↑のゴーゴーバー画像は本文とはまったく関係ありません。
00年代の「大人のパーティ」に関するお話です。
玉城ティナ似の一見メンヘラっぽい女子、通称・玉城さんと激しく一戦交えたあと、まったりと余韻を楽しんでいると、隣のリビングに来客が来た気配がしました。
部屋のピンポンが鳴って誰かが迎えに行き、一緒にリビングへ来たような。
現在、僕たちがいるベッドルームには男女があと1組いるので、リビングにいるのは女のコ1人と主宰者の女性、あとは男性参加者が3名いるはずです。
主宰者の女性と親し気に会話する男性の声が聞こえてきます。
残っている男性参加者はこんな感じで話すキャラの人はいなかったと思います。
遅れて新たな常連客でも来たのでしょうか?
先ほどまでぐったりと寝ていた玉城さんもすっかり正気に戻って隣で聞き耳を立てていました。
「誰?知ってる人?」
「××さんかな。ママの友達……私もよく知ってる人だけど。今日はちょっと顔を出すかもってママに言ってたらしいから、来たのかも」
心なしか玉城さんは少しそわそわしているようにも見えました。
しばらく隣の部屋は主宰女性と男性の話がはずんでいたようでした。
やがて話声が止んだと思ったら、ベッドルームのドアがガチャリ、と開いてかなり大柄な男性が入って来ました。
手前にいたもう1人の女のコと一言、二言挨拶を交わすと玉城さんと僕のほうに近寄ってきます。
「こんにちは。今日も気持ちよくしてもらったの?」
玉城さんに話しかける男。暗いのでよくわかりませんが声のトーンから僕より少し年上、40代ぐらいでしょうか。落ち着いていて低い声です。
男の問いかけにこくんとうなずく玉城さん。
あっ、何だか目がすっかり欲情モードです。
「してほしいの?」
重ねて問いかける男、うなずく玉城さん。
異様な気配に僕は見守るばかりです。
何だか知らないけど、ここでされてはかなわない気もするのですが。
「すいませんね」
男は僕に一言断ると玉城さんにかかっていた掛布団をはぎ取ります。
露になる一糸まとわぬ玉城さんの白い裸身。
男は黙ってベッドの横にひざまずくと玉城さんの下腹部、ちょうどおへその下あたりに手をかざしました。
目を閉じて横になったままの玉城さん。唇も固く結んでいます。
「んっ」
そのままの体勢で数分が経ったでしょうか。
玉城さんの頬がほんのりと色づいてきたかと思うと、びくん、と身体を震わせました。
男は微動だにせず、右手を玉城さんの下腹部にかざし続けています。
「あっ……ああっ、あっ……いやっ」
玉城さんはときおり身体をびくん、とさせながら、何かに耐えているように全身をもじもじとさせています。それでもベッドに貼り付けられたかのように仰向けの体勢は崩しません。
(これって、もしや……)
「あーーっ、イクっ、イグぅ~~っ!」
突如、玉城さんは大きくエビぞったかと思うとぐったりと大の字になって動かなくなってしまいました。
「すみません、お邪魔しましたね。このコ、これだけで勝手にイっちゃうんですよ」
男はそれだけ言うとくるっと踵を返して出て行ってしまいました。
あとで玉城さんに聞いたところでは、男はやはり以前玉城さんが言っていた〝指1本触れることなくイカせてしまうドSの男〟でした。
「手をかざされただけでジーンとアソコが熱くなって、そのうちわけがわからなくなっちゃうの」
と、玉城さんはいいます。彼女と男はいわゆる〝ご主人様と奴隷〟の関係で、これまで何度もプレイしているうちに、触らなくてもイってしまうようになったのだとか。
さっきまでの僕の言葉責めなんてしょせん〝ごっこ〟でしかないんですね。
SMの世界ってすげえなとしみじみ思った次第です。
そして僕は究極のSを目指して修行の旅に出るのですが……すみません、それは嘘w
貴重な体験もさせてもらって、僕的にはすっかり気に入ったこのパーティですが、半年ほどで開催の告知が来なくなってそれきりです。
主宰女性がどういう人で、出入りしていた女のコたちがどういう素性なのかは今でもわからないままです。
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