MENU

※その他のコンテンツはサイドバーのカテゴリから飛んでください



(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});

ゴーゴーバーの経営人類学』をやさしくまなぶ ㉛お気にを作るメリット ~アキラの場合~(後編)


スポンサードリンク

 

『Billboad』(Twitterより)

 

 

市野澤潤平氏著『ゴーゴーバーの経営人類学』の内容をときどき感想などもはさみつつ紹介しています。

 

 

お気にを作ることの男性にとってのメリット、ケーススタディです。

 

【ケース6】

アキラはバンコク滞在歴1年、現在求職中の20代男性だ。かつてはゴーゴーなどでも派手に遊んでいた彼だが、経済的な事情で最近は控えている。

 

彼には4か月ほど関係があるタイ人女性がいる。彼女はソイ・カウボーイで働くゴーゴー嬢で週3回のペースでアキラの部屋を訪れる。アキラが彼女の店に行くことはなく、たまにペイバーをせがまれたときに顔を出すぐらいだ。

 

いつもは彼女の仕事が終わった2時~3時ぐらいに「今から行く」と電話があり、ついでに屋台で夜食を買ってきてもらって2人で一緒に食べてから、ベッドにつく。彼女がひどく酔っ払っているときなどは寝かしつけるだけで、いつも〝えっち〟をするわけではない。

 

アキラは彼女が部屋に来ることについて、お金は払っていない。夜食代とタクシー代として100~200バーツほどを渡すだけだ。ただし、彼女は月に2~3回、小遣いを要求することがあり、アキラは懐具合に応じて1000~3000バーツを渡す。

その程度の出費なら、ゴーゴーなどに遊びに行くことを思えば安いものだと思っている。

 

その都度の支払いをしないことについて、二人の間で何らかの取り決めがあるわけではない。また、二人はお互いを恋人だと確認し合ったこともない。

 

しかし、彼女はアキラの部屋に行かない夜も、電話をかけてきて他の女がいるかをチェックしているようだ。アキラ的には彼女のこうした行動は、自分に愛情があるからだと考えている。アキラにとっても確かに彼女は都合のいい相手ではあるが、それ以上の気持ちもある。

 

だから、アキラとしては現在の彼女との関係を続けたく思っており、そのために他の女の影をさとられてはならないと考えている。実際、アキラは〝浮気〟をすることもあるのだが、ソイ・カウボーイに行くことはないし、SEXも外で済ませて泊まらずに家に帰るようにしている。そしてそのような慎重な対応をとっている限り、彼女の自分に対する特別待遇は続けてもらえるはずだと信じている。

 

 

 

 

上のケースは男性にとっては都合のいい関係に思えます。しかし、行間を読んでいくと、ゴゴ嬢側にもメリットがあることがわかります。

 

アキラからすれば、タダでSEXし放題にも思えますが、ゴゴ嬢は実際には月に数千バーツの現金をもらい、食事代とタクシー代を浮かせています。ペイバーのノルマが危ないときには助けてもらってもいます。

 

アキラはたしかにゴーゴーで余分なお金を遣う必要はありません。しかし、ゴゴ嬢の機嫌を損ねないように気を遣ってもいます。

 

男性側のこのような労力は、疑似恋愛モード中にある相手に対してはは労力としてはカウントされないという〝マジック〟があるのです。愛ですねw

 

ゴゴ嬢はこの習性を利用して男性が自分に都合の良い行動をとるように誘導するのだといいます。

 

2人の関係はゴゴ嬢主導で、彼女の都合の良い時間ベースで行われている点も注目です。彼女にとって、男性とのつきあいは自らの負担にならない範囲で行われています。

 

もちろん彼女の側も男性に対して気持ちはあるとは思いますが、リスクも負っていないというところが大きなポイントです。男性側が想像する以上に彼女たちはシビアに損得勘定をしているのです。

 

なんか100年の恋も醒めてしまいそうな事実ですけど、市野澤先生によると、そんなこともなくて、つき合いが長くなっていくうちにリアルラブになっていくこともあるようです。人間だもの。

 

そもそもそこまできっちり計算ずくで行動してるなんて個人的にはあまり思えません。どちらかというと、もっと本能だけで生きているやつの方が多いような。

 

でも、やっぱりゴゴ嬢にはたくさんの男が通り過ぎていくわけですから、どこかビジネスライクな対応になってしまう部分もいたしかたないことなのかも知れません。

 

 

↓ぽちっとお願いします

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村