(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});

『夜の世界白書』に見る現在の風俗嬢プロファイル①


スポンサードリンク

 

f:id:tbrazil:20201119184300j:plain

 

 

 

『夜の世界白書』は一般社団法人『GAP(Grow As people』がまとめた性風俗産業の〝キャスト〟たちの労働実態の報告書です。この2017年に行われた調査結果をもらったので、ここで簡単にまとめてみたいと思います。

一般に〝キャスト〟というとクラブやキャバなどの夜嬢も含まれますが、ここでいう〝キャスト〟は風俗嬢に限定しているようです。当資料によれば、20代の〝キャスト〟は全国で30万人いるのだとか。

ふた昔くらい前は風俗嬢といえば、腹さえくくれば稼げる仕事というのが何となくの一般認識でしたが、けっこう前からそうでもないみたいです。もちろん、稼げる人は稼いでいますけど、無店舗型が増えて激しいダンピングが行われたり、援デリや援交が広まってきたりで業界全体が地盤沈下を起こしています。そんな背景とともにフツーに働いていたら食べられない人たちのセーフティなネットになっている側面もあるようです。

そんな昨今の業界事情を働く側から見た調査報告を見てみましょう。まずは回答者であるキャストさんたちの人物像から。

 

 

アンケートの実施期間2017年6~8月、有効回答数381人

・回答者の年齢:18歳~41歳以上……18~25歳が最多の167人。41歳以上の39人まで年を経るごとに少なくなっていくイメージ。

 

・回答者の在籍店の形態:無店舗型354人に対して店舗型は28人。性風俗では無店舗型が圧倒的に多いとされているが、GAPのような団体の支援を必要とする層が無店舗型に多いという事情もあるような気がします。

 

・在籍店舗数:1店舗ー240人 2店舗以上ー111人。無店舗型の場合、かけもちもめずらしくないそうです。1店舗だけでは十分に稼げない実情が見え隠れしています。

 

・キャスト歴:1年未満が102人と最多。おおむね年数が増えるごとに人数が減る傾向だが10年以上が20人、20年以上6人もいる。8年以上はほぼ変わらない可能性も。

 

・キャスト開始年齢:20~25歳が最多で18~30歳ぐらいまでがボリュームゾーン。もちろんそれ以上というケースも少なくはない。

 

・婚姻歴:未婚262人、既婚50人、離婚5人

 

・子供の有無:無し287人、1人以上90人

 

 

 

年齢、キャリア的にも若い18~25歳の若い人が多いですね。このあたり、僕たちがフツーに抱いている風俗嬢像とかぶるのではないでしょうか。その一方で25歳以上からこの仕事を始める層も一定数いるという事実が、さまざまな事情を連想させます。

また、婚姻歴のある人の数以上に子供がいる人の数が多いのも注目点です。それだけ未婚の母が多いってことですよね。しかも若い人が多いわけで、若くしてシングルマザーとなり、誰からも支えてもらえずに風俗を始めた、そんなプロフィールが思い浮かんでしまいます。数字から見ると多数派ではないのでしょうが、確実にいるというところにインパクトを感じます。

 

f:id:tbrazil:20201119175822j:plain

(「夜の世界白書」より)

図8は自分がキャストという仕事をしていることを周囲に話しているかどうか、知られたくないかどうかという問いへの回答です。話しているケースが半数といったところでしょうか。「知られてもいい」と思いつつも、なかなか伝えられないのでしょう、実際には話せていない状況が浮き彫りとなったかたちです。

GAPによれば、人に職業を聞かれても本当のことが言えず自分の殻に閉じこもりがちになり、その結果社会との繋がりを感じられないケースが多いようです。

コロナ禍のような社会的な大事が起こると、社会から孤立している彼女らは助けを求められずにますます孤立していく危険をはらんでいます。

 

「夜の世界白書」から、キャスト女性調査のプロフィールに関する部分を見てきました。次回は収入やこの仕事を始めた動機などを見ていきます。