僕が帰国した次の日、後輩のMくんからLINEが入りました。
「20日にナナプラザでコロナ感染者が出たらしいっすよ」
え、マジ?! 僕一昨日まで行っていたんですけど。
もしかして、僕も濃厚接触者? 身に覚えがありすぎてドキドキします。
さっそくミスレジスターにLINEしてみます。
いつもは返事が返ってくるまでにだいたい数日単位かかるんですが、このときの返信は早かったです。
「ナナプラザでコロナ感染者が出たのは本当です。美容室に出入りしている女性が感染しました」
ゴーゴーなどはやっぱり営業していないんだろうなあ。
「バーなどの娯楽施設は来月1日まで全てクローズ。10日間も休みなんて長すぎて暇だけどのんびるするわ」
8年前に一緒にラン島に行った時以外、僕は彼女が休んでいるのを見たことがありません。そのぐらいふだんは働きっぱなしの人なので、たまにはゆっくり休むのもいいかな、などとこのときは呑気に考えておりました。
しかし4月1日にバーが再びオープンすることもありませんでした。
26日、タイ全土に非常事態宣言が出されたのです。すべてのバーなどの娯楽施設はもちろん、レストランやスーパーを除くショッピングモールなどが閉鎖されました。
このときミスレジスターは田舎のノンタブリーに帰って14日間の自主隔離をしてたようです。隔離がナナプラザ関係者だったからか、その他で濃厚接触者になったからかはわかりません。この当時の様子を彼女はこう送ってきていました。
「店が閉まっているので食べ物を持ち帰って家で食べています。今はまだ家の外に出ることができます。しかし、街はとても静かです。ソンクランフェスティバルはキャンセルされました。バーがいつオープンできるかはわかりませんが4月中は無理だと思います」
当初1~2か月で解除されると思われた非常事態宣言は28か月経った現在でも解除されていません。
ゴーゴーバーは7月に一度営業再開されます。同時にR1とR3が閉店することが明らかになりました。従業員は新たに出来たR5で働くこととなります。
これ以前の時点でR1とR3はけっこう経営が苦しかったのかも知れません。年末はそこそこ混んでいましたが3月はかなりひどいものでした。それをコロナがとどめを刺したように思います。
そして9月1日にはR2が閉店し従業員はR4に合流することになります。
この間ずっと観光客がゼロのためお客はタイ在住の外国人のみ。ゴゴ嬢もかなりの数が辞めていたものと思われます。営業はかなりつらい状況だったようで、ミスレジスターはこんなことをLINEで送ってきています。
「私は現在R5で働いています。ここでの1か月は以前働いていたR3での3か月ぶんぐらいしんどいです。ここの仕事はとてもビジネスライクです。家庭的な雰囲気だったR3が懐かしい。でもベストをつくして頑張ります」
R3でもたいがいストレス太りしていましたけどね。
もしかしたら彼女が言う家庭的な雰囲気のR3というのはビッグファットママがいたころのお店を指しているような気もします。
その後、非常事態宣言は続きゴーゴーバーも何回か閉鎖とオープンを繰り返しました。
しかし、本格的に再開が許可されたのは今年の6月1日まで待たなければなりませんでした。
観光客も制限が緩和されて少しずつ戻りつつありますが、コロナ前に比べればまだまだの規模です。
そして、今年2月ごろにレインボーグループはオーナーが代わったと伝えられています。ミスレジスターいわく韓国人だそうです。また別のところで『Twister』と同じ系列だと聞いたような気もしますが、詳しくはわかりません。
古株の従業員はオーナーが代わったときにすべてクビとなり、ミスレジスターも3月の時点ではsoi7のバービアで働いていました。ここのところ音信がないので、その後どうしているかはわかりません。
コロナ期間中、僕は何とかタイに行けないかと試行錯誤しました。
しかし持病のせいで渡航は不可能でした。手術して持病が治ってからも1年間海外渡航禁止を言い渡されておりました。
どんどん繁華街が寂れていくのを、ただ座して見ているのは歯がゆい思いでした。
そんな僕もようやくタイに行ける日が近づいています。
しかしナナプラザへ行ってももうそこにR3がないと思うと、少し切ないです。
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