二度寝をかまして起きたら、すでにお昼近くなっていました。
空港から店までダッシュだったし、そのあともかなり体力を使ったのでかなりお疲れだったのでしょう。いやあ、よく寝た。これだけ寝れば二日酔いもありません。
隣を見るとナンはまだすうすうと寝息をたてて寝てします。
いつも出勤は夕方だから、昼間はずっと寝ているんでしょうね。
起こすのも可哀想なので、僕は部屋でなるべく音を立てずに本を読んだりPⅭをいじったりしていました。
その結果、ナンが目を覚ましたのはお昼過ぎでした。
「よく寝た」なんていいながらすっぽんぽんの姿で大きく伸びをしています。
かなり機嫌良さそう。
彼女と一緒に朝ごはんを食べようと思っていたので起きるのを待っていたら、ホテルの朝食の時間はとっくに過ぎてしまいました。ランチだってギリかも。
まあいいでしょう。一緒に外にご飯を食べに出ることにします。
スクンビットから少し入ったところに、いくつか小さな店が軒を連ねているフードコートのような場所がありました。
そこで僕は肉と野菜の炒め物、ナンは蟹のカオパットを注文。メニューの写真ではそれほどでもなかったのですが、実際に運ばれてきた料理はまあまあボリュームがありました。僕は何とか自分のぶんをたいらげましたが、ナンには無理だろうなあ、と思っていたら案の定「お腹いっぱい。もう食べられない」などと言い出します。
仕方がないので半分以上残ったカオパットを食べる羽目になり、当然ながらかなりお腹いっぱいになりました。富士レストランといい、どうして僕はいつも残り物ばかり食べさせられているのでしょうか。
この量だったら、ご飯は頼まずにおかずだけ注文すべきでした。いや、最初からカオパット1人前をシェアしてもよかったかも。
店を出ると今度は「フットマッサージに行きたい」といいます。
まあ、どうせ僕もとくにすることはないのでつき合います。
スクンビット沿いの決して安くはない観光客向けのお店で二人並んでフットマッサージを受けました。ナンはここでも気持ち良さそうにくうくう寝てしました。
まあ、ふだんはけっこう迷惑かけているからなあ。たまには優しくしないとね。
「まだ帰らなくていいの?」と聞いてみると、
「うん。面倒だから今日はこのまま店に行く」と言います。
え……。まだ午後3時なんだけど。
時間潰しに近くのバーでビリヤードをし、露店を冷やかしていたらナンが気に入ったみたいなので、ワンピースを1着買いました。
いったんホテルに戻ります。
彼女はシャワーを浴び、僕が買ってあげた服に着替えます。
ちょっと良からぬ衝動がむくむくしていましたが、ナンはまったくそんな気はなさそうなのでステイです。
「まだちょっと早いけど、どこかでご飯を食べてから店に行くね」
彼女が僕の部屋を出て行ったのは午後6時ごろでした。
どうでもいいけど、またご飯食べるんだね。
彼女が出て行った部屋は少し寂しいです。
いつも1人なので慣れているはずなんだけど。
でも、ゴーゴーに通い始めた頃は、ロングの後はだいたい半日は相手のコとご飯を食べたり買い物をしたりして一緒に過ごしたものです。その頃のことを思い出しました。
とくにお気にのコじゃなくても、それで仲良くなったりもしたものです。
そういうのって、無くなっちゃったなあ。
一時期、ロングで約束したのに夜明け前に帰っちゃうコに3人ぐらい連続で当たって、それ以来ロング自体していなかったんだと思います。
いや、ショートだってそんなにしていないかも。
「家に帰るまでが遠足」じゃないけど、「次の日までがゴーゴー」だとやっぱり僕は思うわけです。
↓ぽちっとお願いします