昨日朝のニュース速報を見て固まりました。
「志村けんさん(70)が新型コロナ肺炎で死去」
ドリフ世代といえば世代ですが、僕はどちらかというと〝ひょうきん族派〟でアンチドリフでした。が、それでもショックは大きいです。
とくにオトナになってからは、芸能人の死=仕事が増えて面倒くさい、という思考回路になってしまっており、おちおち悲しんでもいられません。
それでも志村けんの死が感慨深いのは、かつて夜の街で仕事をしていたときに最もよく遭遇した芸能人だったからです。
宵の口に麻布十番の外苑東通り沿いのスタンドにはよく彼の送迎用のダッジバンだったり、キャデラックだったり、最近ではロールスロイスだったりが停まっていました。
スタンド以外でも、そこらへんの店の前などに停まっていたりして、暇なときはしばらく見ていると、どこからか志村がやってきて乗り込んだりしたものです。一人のときもあれば、女性同伴のときもありました。名前のあるグラビアタレントなどを連れているときもありましたが、大概はお店の人と思しきキレイな女性でした。
僕が関わった記事ではないけど、例えば、こんな具合です。
『シムラ~ッ!後ろ!後ろ!』
とチビッ子が叫ぶのが『8時だヨ!全員集合』のお約束ではあったが、これほどまでに本誌に後ろから前から撮られまくる有名人もいまい。御年64歳の大御所芸人、志村けんだ。
なんと1週間に3回。コレ、志村のレギュラー番組の話ではない。本誌が東京・麻布十番で彼に遭遇した数なのである。(『FRIDAY』14年6月20日号)
もはやフツーに撮っても記事にならないから、3回まとめて1本の記事になってます。
銀のエンゼルみたいな扱い。
「なんだよ、また志村かよ」
そんな失礼なセリフを吐いてしまったこともあったかも知れません。
いや、でもたしかに記事にする必然性は薄いんです。だって日常風景だから。
昨年の秋に体をこわしたと報道されたあと、また何か月か後に撮られた彼の姿を見て、胸を撫でおろしたものです。
でも、本当にもうあの姿は見れないんですね。
ご冥福をお祈りします。