ゴーゴー文庫(ブックレビュー)
定番。 『老いて男はアジアをめざす』最終回です。 ロングステイヤーの中には少ない貯金でかつかつで暮らしている人たちも少なくありません。そんな人たちにとって、年々物価が上昇しているタイは必ずしも住みよい場所ではなくなっているようです。 また、一…
ゴーゴーにもなかなか行けないんでしょうねえ(『Butterflies』Insatagramより) 『老いて男はアジアをめざす』を読んでいます。タイで暮らすことをまだあきらめていない僕にとっては大いに参考になります。まあ、嫌な話も多いですけど。 王道のロングステイ…
結婚相談所の面接風景(国際結婚KJM https://kjmate.com/より) 夫婦で余生を海外で過ごす絵に描いたようなロングステイヤー像とはちょっと違う男性単身のロングステイヤー。 バンコクやパタヤなど遊び場所がたくさんある地域に住む人たちは相手をとっかえひ…
本日より『老いて男はアジアをめざす』を読んでいきます。 サブタイトルに「熟年日本人男性タイ・カンボジア移住事情」となっており、まさにタイトルどおりの内容です。 実際に両国に移住した人たちを取材し、体験談を聞いていくルポルタージュで著者の目線…
『Butterflies』(HPより) 1月5日まで休業のお知らせ 『ゴーゴーバーの経営人類学』第5章まで読み終えました。 この先に第6章もあるのですが、かなり学術的な話になるのでここでは割愛します。 実は第1章も学術上での本書の立ち位置的な話なので飛ばしており…
『BlackPagoda』(facebookより) ゴーゴーを訪れる男性客がバーガールに求めるものは、商売っ気抜きの私的なサービスです。マニュアルのような接客は望んでいません。 男性側がそのようにプライベートな距離感での関係を持ったゴゴ嬢に対しては、愛情とともに…
『King's Castle1』(Twatterより) ゴーゴーバーでの仕事は、職場で〝仕事の顔〟であることを義務付けられるいわゆる〝感情労働〟ではないことは昨日に述べました。しかし、ゴゴ嬢も職場で演技をすることはあります。 とくに明るく陽気なキャラとして振舞うこ…
『King's Castle1』(Twitterより)昔はロクな店じゃなかったけど。 ホスピタリティ産業の中にはその職業上の人格を仕事のときはもちろん、プライベートな分野でも、ある程度演じなければならない場合が多々あります。 CAや看護師さんなどがその例で、とく…
『Butterflies』メリークリスマスってことで (Instagramより) 本日より5章最後のパートに入ります。たぶん、これまでのまとめに該当するパートではないかと思います。 …思います、というのは、かなり学術的な説明が多くケーススタディもないパートなのでと…
『Billboad』(HPより)多用してますな。写真がいいんです、この店。 ゴーゴーという場所は客と嬢がデキちゃいやすい環境らしいです。 この場合の〝デキちゃう〟というニュアンスは必ずしもツルーラブな間柄ということではなく、他の女(もしくは男)の介入を…
『Billboad』(Instagramより) 久しぶりの『経営人類学』です。あと、2~3回で終了です。 前回は客から支持されることでゴゴ嬢が自分の可能性を再発見することがあること、そして、そんなゴゴ嬢としての成功も、一般のタイ社会では評価されないこと(ただし…
『MIDNAITE』ここもなんちゃってコヨーテ。ぼったくり注意。(facebookより) ゴーゴー好きな男性客の多くはゴゴ嬢にとって自分が特別な存在であるのではないかと期待しつつ足しげく店に通うというのが著者の主張するところでした。 では、ゴゴ嬢側はどうでし…
『Spanky's』(facebookより) 多くの男性客にとって、ゴゴ嬢が自分に対して示す好意が営業のそれではなく、本物の好意であると感じられると嬉しいものです。ゴゴ嬢とプライベートで仲良くなれるということは、自身が十分な性的な能力&魅力を備えているとい…
『Cockkatoo』LB専科です。(facebookより) インターネットの登場は海外風俗へのアクセスを容易にしただけでなく、バーガールと客との関係のあり方も変えてしまいました。 電子メールが登場する以前は、しこしこと国際郵便でやりとりをしていたわけで、それを…
『The Dollhouse 』(Instagramより) ゴゴ嬢と客との関係は前回までに解説したチャート上の4つのパターンでいうと〝商取引き〟の関係から始まるパターンがほとんどです。つまり、ゴゴ嬢はカネへの執着から客と接しており、それ以外の関心は低い状態から始ま…
