↑のゴーゴーバー画像は本文とはまったく関係ありません。
00年代の「大人のパーティ」に関するお話です。
「ミクちゃんとアイちゃんでーす!」
明るく女のコたちを呼び込む辞めジャニっぽい男性スタッフ。
ツインルームの床に車座に座らされたおじさん6人、「うおお~っ!」と叫んだりする人はいませんが、全員期待している気配は伝わってきます。
そして、全員が一瞬で落胆する気配がすごい。
部屋に入って来たのは金髪に白いジャージ上下の娘たち。
たしかに若いんでしょうけど。
若けりゃいいってもんじゃない!と声を大にして言いたくなるタイプのコたちでした。
小柄ですがまあまあ肥え太っています。元々の体格は大きくないのに体脂肪率はけっこうありそう。いわゆる「太っているのが似合わない」人の不健康な太り方です。
でぶなので年齢は不詳ですが、若いことは確かでしょう。
もしかしたら10代の家出娘という可能性もありそうです。若いのが良くないほうに転んでしまう案件かも知れません。
2人はよく見ると顔も髪型も違うのですが、とりあえず金髪で同じジャージで同じ体格・体形なので双子のようです。
「お菓子ちょうだ~い。あのチョコのやつ」
アイちゃんと紹介されたコは床に座っているわれわれを無視してベッドの上にどかっとあぐらをかいて座り、辞めジャニにお菓子を要求します。
「あっ、あたしそっちがいい~」
同じくベッドの上に陣取ったミクちゃんがスナック菓子を持ってきた辞めジャニから袋をひったくります。
2人はお菓子の袋を乱暴に開けるとボリボリと貪り始めました。
太ったジャージ姿の女2人が物を食っている姿は豚にしか見えず、欲情の〝よ〟の字の要素もありません。
(これは何だろう?何かの餌付けでも見させられているんだろうか?)
固まったまま誰一人言葉を発しないおじさんたち。
思いは僕と同じなのでしょう。
女2人は僕たちおじさんとはまったくコミュニケーションする気はなさそうで、2人してくっちゃべりながらお菓子を貪っています。
そもそも、床に直で座らされている僕たちとベッドの上の彼女たちは歓談するという態勢ではないのです。
なんか向こうのほうが上座っぽくて、僕たちは何かの罰で床に座らされているの図です。実際罰ゲーですけどね。
「あ、ジュースほしい」
図々しくもわれわれに要求するミク(もはや呼び捨て)。
無視するとキレて面倒くさそうなので、おじさんの1人がジュースを注いで渡します。
「あ、あたしもー。コーラじゃなくてオレンジね~」
すっかり調子に乗っているアイ。
こいつらにガツンと言ってやる〝漢〟はいないのか……。
「好きなコを指名して隣の部屋に移動してくださいね~」
能天気に明るい声を張る辞めジャニ。こいつはこいつでわざと空気を読まないふりをしているに違いない。
このままではもはや拷問です。
何とかしなきゃと思ったとき、おじさんの1人が敢然と立ちあがり、「いいかな?」とミクに声をかけました。
女のコは2人、定員は2名。ここで乗り遅れたらさらにこの空間にいなければなりません。やつらやり部屋から戻ったら、しばらくお菓子を食べてくつろぐに違いない。
そこまでここにいるのはちょっと避けたいです。
「じゃあ、僕も」と脊髄反射的にアイに声をかけ、隣室に連れ出しました。
とにかくソッコーでやることだけやって帰りました。
やってるときはアイもちょっとだけ可愛かったですw
でもこれって、よく考えたらやっている連中はただの援デリですよね。
この頃はまだ援デリという言葉はありませんが、似たようなことをやっている連中はいたんでしょう。
援デリで1人ずつ客を捕まえることを考えれば、こういうパーティ形式にしたほうが、めっちゃ効率いい商売には違いありません。
危ない客も少なそうですし。
でも、そんなパーティに当たってしまったお客はただの被害者ですけど。
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