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ゴーゴーバーの経営人類学』をやさしくまなぶ ㉝私生活のゴゴ嬢たち(後編)


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『Mandarin』(facebookより)

 

 

市野澤潤平氏著『ゴーゴーバーの経営人類学』の内容をときどき感想などもはさみつつ紹介しています。

 

 

ゴゴ嬢の私生活、中でも友人関係はどうなっているのか、そのケーススタディです。

 

【ケース7】

ジェイジェイはナナプラザで働くゴゴ嬢だ。彼女は午前2時に閉店すると、近くに住んでいる職場の同僚3~4人とタクシーをシェアして帰る。彼女が住んでいるのはスクンビットのプラカノン地区でタクシーだと60~70バーツほどの距離だ。

 

プラカノン地区には夜の職業の女性が多く住んでおり、午前2~3時には仕事帰りの女性たちで屋台が賑わう。ジェイジェイはその日の気分で、屋台から料理をテイクアウトしたり、仲間と一緒に食べたりする。その際にナナプラザで働く同僚と顔を合わせることもしばしばだ。

 

スクンビットソイ71は通常のソイとは異なり、ソイからさらに小さなソイが何本も走っている大きな道だ。それらの小さなソイに点在する安アパートには多くのゴゴ嬢たちが住んでいる。

 

ジェイジェイはアパートで一人暮らしだが、別の階には同じ職場の同僚が二人住んでいる。また空き地をはさんだ隣のアパートには同じ店に勤める仲の良いゴゴ嬢が何人か住んでいる。

 

ジェイジェイは酒を買い込んで友人たちと飲み明かすのが好きだ。たいていは誰かの部屋に行って買い込んできた夜食をつまみに、タイウイスキーやビールを飲む。仲間が3~4人集まるとたいていトランプ賭博が始まる。レートはさほど高くなく一勝負せいぜい40~50バーツだ。

 

朝まで飲んだ日は夕方まで寝ているが、そうでない日は昼すぎに目を覚ます。掃除や洗濯がなければ午後6時の出勤までは、やはり友人たちと過ごす。アパートの内線電話で誘い合わせ、近所の屋台でブランチを買い込んで一緒に食べる。アパートの1階には雑貨屋があり、酒やビールも売っているので飲むときもある。

 

出勤時刻になると、仲間たちと連れ立ってタクシー相乗りで出勤する。シャワーを浴びて身だしなみを整え、化粧は店に着いてからする。

 

店に着いてからも、客に連れ出されなければ親しい仲間と過ごしていることが多い。客の席についていても何かと仲間を巻き込もうとするし、暇なときはもちろんよく話をする。

 

ジェイジェイはペイバーされても、ショートであればなるべく店に戻ってくる。そして閉店後、タクシーを相乗りして帰るのだ。

 

 

 

また、ゴゴ嬢は客にペイバーされてもホテルに直行せずに、食事をしたり、ディスコやプールバーに寄ることがあります。

そんなときには、自分自身が楽しむために店の同僚を同行させることがしばしばあります。仕事とプライベートの境界がきわめてあいまいなのです。

 

仕事熱心で客をつかむのが上手いゴゴ嬢ほど、店の管理下から離れて自由に行動することが多いので、仕事熱心でもプライベートの友人関係が犠牲になることは少ないんだそうです。

 

ゴゴ嬢の職場における友人関係は、ビジネスライクなおつき合いではなく、きわめて私的な好き嫌いから成り立つ、いわゆる〝お友達〟の要素が大きいのです。

 

ゴーゴーで一人でポツンとしていると、店内をラウンドして声をかけてくる嬢って二人組である場合がけっこうありますね。そのうち一人を席につけても、もう一人は近くをうろうろしていて、隙をみてドリンクを獲りにくるという。

 

あれって、たぶん逆のコを指名したらもう1人は同じことをするんでしょうね。

次回はさらに進んだ形でのゴゴ嬢たちの〝連携プレイ〟を見ていきます。

3Pとかではないですw

 

 

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