ゴーゴー文庫(ブックレビュー)
ブックレビューです。 ひさしぶりに引き込まれて一気に読んでしまいました。 JKビジネスの歴史とその裏話を綴った『欲望のかたち』(桑田著・清談社)です。 本書はJKを愛するあまりJKビジネスに客として関わるうちにいつの間にか経営者になってしまっ…
帯です。 今回のブックレビューは坂爪真吾氏の『パパ活の社会学』です。 サブタイトルは「援助交際、愛人契約と何が違う?」となっています。 パパ活関係の本としては以前に中村淳彦氏の『パパ活女子』を取りあげていますが、同書が21年の刊であるのに対して…
P活疑惑をかけられた人もいました(週刊女性PRIMEより) 本当は前回で終わったつもりだったのですが、書きそびれたこともあったりしたので続けますね(笑) 本書ではここ何年かでパパ活女子が増えた背景について男女間の収入格差と世代間の収入格差がある、と…
(「パパ活で下心を隠しきれぬヒロシとはじめてのパパ活でハズレを引いてしまいどう逃げるか考える笹山さん」byさくらももお@MOMOO_SAKURA) 「パパ活女子」を読んでいます。 昨日はパパ活におけるP側のニーズについて読み解いてきました。 ではPJ側のニー…
『パパ活女子』を読む、続きです。 16年ぐらいから急速に広まったパパ活の場は現在かなり荒れた状態になってきているようです。 それは、①急速に一般化されたため、パパ活の定義があいまいなうえ、当初の定義からかなり範囲の広いものになってきたこと。②男(…
仕事場で恥ずかしかったので超適当に撮りました;; 中村淳彦さんの『パパ活女子』を読みました。 貧困、風俗、高齢化社会などをテーマに書いているノンフィクションライターです。企画物AV女優へのインタビューを集めた「名前のない女たち」は好きな作品で…
ブックレビューです。タイトルは『タイ・アンダーストリート』。 タイ国内の旅行記です。ちょっとものものしいタイトルですが、内容はわりと健全です。売ったり買ったりの話が苦手なフツーに旅が好きな方も嫌悪感を抱かずに読めると思います。 まあ、そうい…
ブックレビューです。 今回は「『女性向け風俗』の現場」を読みました。 著者の柾木寛氏は40代、キャリア6年のセラピストです。本業のサラリーマンの傍ら、セラピストをしています。何人か人を雇ってやっていた時期もあったようですが、現在は個人店のよう…
定番。 『老いて男はアジアをめざす』最終回です。 ロングステイヤーの中には少ない貯金でかつかつで暮らしている人たちも少なくありません。そんな人たちにとって、年々物価が上昇しているタイは必ずしも住みよい場所ではなくなっているようです。 また、一…
ゴーゴーにもなかなか行けないんでしょうねえ(『Butterflies』Insatagramより) 『老いて男はアジアをめざす』を読んでいます。タイで暮らすことをまだあきらめていない僕にとっては大いに参考になります。まあ、嫌な話も多いですけど。 王道のロングステイ…
結婚相談所の面接風景(国際結婚KJM https://kjmate.com/より) 夫婦で余生を海外で過ごす絵に描いたようなロングステイヤー像とはちょっと違う男性単身のロングステイヤー。 バンコクやパタヤなど遊び場所がたくさんある地域に住む人たちは相手をとっかえひ…
本日より『老いて男はアジアをめざす』を読んでいきます。 サブタイトルに「熟年日本人男性タイ・カンボジア移住事情」となっており、まさにタイトルどおりの内容です。 実際に両国に移住した人たちを取材し、体験談を聞いていくルポルタージュで著者の目線…
『Butterflies』(HPより) 1月5日まで休業のお知らせ 『ゴーゴーバーの経営人類学』第5章まで読み終えました。 この先に第6章もあるのですが、かなり学術的な話になるのでここでは割愛します。 実は第1章も学術上での本書の立ち位置的な話なので飛ばしており…
『BlackPagoda』(facebookより) ゴーゴーを訪れる男性客がバーガールに求めるものは、商売っ気抜きの私的なサービスです。マニュアルのような接客は望んでいません。 男性側がそのようにプライベートな距離感での関係を持ったゴゴ嬢に対しては、愛情とともに…
『King's Castle1』(Twatterより) ゴーゴーバーでの仕事は、職場で〝仕事の顔〟であることを義務付けられるいわゆる〝感情労働〟ではないことは昨日に述べました。しかし、ゴゴ嬢も職場で演技をすることはあります。 とくに明るく陽気なキャラとして振舞うこ…
