市野澤潤平氏著『ゴーゴーバーの経営人類学』の内容をときどき感想などもはさみつつ紹介しています。
男性側にとってお気にのゴゴ嬢を持つことは、病気や犯罪被害などのリスクを避ける以外にもメリットはある、と市野澤先生は書いています。
それは、ゴゴ嬢とSEXをするのにはお金を払うとはいえ、多少の手間が必要だということです。
やはり、嫌な思いをしないためにはある程度ゴゴ嬢と会話をして相手についてリサーチしなければなりません。
そのために、ゴーゴーに入って良さげなコを物色して〝where you from〟から始めるのってけっこう面倒くさいですよね。まあ、よりどりみどりの嬢たちにちょっかいを出すのも楽しいんですけどね。
でも、もしそんな労力を費やしたくない人には、お気にが1人いたほうがラクです。
そもそも好みのタイプなわけだし、サービスがそんなものかも経験済みです。
ゴーゴーユーザーは多かれ少なかれこういった意識を持っており、そのことが特定のバーガールとのコミュニケーションを促進しているのだと市野澤先生は書いています。
まあ純粋に相手のコを気に入っているパターンが本来の形だし、そっちが多いような気もします。
お金の話で言えば、男性客の理想はできるだけ少ない支出と労力でゴゴ嬢とSEXに持ち込むことです。できればタダでw
かなり前のパートで説明しましたが、SEXの単価を大幅にディスカウントすることは不可能です。ところがどっこい、支払いなしでゴゴ嬢と寝ることは可能な場合があるそうなんです。
ゴゴ嬢は客と親密になってつきあいが長くなっていくときには、あからさまに金を要求することを控えるケースがあります。
そんな局面においては金銭的な支払なしでSEXさせてくれることも珍しくはないと市野澤先生は言っています。
さらに、男性客がゴゴ嬢の好みで彼氏的な立場にしてもらえれば、もっとリーズナブルにおつきあいすることもできます。
多くの男性客の疑似恋愛脳では、ゴゴ嬢の思惑のいかんにかかわらず、彼女を〝落として〟付き合っている気になっています。
そしてそのような〝成功体験〟を伝え聞いた男たちは、ゴゴ嬢と長期的な関係を持とうとするようになるのだそうです。
このように、男性客側の〝錯覚〟によって、そもそも利害が相反するはずのゴゴ嬢と男性客は長くつき合うということで目的が一致するのだとか。
フツーにつきあっているつもりだったんですけどねえ……。
次回はケーススタディです。
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