90年代の話を00年ごろに書いたものをリライトしています。
↑のゴーゴーバー画像は本文とはまったく関係ありません。
昔の公団住宅によくあったタイプの鉄のドアが開いて、 顔を出したのは40歳前後の女性でした。
私鉄沿線のスナックのママ、でもその商店街では3本の指に入る美形といった風情のなかなか艶のある女性です。
で、少し安心。 いかつい男とか、妙にフェロモンあふれる美人だったら不安はますます募るところです。
2DKのダイニングに、まず通されます。
DKにはテーブルもなく、生活感はまったくありません。
そこで、ママに料金3万5千円也を払い、サウナで着るような・・・ なんて言うんだろう、簡易版浴衣とでも言うんでしょうか、浴衣の超ミニプラス短パンというか。 柔道着をもっとパッツンパッツンにしたようなアレです・・・ を渡され風呂場でシャワーを浴びて、着替えます。
着替えるとDKにふすま1枚へだてた和室の6畳間に通されました。
和室の真ん中には部屋の3分の1強を占める感じで、どーんとテーブルが置かれており、テーブルの上にはオードブルやら、煮物やらツナピコやらの乾きものが盛られた大皿とか、ウイスキー、焼酎などのお酒とかがならんでいます。
なるほど、パーティだ(笑)。
ただしちょっと普通のパーティっぽくないのは、 部屋が相当暗いことと、その暗い部屋の中で最大の光源であるテレビに裏ビデオとおぼしき肌色の映像がガンガン流れていたことです。
あと、テーブルを囲んでいる面子がサウナ浴衣のオヤジだということでしょうか。
着ているものが一緒ですけど親近感の湧かない感じの40~50代ぐらいの中肉中背のオッサン二人でした。それぞれグラスを傾けながら無言で裏ビデオに見入っています。
女性はママの他に二人。
色白ややぽちゃの若いコと、やはり東武伊勢崎線とか京成沿線あたりのスナックでホステスをしてそうなややトウのたった感じの女性でした。
まあ、そんな場ですから、盛り上りようもありません。
30分ほど、もよう眺めみたいな感じで水割りを嘗めていたんですけど、 場が動く様子はない。
「気に入ったコがいたら、いつでも声をかけて隣の部屋に行ってくださいね」 気に入ったコって・・・二人しかいないじゃん。
3時間やり放題と言われても、これでははただの総当たり戦。
先客のおっさん二人も動く気配はありません。
もし女性二人が気に入らなかったら針のムシロなんですが、幸い二人とも僕にとってはストライクゾーンではあります。でも、最初からこの面子とわかっていれば入っていませんけど。
そんな感じで、あまり積極的に行きたい感じではありませんが、飲んいるだけというのもナニですよね。せっかく来たんだし。
「あの……いいですか?」
なので色白ぽちゃのジュンちゃんに声をかけてみます。
「はい」ニコッと笑うジュンちゃん。前歯が1本ありませんけど。うへえ。
そんな彼女と隣の部屋へ移動します。
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