市野澤潤平氏著『ゴーゴーバーの経営人類学』の内容をときどき感想などもはさみつつ紹介しています。
ゴゴ嬢が固定のお客とと長期間関係を持ち続けることは、収入アップやリスク回避という面でメリットがあるというお話をしましたが、男性客の側にもメリットはあります。
たとえば、病気予防という点では知らない相手よりは知っている相手といたしたほうがまだリスクは少なそうです。それでも当たるときは当たるんでしょうけど。
また、サービス最悪の女を連れ帰ってしまって嫌な気分になることもないし、盗難などのトラブルに遭う危険も少ないでしょう。
性格や行動がまったくわからない初対面のゴゴ嬢よりは、たとえ1~2回でも〝何も問題がなかった〟という実績があるゴゴ嬢のほうが安心できますよね。
初対面の相手の場合、ペイバーするにあたって事前に情報を仕入れておく、なんてことはまず不可能です。その場での短い会話でそのゴゴ嬢は投資に見合ったリターンをサービスとして返してくれるのかを見極めなければなりません。
それでもゴーゴーの場合はMPやエロマッサとは違って、連れ出す前にいくらでも会話ができます。その間で女のコのすべてを知るのはなかなか難しいのですが、そのプロセスをおろそかにすると痛い目にあうこともあるみたいです。
【ケース6】
アキオはバンコク勤務になって3か月。ある夜、友人とナナプラザに繰り出したが、特に気に入ったゴゴ嬢が見つからないまま、閉店時間となってしまったため、引き上げることに。
ナナプラザを出てソイ4を歩き始めると「日本人ですか?」と声をかけてきた女がいた。女はぱっと見20代前半で色白小柄、そしてかなり整った顔立ちをしていたので、アキオだけでなく友人たちも思わず足を止めて見入ってしまった。
彼女はオーイという名でナナのゴーゴーに勤めているという。1500バーツでどうかというので、アキオは自分のアパートに連れて帰ることに。
タクシーの中では愛想のよかったオーイだが、アキオの部屋にはいるとその態度は豹変した。
「部屋が汚い」と文句をつけ、アキオがタバコを喫おうとするとタバコを手からむしり取って早くシャワーを浴びろと急かすのだ。
アキオは怒りを覚えたが、彼女の美貌ゆえに怒りを飲み込んでしまう。こんな美人がどんな裸なのか見てみたいというスケベ心が勝ってしまったのだという。
アキオがシャワーから出てくると、オーイは自分はシャワーを浴びない、と宣言し、1500バーツの前払いを要求した。ヤスオは再びカッとなり、しばし言い合いになったが、オーイの強情さに折れて前払いしてしまう。
服を脱いだオーイの体は胸がなく、アキオはがっかりしたという。さらにSEXも体を硬直させてアキオの動きに逆らおうとするので、やりづらくて仕方がない。アキオは頭にきて殴りつけて部屋から追い出そうと思ったほどだったという。しかし、ここで追い返してしまっては女の思うつぼだと考え直して、なんとかフィニッシュまで持って行った。
終わるとオーイはそそくさとシャワーを浴びて帰っていった。
アキオが気になったのは、シャワー室の扉を開けっぱなしにしていたことだ。
女が帰ったあとに確認してみると、財布から1000バーツ抜かれ、机の上に置いておいたデジカメがなくなっていた。
オーイはアキオがシャワーを浴びている間に盗みを働いたのだろう。そしてアキオがそれに気づいたかどうかを察するためにドアを開けっぱなしでシャワーを浴びていたものと思われる。
それ以来、アキオは気心の知れたゴゴ嬢以外は部屋に連れ込むことをやめたという。
こういうの、あるんですよねえ。
このケースのオーイはストリートの人ですけど、店所属のゴゴ嬢だってたぶんない話ではないと思います。店に苦情を言っても損害を賠償してはくれないでしょう。
僕は盗難に遭ったことはありませんが、部屋に入った途端にマグロ化されることはしばしばあって、ずいぶん長いことホテルへ女のコを連れて帰ってない理由の1つになってます。
そんなわけで、お気にがいたほうがリスクは少ないです。
でも、そうするとあまり自由にゴーゴーホッピングも出来ないわけで、そのあたり、みなさん頭を痛めているところでしょうw
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