『Spaice Girls』ボッタくりちゅうい(Crazy House Facebookより) バーガールと客の関係4つのタイプ、本日紹介するのは〝恋愛的関係〟です。本書では「恋愛もしくは友愛関係」となっていますが、〝的〟が入っているので恋愛未満の友人関係もゆるく含むという…
『Crazy House』(facebookより) これ、系列店のコかも。位置的に『Cockatoo』だし。 カネへの執着度と愛情の度合いから導かれるバーガールと客の関係。3つめはカネも欲しいし客を男としても興味があるという〝短期の愛人関係〟です。 【ケース18】 ポムはナ…
『Twister(旧Bankok Bunnies)』(facebookより) googleにおこられたので写真修正 『Twiter』ここのfacebookなかなか写真がイイです(facebookより) 【ケース17】 ジュンはソイ・カウボーイで1年前からバーガールとして働いている。店にはたくさんの友人がおり…
『Twister』。〝Bankok Bunnies〟って書いてありますが;; (facebookより) 前回チャート化したバーガールと客の関係について、4つのパターンを一つずつケーススタディとともに見ていきましょう。 一つめはカネに執着はあるけどそれ以外への関心は薄い、と…
『Straps』ここもLB専門店(Bangkok Bar Newsより) ゴゴ嬢が客との関係を長期化させていく傾向が強いのは、経済的な理由にとどまらず、相手への感情面でのプラスアルファがあるからだ、という話を以前にしました。 本書にちょいちょい登場するコーエンさんも…
『Cascade』ここもLB店(facebookより) ゴゴ嬢をはじめとするバーガールたちがゴーゴーバーに魅せられるのは、そこが仕事と遊びのごっちゃになった現代的でシャレオツな魅力を持った空間だと感じているからだ、というのが前章までのお話でした。では男性客…
『Spankys』(Facebookより) 地方に住む年頃のタイ人女性、とくにミーハー的な価値観を持つ人にとっては、ゴゴ嬢などのバーガールは都会的、現代的な職業に見えている、というお話。 そんな女性たちにとってはRCAに立ち並ぶクラブや巨大ディスコでの夜遊びは…
ここも閉店?『DC-10』((http://www.bangkok-infoguide.comより) 故郷を離れてバンコクで働くゴゴ嬢たちは、故郷と決別しているわけではありません。 毎月送金している者も少なからずいる(著者の見立てではゴゴ嬢の半数以上が子持ちだといいます)し、ソン…
閉店しちゃった?『Playskool』(http://www.bangkok-infoguide.comより) 久しぶりの『経営人類学』です。 本日から第5章に入ります。6章はまとめなので実質的に最終章です。 本章は『経済外的な関心と私的な親密性』というタイトルがついております。わか…
帰りの空港ではいつもブルーです。(20年3月) 『愛タイ!』最終章です。バンコク滞在を終えて空港へ向かう著者。遠足の帰りはやはりブルーになるもので。 バンコクから帰国する日はいつも憂鬱な気分になる。便が早朝発のアメリカ系航空会社だったりすると、…
ナナプラザ、行きたい…(20年3月) 『愛タイ!』です。本書で最後に紹介するスポットはナナプラザです。 先ずは情景描写から見てみましょう。 入口付近には、露出度の高いセクシーな恰好をしたストリートガールや、マッサージパーラーのポン引き、相手によっ…
ソイカの呼び込み嬢(deep-asia-trip.comより) 『愛タイ!』レビュー、本日はソイ・カウボーイ編です。この章には「田舎娘と女子大生の登竜門」というタイトルがついています。どういうことでしょうか。 タイの事情通の間では、風俗嬢の仕事に慣れていない…
『さくらドロップス』(HPより https://bkk-sakuradrops.com/) 『愛タイ!』第2章はタニヤ編です。 まずは著者によるタニヤの解説から。 1970年代以降、近隣に日本企業が多く移転してきたのをきっかけに、日本人駐在員相手の飲食店やカラオケ店が増え、いつ…
こんな感じですよね。( دیدئو 2019 Bangkok nightlife thermaecafe より) 『愛タイ!』最初の章はテーメー編です。本書のスタイルはルポルタージュ形式で著者が訪ねた先々で出会う日本人男性たちとのやりとりを中心に構成されています。 夜のスクンビット…
双葉社 ¥1500+税 『ゴーゴーバーの経営人類学』が4章まで終わったところでキリがいいので、違う本のレビューをやろうかと思います。 今回取り上げるのは『バンコク恋愛事情 愛タイ!』07年発行の本です。 著者は青山誠氏。ライターというよりは作家ですね…