↑のゴーゴーバー画像は本文とはまったく関係ありません。
00年代の「大人のパーティ」に関するお話です。
アンザイさんが美人かと問われると僕的にはわりと微妙です。
容姿でいえば、まあ十人並みです。……あくまで僕的には。
しかし、美人オーラはめっちゃ出ています。
「私、相当イイ女だから!」的なむんむんした波動みたいなやつが。
これ、明らかに勘違いしたブスが出しているととても鼻につくんですけど、アンザイさんの場合は全然鼻につかないから不思議です。
何でだろう?気合いみたいな?
そんなわけで、パーティの中では美人認定されていたみたいです。
実際に彼女をガチで口説いている常連メンバーは少なくないと思われます。
パーティで彼女がヤリ部屋へ行くことは決してないので、おじさんたちの中ではプレミア感があったんでしょうね。
そんなおじさんたちとアンザイさんはパーティ以外でよく飲みに行ったりもしていたみたいです。
果たしてそこでおじさんたちとどうこうなったのかは知りません。
でも、そうやっておじさんたちをつなぎ止めておくのも彼女の営業だったかと思われます。クラブとかのノリですね。
しかし、実際の彼女の好みは若いイケメンでした。
パーティの手伝いをしているメンバーにアンザイボーイズと僕が勝手に命名していた連中がいました。
時期によって顔ぶれが多少変わりますが3~4人の20代前半ぐらいのイケメンたちで、主に例の面接をした渋谷の喫茶店の従業員たちで、中に学生もいました。
おおむね普通の爽やかな若者たちなのですが、中にはちょっと危ないオーラを出しているやつ、明らかにヒモで隙あらば女と電話しているやつなどもいました。
その〝危ないオーラを出しているやつ〟とアンザイさんはしばらく一緒に住んでいたのです。
パーティではフツーに接していたので僕はまったく気づかなかったのですが、あるときパーティ後の飲み会帰りでこんなことがあったのです。
パーティ帰りなのでアンザイさんはパーティで出た飲み物の空き缶などゴミやみんなが使用したバスタオルなどの荷物を特大サイズのトランク3個ぶん持っていました。
(いつも大人数で宴会しているのがバレると使わせてくれなくなるホテルもあるそうで、アンザイさんはパーティで出た飲食関係のゴミはすべて持ち帰っていました)
いつもはアンザイボーイズの誰かと女子1名ぐらいが手伝ってアンザイさんの家まで運ぶのですが、その日当番のボーイズは用事があるとかで飲み会に出ずに帰ってしまっていたのです。
「大丈夫? 俺家まで手伝おうか?」
タクシーを使うとはいえ、女2人で運ぶにはしんどい量の荷物です。
しかし、アンザイさんは、
「ありがと。でもリョーくん呼んだから」と言うのです。
そのときの僕は2人が一緒に住んでいるなんて知らなかったので(へーっ、リョーくんこんな夜中にわざわざ来るんだ)と、呑気に思ったのを覚えています。
その場にみんなでしばらく一緒に待っていると、1台のタクシーがやって来ました。
タクシーは僕らの目の前で停車し、中からリョーくんが降りてきました。
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