MENU

※その他のコンテンツはサイドバーのカテゴリから飛んでください



(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});

広瀬アリスの無駄遣い?『知ってるワイフ』レビュー


スポンサードリンク

f:id:tbrazil:20210204183641j:plain

 

 

 

ドラマレビューです。ここのところとくに何か書きたいような作品がなかったんですけどね。今回取り上げる作品も書きたいかというと微妙です。なぜなら個人的には好きではないから。

『知ってるワイフ』フジ系木曜10時の枠です。韓国ドラマのリメイクみたいです。

主演・大倉忠義広瀬アリスという渋いキャスティングのタイムスリップものです。

 

 

あらすじはこんな感じ。

結婚5年目で2児の父親・剣崎元春(大倉忠義)。職場では上司から業績を上げろと叱責され、仕事に疲れ果てて帰ると妻の澪(広瀬アリス)から稼ぎが少ないと怒鳴られる肩身の狭い日々を送っていた。結婚前の明るく可愛かった妻はどこへやら今では妻の罵声に怯えて暮らす毎日に耐えられず、離婚すら本気で考えていた。そんなある日、大学時代に学校中の憧れだった後輩・江川沙也佳(滝本美織)から「実は昔、好きだったの」とカミングアウトされて後悔することしきり。元春は過去に一度だけ沙也佳とデートの約束をしたのだが、澪が落とした財布を届けたためにすっぽかしたという過去があった。

「あのとき、デートに行っていたら……」そんな元春の想いがひょんなことから叶う。過去を変えた彼は沙也佳と結婚した世界で暮らすこととなるのだが、ある日勤務先の銀行に澪が配属されてきて──。

 

またタイムスリップかよ。そんな悪態もついついつきたくなります。

本来は昨年7月クールのオンエアだったそうですが、4月クールの『アンサング・シンデレラ』がコロナで延期されたうえに『ルパンの娘』が割り込んできたために1月クールのオンエアになったようです。作品自体は9月に撮り終わっているとか。

この作品が1月からやることを知ったとき「フジテレビ、やる気ないなあ」と正直思ったものです。月9は2クール連続『朝顔』だし、火曜枠は関テレに投げっぱなしだし。

でも、本来ならオリンピックの裏での放映予定だったので、この力の抜け具合なんだなあと納得。それにしても『アンサング~』以来この枠はコケっぱなしなんでねえ、もう少し何とかならなかったのかなあと。

数字も期待通り芳しくありません。初回6.1%とコケて、以来6~7%台を行ったり来たりです。

しかし、レビューサイトを見ると評判は決して悪くないんです。『ちゃんねるレビュー』ではゴールデン帯の作品では『俺の家の話』『にじいろカルテ』に次いで高評価を得ているのです。

視聴者レビューに多く見られたのは、広瀬アリスへの評価の高さです。加えて大倉の演技も落ち着いていていい、と評価が高い。

 

本作のキモは最初の現実世界での広瀬の鬼嫁っぷり。大倉に対してあらん限りの罵声を浴びせるわ、カニの爪を投げつけるわ、果ては昼食代をケチってようやく買ったゲーム機を水没させるわと、それはそれは酷い。しかし、その原因は自分のことばかりで家庭を顧みなかった大倉クンの夫として父としてのダメさにもあったのです。それなのに、自分のダメさを棚に上げて過去を変えてしまう大倉クン。こっちもひどい。

 

僕の感想としては大倉クンのダメっぷりが鼻につきすぎて見ていられない、というものでした。関ジャニの大倉クンといえばクールな印象ですが、本作ではただの陰キャ

現実世界ではあれだけ広瀬アリスを毛嫌いしていたくせに、過去が変わった世界で同僚が彼女を口説こうとすると邪魔をしたりして女々しいことこの上ありません。

でも、なんか評判は悪くないんですよね。逆に落ち着いた演技がいい、という声も。

さらに最近では話が進むにつれ、過去の自分のダメさを反省しつつあるので、そのあたりにも共感が集まっているのかもしれません。

 

タイムスリップのシーンもなんだかだし。変な料金所でタイムスリップする年の500円硬貨を投げ入れてその先を車で走って行くとタイムスリップするという謎の設定です。

また、広瀬アリス、たしかにこの作品では輝いているんですが、トーンがジョージアのCMでガンダムを動かしているときと同じに感じるんだよなあ。たしかに最近ではすずよりも存在感を感じますけど。この作品ではどうも無駄が多いように見えてしまいます。でも、広瀬アリスを見ていたい人には良い作品なのかも知れません。こんなに広瀬アリスを見られる機会はあまりないのではないでしょうか。

「目を離せなくなるのが名女優の条件」という僕の持論にも当てはまっています。

また、大倉クンのダメさが鼻につくのも、役へのなりきり度が高いということの証左であるともいえなくもない。

何だかんだ文句を言いながら僕も見ちゃってますし。でもおすすめはしません。