↑のゴーゴーバー画像は本文とはまったく関係ありません。
00年代の「大人のパーティ」に関するお話です。
ユキの件があってから、ますます僕はアンザイさんのパーティから足が遠のくようになりました。
ユキと顔を合わせる可能性があったということもありますが、以前書いたようにアンザイさんのパーティ自体にあまり魅力を感じなくなっていたから、というのもあります。
パーティの告知は毎週メールで届きます。
メールには参加予定の女性メンバーの名前と身バレしないように一部加工した写真も添えられています。
写真を見ると、その女性たちはなかなか魅力的な容姿と肢体をしているように見えるのですが、僕はだいたい実物を見ているのでまったくそそられないです。
まだ加工アプリなんてない時代ですけど、ちょっと顔の一部にモザイクをかけるだけでも印象って変わるもんなんですね。
やっぱり写真は信用できない。
でも逆にそんなちょっとの加工だけで美人ぞろいになってしまうっていうことは、アンザイさんのパーティに参加している女性たちのクオリティはそれほど悪くないのだとも言えます。
そんなわけで、すっかりパーティに顔を出さなくなった僕に、ある日アンザイさんから電話がかかって来ました。
それまでにも参加男性が少ない場合など、電話で呼び出されて〝強制参加〟させられたことは何度かあって嫌な思いをしたので、一瞬「またか」と思ってのですがこの日の要件は違うものでした。
「来週の土曜日、忘年会やるんだけど来ない?」
会場はアンザイさんの家で会費は5千円。
ただし「ゴーゴーはたくさん飲むんだから、酒、たくさん持って来てね」
とのこと。
まあ、パーティに比べたらこっちのほうがおカネもかからないし、いろいろと気も楽です。アンザイさんと一緒に飲むぶんには全然OKですし。
次の土曜日の夕方、僕は渋谷区内にあるアンザイさんのマンションを缶ビール1ケース持って訪れました。
大通りから少し入った場所にあるそのマンションは古いけどサラリーマンではたぶん住めなさそうな高級物件でした。以前僕は何かの用事で立ち寄ったことがあります。
アンザイさんの部屋は最上階の角部屋です。
「ゴーゴー遅いよ! 酒持って来た?」
すでに宴会は始まっており、12畳ぐらいの広さのスペースのリビングダイニングに10人以上の男女がローテーブルを囲んで盛り上がっていました。
ダイニングテーブルでも数人が飲んでいるほか、キッチンでは女性たちが立ち働いていました。知ってる顔と知らない顔が半々ぐらいでしょうか。
とりあえずキッチンにいた女性にビールケースを渡して、リビングのほうででーんと構えて飲んでいるアンザイさんの近くに座ります。
タハラさんとの3Pで僕の小さな自信を粉々に打ち砕いた、あのデカチンA氏も来ていました。彼はそもそもあまりパーティに顔を出していないので、会うのは久しぶり。
隣に座っているちょっとふくよかな女性を奥さんだと紹介してくれました。
でも、たぶん奥さんはこの忘年会が乱交パーティメンバーの集いだとは知らないはずなんです。たしかA氏は奥さんには内緒でパーティに来ていたはずなので。
大丈夫なんでしょうか。
これだけ人数がいて酒が回ってきたら、絶対誰かがパーティの話題を口走り出すに違いありません。さすがにおっぱじめる人はいないとしても。
案の定、僕が座ると(パーティの話はするんじゃねえぞ)的な目配せをアンザイさんがしてきます。
↓A氏とのエピソードはこちら
でも、基本このパーティの男性メンバーって紳士な人が多いんですよね。
飲み会は実に健全な空気で盛り上がっていくのでした。
そして、もちろん僕はこの数時間後にまたまた新たな恋に落ちようとは予想だにしていなかったのでした。
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