市野澤潤平氏著『ゴーゴーバーの経営人類学』の内容をときどき感想などもはさみつつ紹介しています。
第3章ではバンコクのゴーゴーバーに関する基本について勉強しています。
本日からはスクンビットのゴーゴーバー街3か所(ナナプラザ、ソイカウボーイ、クリントンプラザ)に関する記述を見ていきます。
トップはみんな大好きナナプラザです。
市野沢先生のフィールドワークのスゴイところは、なんとスクンビットの全ゴーゴー&バービアのバーガール数を数えているのです。
しかも、すべて自らがお店に入ってカウントしたようです。
こんな数字は少なくとも僕はこれまで目にしたことがありません。スゴイです。
いざお店で数えろと言われても、暇すぎる店を除けばたいていの店では女のコたちみんなクモの子を散らしたように好き勝手に動いているわけです。
どうやってかぞえたんでしょうね。酔っ払っていなくても無理ゲーです。
本書ではしばしば〝バーガール〟という言葉が出てきます。
これははゴゴ嬢の他、ウェイトレスや呼び込みも含んでおります。
つまりペイバーできる人たち=セックスワークする人、ということでくくっているんだと思います。
ウェイトレスだと厳しい人がほとんどだと思いますけど。
とりあえず、みてみましょう。
ナナプラザ1階
「ナナプラザ(正式にはNana Entertainment Plaza)はスクムビット・ソイ4の入り口に位置する3階建ての馬蹄形の建造物で、ほとんどのテナントがゴーゴーバー(もしくはビアバー)という極めて特殊な空間である。」(本文より)
2000年11月当時、ナナプラザには40軒以上のゴーゴーとバービアがあったそうです。
トップの画像は当時のナナプラザの1階の見取り図です。
調査時点ではナナプラザの多くのゴーゴーは3つの大きなグループの傘下にあったようです。すなわちCrown、Hollywood、Rainbowの系列店が大型でバーガールの数も多く、人気がありました。
当時の一番人気は「Rainbow1」と「Rainbow2」だったようです。
左側は「Loripop」以外はかなり入れ替わった感がありましたが、右側は老舗も多く、コロナ前まではいつ訪れても変わらない安定感がありました。
上の図は各店の「バーガール数」です。
つまりゴゴ嬢、呼び込み嬢、ウェイトレスの合計です。
『Hollywood』『Playskool』『Voodoo』あたりに意外と人数がいるのが面白いですね。
確かにこの当時の『Playskool』にはけっこう通った記憶があります。
『Hollywood』はファラン好みっぽい女のコばかりであまり行ってない。
『Voodoo』もあまり行っていませんが、ハコは大きかった気がします。
あの一角、『Twister』が来るまではなかなか定着しなかったのはハコが大きいわりに活気がなかったのが大きかった気がします。
↓最近のナナプラザ1階の様子はこちら
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