ワカメを受け取ったミスレジスターの反応も微妙。でも、彼女はここでは数少ない常識人なのでいちおう「ありがとう」と言ってくれました。
うーん、何か思っていたのと違うなあ。でも、これはみんなで食べられるから喜ばれるはず。
僕はテーブルよりも大きいおかき詰め合わせを取り出してフタを開けました。
なんだなんだとスタッフたちが寄ってきます。
何人かが食べ始めます。「ふうん、こんなもん」てな感じでとくに感慨などもない様子で次々と丁重に個包装されたおかきの袋を引きちぎってはボリボリと貪り食っています。あげくには缶に手を突っ込んで鷲掴みで。
そして……瞬殺。
あれだけ大量にあったおかきは数人のウェイトレスにあっという間に食い尽くされてしまいました。中には「ちっ、もうねえのかよ」と明らかに不服な顔をしているやつまでいます。
お前ら、単に空きっ腹の足しにしただろ。
それにしてもこの人たちには他のメンバーに残しておこうとか、私たちだけで全部食べてしまっていいんだろうか、とかいう気持ちはかけらもないのでしょうか。
修羅の世界ですか、ここは?
何かよくわかりませんが敗北感にまみれた夜でした。
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