01年の12月30日、職場の後輩3人と訪れたパッポンのゴーゴーバー。
11時を過ぎたゴーゴーバーは、ステージで踊る女のコの人数もやや少な目で、もうひとつパッとしませんでした。そんなとき、カウンターで飲んでいた僕らの横をふと見ると、隣に私服を来たタイ人の女のコ二人連れが。
二人連れのうち、茶髪のコは長身でなかなかいい感じです。
髪は肩にかからないぐらいのミディアムヘア、少しキツいけど大きな目、ややふくよかな頬。 木村佳乃を大柄にしてパクチー風味にしたような。
しかし、彼女たちは客ではないでしょう。ゴーゴーバー内で私服を来た女のコといえば、 すでに誰かがバーに連れ出し料を払った「売約済み」というのがお約束。
このコたちもそうなのかと思ったのですが、まわりに男はいない。
一度外出してまた店に帰ってきたコなのでしょうか。
しかし、私服を着ているんで、こちらからは声をかけづらいです。
茶髪ロングのコをちらちら見ていたら、目が合いました。
一回連れ出されて、フリーの状態のコであればだいたいこれで営業をかけて来るはず。
僕がタイプじゃないとか、商売する気がない場合以外は別ですが。
しかし、少し目が合うと彼女、すぐに目をそらしてしまいました。
嫌われたかorz
あきらめて、ステージで踊ってる女のコたちを見ながら、またビールを飲んでました。
すると。 背中になんか、柔らかい女性の肉体の感触が。
振り返ると、なんと木村佳乃パクチーが空のグラスを片手に腰を振っていました。
「こ、こんにちは」 思わぬ奇襲に浮き足立ってしまった僕。
「マイ ネーム シャーデー。ユー ネーム?」
佳乃パクチー、もといシャーデーは音楽に合わせてぼよよんぼよよんと僕の背中に大きめのお尻を当ててきます。
カウンターのスツールはけっこう高めなのですが、 こっちが座ってると見上げないとならないぐらいの長身。
すらりと伸びた脚にGパンが似合うんです、これがまた。
「マイ ネーム ゴーゴー」
シャーデーはカウンターの中のバーテンダーにグラスの飲み物のおかわりを注文します。飲み物が出てくるまでの間、少し話をしました。
ちなみに会話はカタコト英語です。 僕の頭の中で都合よく意訳したものをここでは書いてます。
彼女たちはどうやら他のゴーゴーバーの女のコだとのこと。
客に連れ出されてこの店に来たようです。
彼女たちを連れ出したという2人組の日本人は、
カウンターの後ろのボックス席で女のコを2~3人はべらせて大騒ぎしておりました。
シャーデーたちは、ボックス席に座りきれずにカウンターで飲んでたようです。
「今日は先約があるからダメだけど、明日私の店に来て」
断る理由はありません。
今回一緒に来た連れの男3名はどうあれ、僕は夜はゴーゴーと決めています。
しかも、とくに先約もありません。
「OK、絶対に行くよ」と答えると、
「アイ ライク ユー」 彼女はにこっと微笑み、頬ずりして耳のにおいを嗅ぐようなキスをしてきます。タイの女のコがよくやるあれ。
あれってキスなのかどうなのかわかりませんが。
そして、バーテンダーから飲み物を受け取ると、自分の席に戻って行きました。
(つづく)
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