MENU

※その他のコンテンツはサイドバーのカテゴリから飛んでください



(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});

『検察側の罪人』レビュー。キムタクがキムタクではない


スポンサードリンク

 

f:id:tbrazil:20200627151458j:plain

やっぱりアイコンは女子の写真でww

↑こちらで視聴できます

 

6月になって、ドラマの制作も再開しているみたいですけど、オンエアはまだちょっと先みたい。まだしばらくDVDレビューはやらせてもらいます。

今回取り上げるのは『検察側の罪人』。2年前にキムタクとニノの共演で話題になった作品。

この共演をきっかけにキムタクリスペクトが昂じてニノは周囲の反対を押し切って結婚、現在に至るまで好感度ダダさがり中というのが業界の定説となってます。

 

とくに評判も聞こえてこないんで、興味もなかったんですけど、先日『Sunny』を観たときに予告編を見る機会があり、面白そうだと思って観てみました。

 

予想をこえて面白かったです。ストーリーはこんな感じ。

都内で発生した殺人事件。犯人は不明。事件を担当する検察官は、東京地検刑事部のエリート検事・最上と、刑事部に配属されてきた駆け出しの検事・沖野。最上は複数いる被疑者の中から、一人の男に狙いを定め、執拗に追い詰めていく。その男・松倉は、過去に時効を迎えてしまった未解決殺人事件の重要参考人であった人物だ。最上を師と仰ぐ沖野は、被疑者に自白させるべく取り調べに力を入れるのだが、松倉は犯行を否認し続け、一向に手応えが得られない。やがて沖野は、最上の捜査方針に疑問を持ち始める。「最上さんは、松倉を、犯人に仕立て上げようとしているのではないか?」・・・。 互いの正義を賭けて対立する二人の検事。彼らの戦いに、待ち受けていた決着とは——。

 

キムタクがキムタクっぽくないです。

かつて「何を演じてもキムタク」と言われた彼ですが。

『マスカレード・ホテル』でもこの傾向はありましたかねえ。

僕は個人的にはキムタクっぽいキムタクも嫌いではないんですけど。

今作では完全にいままでのキムタクにはない狂気とか迫力を感じました。

「キムタク、やっぱりすげー」って感じ。

この映画でニノはアカデミー賞をとっていますが、キムタクは無冠。

そのことを不思議に感じます。

 

「自分の正義に固執する検事は必ず犯罪者に落ちる」

ベテラン検事のキムタクが新人検察官にこうレクチャーするシーンから物語は始まります。

このときに研修を受けていた若手検事ニノが数年後キムタクの部下として配属されます。

自らの言葉通りに自分の正義に固執して、犯罪者に墜ちてもそれを貫こうとするキムタクの「人としての正義」と、そのことに強い違和感を覚えて叛旗を翻すニノの「法としての正義」が真っ向からぶつかり合って火花を散らします。ニノは相変わらず安定の上手さです。

 

 

脇のキャスティングも絶妙です。墜ちていくキムタクの手助けをする変態ヤクザに松重豊、まっすぐな正義を振りかざす事務官に吉高由里子。吉高ちゃんはバイプレイヤーのほうが光ると思います。

前クールの『知らなくていいコト』も良かったけど。

あと、キムタクに付け狙われる被疑者役の酒向芳がいい味を出しています。

 

監督は『関ケ原』『金融腐蝕列島』などの原田眞人。実力はの巨匠と呼ばれている人らしい。

原作は雫井脩介。どっちもよく知りません。すみませんww

 

123分とやや長めですが、息をつく間もなく楽しめました。

キレイどころが3番手の吉高ちゃんと10番手ぐらいの芦名星ぐらいで全編非常に男っぽくなっているところが好みではないといえば好みではなけど。

レビューを見ると「説明不足」とか「展開が粗い」という意見もありますが、そんなことはないですよ。

☆4以上だと思います。