「シーザー」なるMP(マッサージパーラー)の「アレキサンダールーム」。
そこが、タイ風俗関係のHPで「男なら1度は行くべき」というような感じで論評されていたのを 見た僕。
パッとしない、というか、これがもう実に怠惰に安楽に過ごしてきたバンコクの日々。
最終日くらいはネタになるようなことをしなければw
「シーザー」のあるラチャダピセークは僕の滞在先であるスクンビットから、 タクシーで80バーツ、20分ほどでした。
一方通行やら、右折禁止やら渋滞やらで、東京以上にややこしいことになっているバンコクの道路事情ですので、 直線距離にすれば4㎞ぐらいでしょうか。
「気合いを入れれば歩けるぐらいの距離」といったところです。
ラチャダピセーク通りは車線のたくさんある街道的な風情の通りで、 僕のイメージとしては国道17号(中山道、でいいんでしたっけ)って感じ。
太くて車がばんばん通る街道沿いに、 レストランとかカラオケとかが入ったでかいアミューズメントビルが林立しております。
「シーザー」はそんなアミューズメントビルの1軒でした。
昼間なんで点灯していませんが、ラスベガスのホテル並みのでかいネオン看板が出ています。
かつて行ったMP(プラザ・エンターテイメント)もそうだったんですが、 こういうビルって歩きでのアプローチがとても惨めです。
きっとみなさん自家用車とか運転手つきの車で来るんでしょう。それ用に作られているのがよくわかります。
貧乏人は通りから折れて、エンランスまで50メートルぐらい人気のないところをとぼとぼ歩かされるのです。何かの罰のように。
僕もタクシーで来たんですが、周囲を探索してみたかったので近くで降りたんですね。
建物にたどりつきましたが、エントランスにも人はまったくいません。 時間が早いのでしょうか。
とはいっても5時は回ってるんですけどねえ。
まあ、遠慮する理由もないんでずかずか行きます。
自動ドアをくぐって廊下を30Mほど歩くと右手に人気のないカウンターバー。
左手にはでかい「金魚鉢」が見えて来ました。
「金魚鉢」ってのはガラスで仕切ってショーケースになってるスペースで、 中は雛壇になっており、そこに女のコが並ぶという案配。
よく見ると、「金魚鉢」のすみっこのほうに、新しい水槽に移されたばかりのメダカみたいに、 女のコがちまちまとかたまって座っています。
ずいぶん寂しげに見えますが、それでも女のコは20人ぐらいはおります。
まあ、口あけとはいえ、ばっちり営業スタンバイではあるようです。
「金魚鉢」がでかすぎるんですね。 シャチだって飼えるもの。詰め込んだら200人ぐらいは並べられるでしょう。
そんなにいっぱいになることってあるのか。
「水槽」のはしっこまで来ましたが、いまだに誰にも声をかけてもらえず。
仕方ないので、どんつきにあるラウンジに腰を落ち着けます。
ラウンジには新聞を読んでいる中国人のオヤジと、 カジュアルだけど、少し高そうな服を着たタイ青年二人組という先客がいました。
あと、4,5人派手なスーツをきた女のコの一団がテーブルを一つ占拠しておしゃべりしてます。
このコたちはおそらく「金魚鉢」の中にいるコよりも1ランク上の“従業員”でしょう。
ウェイターを呼び止めて、コーラを注文し、観察モード。
ビールを注文しないのは、やる気を少しでも鼓舞したかったのと、
ホテルを出るときに飲んだバイアグラが効いて、頭に血がのぼりつつあったため。
僕の場合、バイアグラってまず頭に来ちゃうんですよね。
けっこうどきどきしながら、周囲をしばし観察していましたが、 中国人のオヤジは携帯で仕事の話でもしているムードだし、
タイ青年たちは女性を選ぶでもなくどこかへ行ってしまいました。
その間、何人か新たな客が来て、 ラウンジには寄ることなく「水槽」のコを指名すると、おそらくは上の階に消えていきました。
常連らしく、流れるような動きで、あんまり参考にはなりません。
仕方がない初心者は初心者らしく、教えを乞うことにしよう。
僕は暇そうに突っ立っていたコンシアを呼び止めました。
(続く)
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