日々交わすラインでおおむね良好な関係の僕とトゥーでしたが、たまにわけのわからない物欲をぶつけて来られることがあります。
例えばこんなLINEを送り付けられてきたことがありました。
うーん、このへんの感覚はやっぱり日本人と違うんですね。
いくらゴゴ嬢のみなさんが日本人の数倍カジュアルな感覚で墨を入れるとはいえ、こんな胸元にどーんと入れた日には失敗したらどえらいことになると思うんですけど。
このときは「僕はあまりキレイだとは思いません」と軽く突き放しました。
するとそれ以上何も言ってきませんでした。
こんなLINEを送ってきたこともあります。
めっちゃ犬が飼いたいようです。
何で自分一人が食うや食わずなのに、ペットを飼おうという気になるんでしょう。
理解ができません。まあ、日本の若い女のコも飼いがちですけどね。家賃5万ぐらいのワンルーム(もちろんペット禁止)でも平気で飼っちゃったりしますよね。
話は飛びますが、以前、六本木交差点からすぐの場所に、いかにもなペットショップがどーんと出来たことがあって、それを見てその店で売られたペットたちの1年後生存率に思いをはせて暗い気持ちになったりしたものです。
しかも彼女、以前猫を拾って来ていませんでしたっけ? タイだと犬でも猫でも飽きたらそのへんに放してしまってもいいのかな?
このときも、おそらくは「カワイイねえ。僕も飼いたいです」ぐらいな感じでスルーしたと思います。
こういう感じでたいていの場合はスルーすれば、彼女もそれ以上は言ってこないことが多いのですが、どうしても引き下がらないこともありました。
「私は私の部屋を新しくするためにお金が必要です」
そんなことをいきなり言い出したのです。
「私は子供たちにお金を送らなければなりません。お金がありません」
などと言います。でも、たしかつい先日引っ越したばかりじゃなかったっけ? と聞くと、今の部屋は店から遠く、バスに乗らなければならないから嫌なのだといいます。
何だそれ? この当時はP活はやっていませんが、PJがそんなことを言い出したら 即却下の案件ですし、そんな異次元のおねだりを言い出すPJはいないでしょう。
何しろトゥーは「遠い」と言っていますが、おそらくはせいぜいパタヤ界隈の中なのです。しかも彼女、バイクを持っていなかったっけ? 無理して買ったものの、もうお金に困って手放してしまったのでしょうか。
やがて彼女はブチ切れてしまったみたいで語彙がどんどん貧しくなっていきます。
「お金がありません」
「お金を遣いたい」
「私にお金を送ってください」
けっこう言っていることもめちゃくちゃだし、もはや力業です。もしかしたら本当にお金に困っているのかも知れません。
僕もついに根負けして「送ってもいいけど、来月の送金はありません」と送信。
すると「かまいません、かまいません」喜びのレスが。
朝三暮四ということわざを思い出しました。
サルが朝に4つ夕に3つだった木の実の配給を朝3夕4にしたら、めっちゃ怒ったというお話です。
しかも調子に乗って、「1万バーツ送ってくれますか?」なんて言ってきます。
それ、1か月の送金ぶんじゃないし絶対引っ越し代だけじゃないだろ?
トゥーは8000、5000と食い下がりますが、僕はそこは頑として譲りませんでした。
ここで譲ったら彼女はどんどん僕に甘えてくるだろうと思ったからですが、自分でもちょっと冷たいかな、とは思いました。そもそもの額が少ないので。
そのとき、おかしなことに気がつきました。
(続く)
↓ぽちっとお願いします