『King's Castle1』(Twitterより)昔はロクな店じゃなかったけど。 ホスピタリティ産業の中にはその職業上の人格を仕事のときはもちろん、プライベートな分野でも、ある程度演じなければならない場合が多々あります。 CAや看護師さんなどがその例で、とく…
『Butterflies』メリークリスマスってことで (Instagramより) 本日より5章最後のパートに入ります。たぶん、これまでのまとめに該当するパートではないかと思います。 …思います、というのは、かなり学術的な説明が多くケーススタディもないパートなのでと…
『Billboad』(HPより)多用してますな。写真がいいんです、この店。 ゴーゴーという場所は客と嬢がデキちゃいやすい環境らしいです。 この場合の〝デキちゃう〟というニュアンスは必ずしもツルーラブな間柄ということではなく、他の女(もしくは男)の介入を…
『Billboad』(Instagramより) 久しぶりの『経営人類学』です。あと、2~3回で終了です。 前回は客から支持されることでゴゴ嬢が自分の可能性を再発見することがあること、そして、そんなゴゴ嬢としての成功も、一般のタイ社会では評価されないこと(ただし…
『MIDNAITE』ここもなんちゃってコヨーテ。ぼったくり注意。(facebookより) ゴーゴー好きな男性客の多くはゴゴ嬢にとって自分が特別な存在であるのではないかと期待しつつ足しげく店に通うというのが著者の主張するところでした。 では、ゴゴ嬢側はどうでし…
『Spanky's』(facebookより) 多くの男性客にとって、ゴゴ嬢が自分に対して示す好意が営業のそれではなく、本物の好意であると感じられると嬉しいものです。ゴゴ嬢とプライベートで仲良くなれるということは、自身が十分な性的な能力&魅力を備えているとい…
『Cockkatoo』LB専科です。(facebookより) インターネットの登場は海外風俗へのアクセスを容易にしただけでなく、バーガールと客との関係のあり方も変えてしまいました。 電子メールが登場する以前は、しこしこと国際郵便でやりとりをしていたわけで、それを…
『The Dollhouse 』(Instagramより) ゴゴ嬢と客との関係は前回までに解説したチャート上の4つのパターンでいうと〝商取引き〟の関係から始まるパターンがほとんどです。つまり、ゴゴ嬢はカネへの執着から客と接しており、それ以外の関心は低い状態から始ま…
『Spaice Girls』ボッタくりちゅうい(Crazy House Facebookより) バーガールと客の関係4つのタイプ、本日紹介するのは〝恋愛的関係〟です。本書では「恋愛もしくは友愛関係」となっていますが、〝的〟が入っているので恋愛未満の友人関係もゆるく含むという…
『Crazy House』(facebookより) これ、系列店のコかも。位置的に『Cockatoo』だし。 カネへの執着度と愛情の度合いから導かれるバーガールと客の関係。3つめはカネも欲しいし客を男としても興味があるという〝短期の愛人関係〟です。 【ケース18】 ポムはナ…
『Twister(旧Bankok Bunnies)』(facebookより) googleにおこられたので写真修正 『Twiter』ここのfacebookなかなか写真がイイです(facebookより) 【ケース17】 ジュンはソイ・カウボーイで1年前からバーガールとして働いている。店にはたくさんの友人がおり…
『Twister』。〝Bankok Bunnies〟って書いてありますが;; (facebookより) 前回チャート化したバーガールと客の関係について、4つのパターンを一つずつケーススタディとともに見ていきましょう。 一つめはカネに執着はあるけどそれ以外への関心は薄い、と…
『Straps』ここもLB専門店(Bangkok Bar Newsより) ゴゴ嬢が客との関係を長期化させていく傾向が強いのは、経済的な理由にとどまらず、相手への感情面でのプラスアルファがあるからだ、という話を以前にしました。 本書にちょいちょい登場するコーエンさんも…
『Cascade』ここもLB店(facebookより) ゴゴ嬢をはじめとするバーガールたちがゴーゴーバーに魅せられるのは、そこが仕事と遊びのごっちゃになった現代的でシャレオツな魅力を持った空間だと感じているからだ、というのが前章までのお話でした。では男性客…
『Spankys』(Facebookより) 地方に住む年頃のタイ人女性、とくにミーハー的な価値観を持つ人にとっては、ゴゴ嬢などのバーガールは都会的、現代的な職業に見えている、というお話。 そんな女性たちにとってはRCAに立ち並ぶクラブや巨大ディスコでの夜遊びは…